初のアニソンカバーアルバム『RE!RE!!RE!!!』発売!Mia REGINAが狙う今後の野望とは?
アニメ『アイカツ!』や『sin七つの大罪』などのテーマ曲を担当してきたアニソンボーカルユニット、Mia REGINAのニューアルバムは初のアニソンカバーアルバム!
メンバーの霧島若歌さん、上花楓裏さん、ささかまリス子さんにアニソンカバーアルバム『RE!RE!!RE!!!』(2019年5月29日発売/3,000円+税)をリリースする理由とアルバムタイトルの意味、全曲紹介、そして7月新番組『可愛ければ変態でも好きになってくれますか?』のED曲担当への意気込みを語っていただきました!
偶然のタイミングでカバーに!? 収録全曲3人で選曲。タイトルの3つの「RE」に意味が!?
――なぜ今回、アニソンカバーアルバムをリリースしようと思われたのでしょうか?
霧島若歌さん(以下、若歌):最初はオリジナルアルバムを出す予定でしたが、7月にタイアップのお話もいただいてオリジナル曲がまた増えるので、ここでカバーアルバムを挟んでもいいかなと方向転換しました。収録曲も全部3人で選びました。本当に自分たちが好きな曲、歌って楽しい曲を集めました。
楓裏さん(以下、楓裏):私はそれほどアニソンが詳しくないけど、2人から「これはいいから!」といろいろ勧められて。今回のカバーアルバムで初めて知った曲もあるし、いいきっかけになりました。
ささかまリス子さん(以下、リス子):ちなみにタイトルの『RE!RE!!RE!!!』は「REVIVAL」「RESPECT」「REGINA」という意味です。
若歌:全曲通して聴くと、テンションのアップダウンが激しく、サウンド感も年代もバラバラで。でもMia REGINA(以下、ミアレジ)らしさが前面に出た、私たちにしかできないアニソンカバーアルバムになったと思います。
アニソンアーティストの大先輩、JAM Projectをまず歌いたいと「VICTORY」を選曲
――では全収録曲のご紹介をお願いします。まず王道のJAM Projectの「VICTORY」を。
若歌:まずカバーアルバムを作ることになって、JAM Projectさんはアニソンアーティストの大先輩であり、同じランティス所属ですし、ライブで歌っても絶対楽しいから1曲は入れたいねと3人で話して。でも定番の「SKILL」や「GONG」ではなく、「VICTORY」(PS2版『スーパーロボット大戦MX』OP曲)がいいかなと。
ちょっと難しいかなと思ったし、1人では歌えない曲だけど、3人なら何とかなるかなと。それでも人数的には足りてないけど(笑)。またJAMさんの曲を女性ボーカルだけで歌ったらどうなるかな? と不安と期待混じりで選びました。
――オケが熱いし、壮大で、ミアレジの楽曲になかったタイプですよね。
若歌:カバーですがこういう熱い曲が増えて、うれしいです。
リス子:私もアレンジを聴いて、まさかこうなったかとビックリしました。
楓裏:曲を聴いた時、すごくカッコイイなと。私たちも楽曲のカッコよさに負けないように頑張って歌いました。かなりカロリーは消費しましたけど(笑)。
リス子:お客さんとの掛け合いも想像できるので、早くライブで歌いたいなと思います。
リス子さんのおたく生活の思い出がよみがえる「マイペース大王」
――manzoさんの「マイペース大王」はアニメ『げんしけん』OP曲ですね。男性ボーカルでロックなので意外な気がしました。
リス子:私は『げんしけん』が放送されていた頃、活発なおたくで(笑)。バイトを始めて自由にお金が使えるようになって、コミケに遊びに行ったり、おたく友達を作るようになって。その頃、よく聴いていた楽曲なので、聴くたびにその時の記憶が鮮明によみがえるんですよね。
私にとって、そしておたくのテーマソングなので歌いたいなと思ったし、『げんしけん』を見てなかった方にも良さを植え付けられるんじゃないかなと思って選びました。
若歌:私とリス子はカラオケで、まだ一緒じゃなかったけどそれぞれ必ず歌っていた曲で、仲間内で盛り上がれるし。
楓裏:私はこの曲を知らなかったけど、2人が「絶対楽しいから!」と言うので聴いてみたら、掛け合いパートとか楽しそうな曲だなと思いました。
「タキシード・ミラージュ」は『セーラームーン』のメジャーな曲を選んだつもりが……
――「タキシード・ミラージュ」(三石琴乃・久川 綾・深見梨加・富沢美智恵・篠原恵美)はアニメ『美少女戦士セーラームーンS』のED曲ですが、数ある『セーラームーン』の曲からこの曲を?
リス子:私たちはメジャーな楽曲も選ぼうと思って、誰もが知っている名曲のつもりでセレクトしたら「これがくるんだ?」と驚かれて、私自身ビックリしてます(笑)。
若歌:子供の頃に見ていたアニメから1曲選ぼうよという提案があったので、3人が見ていた共通の作品はと考えたら、『セーラームーン』は全員通っていて。じゃあ『セーラームーン』の曲から何を選ぼうかとなったら私も「タキシード・ミラージュ」の印象が強くて。
EDでオルゴールが回転して窓にドレス姿が映っているのが綺麗で大好きで、この曲を提案したら、楓裏さんも知っていたので勝手にメジャーな楽曲だと思っていたら「結構、通な選曲ですね」と(笑)。アレンジはすごくゆったりした雰囲気で、ミアレジの楽曲で、3人で歌うバラード曲は今までなかったのでどうなるんだろう? と思いました。
でも原曲自体が大人っぽい雰囲気で、そこも私たちの年齢感にも合うかなと思ったし、うまくハマった気がします。
楓裏:自分が元々知っていた曲だったのでイメージしやすかったし、少し懐かしさも感じつつ、安心してレコーディングできました。
『アイカツ!』はセルフカバーではなく、別ユニットの「STARDOM!」
――「STARDOM!」(AIKATSU☆STARS!)はミアレジが関わった『アイカツスターズ!』の2ndシーズンOP曲ですね。
若歌:『アイカツ!』は私たちが関わった作品なので、ここからは1曲歌いたいねとすぐに決まりました。
1部のいちごちゃん世代から4部のあいねちゃん世代までの中から1曲選ぶことになって、自分たちの世代の曲を改めて歌うよりは後輩たちの楽曲を歌ったほうがいいんじゃないかなと思って。
また「STARDOM!」はみんな好きだし、歌詞も今のミアレジに合うかなと思って選びました。
リス子:好きだし、思い入れもあるし、実際にステージで歌ったこともある、思い出たっぷりの曲ですが、アレンジがだいぶ変わって。ビッグバンド風になっているので新鮮に歌えましたし、よりエンタメ、ショーっぽくできる気もしました。
楓裏:私もデモをもらって聴いた瞬間、「これって「STARDOM!」だよね?」と耳を疑ったほど(笑)。私たちらしい「STARDOM!」を早く聴いてほしいです。
若歌:カバーアルバムの発売と、まず5曲の収録曲を発表した時、一番反響が大きかったのが「STARDOM!」で。「楽しみです」という声をたくさんいただきましたが、予想をいい意味で裏切る、違う角度から殴られる衝撃をお楽しみいただけたら(笑)。
リス子:キャラ担当ではない私たちが歌うことで、違う世界線の中にいたキャラがビッグバンドで歌っているという解釈で聴くのもおもしろいかも。
原曲よりもエンターテイメント&ミュージカルっぽくなった「Non stop road」
――『夏色キセキ』のOP曲、スフィアの「Non stop road」は原曲よりもゆったりした雰囲気ですね。
若歌:『アイカツ!』の時にお世話になったスーパーバイザーの水島(精二)さんと木村隆一監督がタッグを組んで『夏色キセキ』を制作されて、『夏色キセキ』があったから『アイカツ!』があったというお話を聞いたことがあって。
勝手につながりを感じていた作品であり、リス子が歌を担当していた美月ちゃんの声を演じていたのが寿 美菜子さんでもあったので、スフィアさんの曲から1曲選ぼうと思って、この曲に決めました。
リス子:ゆったりとしたアレンジにのせて、ミュージカルの1シーンみたいなイメージで歌いました。
楓裏:オリジナルが疾走感あふれる楽曲だったので、レコーディングでつい疾走感を出しそうになって(笑)。曲調に合わせて、ゆったりと楽しく歌いました。
若歌:スフィアさんのオリジナルは青空のイメージですけど、私たちのバージョンはスポットライトが当たって、噴水が吹き出したり、エンターテイメントショーみたいな感じかもしれません。
「シュガーソングとビターステップ」は若歌さん推薦。その理由は?
――「シュガーソングとビターステップ」はUNISON SQUARE GARDENの曲で、『血海戦線』のED曲です。
若歌:気を抜くと選曲が懐かしい曲ばかりに偏りがちになって、最近のアニメから見始めた人にポカーンとされてしまうので(笑)、新しめの作品の曲も入れなきゃと。私がUNISON SQUARE GARDENさんの曲が好きだったのでみんなに提案して、この曲がコンセプトにも合うんじゃないかなと決まりました。
リス子:有名な人気曲だったので、もちろん知っていたけど、歌うことになって改めて歌詞を読んで発見があったし、歌っていても楽しくなって、みんなが歌いたくなる気持ちもわかりました。リズミカルで、言葉が詰まっていて、歌声がオケの一部になっている感じがいいなって。
楓裏:私も知っていた曲で、バンドサウンドをこの3人でどう表現できるのか楽しみでした。
若歌:また田淵(智也)さんの曲をいつかミアレジで歌ってみたいと思っていたので、ここで1つ野望が叶いました。これをきっかけに今度は曲を作ってもらえないかなと思ったりして(笑)。
驚きの選曲「ねぇ、…しようよ!」はミアレジらしさも!?
――「ねぇ、…しようよ!」はKOTOKOさんの曲で、PCゲーム『姉、ちゃんとしようよっ!』のOP曲というマニアックな選曲ですね。
若歌:問題作ですね(笑)。I’veさんの楽曲は名曲が多いので、1曲は入れたいという希望があって。でも「Shooting Star」(『おねがい☆ティーチャー』OP曲)や「Re-sublimity」(『神無月の巫女』OP曲)など歌いたい曲がいっぱいあって……。
リス子:どうしよう!? どうしよう!? と頭が飽和状態になった時、ふわっと「おっけー、おっけー」の歌詞が浮かんできて、もうそれしか考えられなくなって。それが電波ソングのすごいところですよね。聴いてくれる人も同じ状態にさせてあげたいです(笑)。
若歌:あと電波ソングって「アニクラ(アニソンだけのクラブイベント)」でもかかりやすいので、「アニクラ」でミアレジの曲をかけてもらうためにもいいかなと。
リス子:アレンジもかわいい感じになりました。
楓裏:電波ソングやセリフが入っている曲を普段あまり歌わないので新鮮でした。
若歌:楓裏さんには事前に「このセリフ読んで」と頼んで棒読みだったらおもしろいかなと思ったけど、実際にレコーディングしたら三者三様のセリフが聴けて、どれもいいなと。完成版ではどうなっているのか、お楽しみに!
ちなみにもう1つの選曲理由に、ファンの皆さんがミアレジをお姉ちゃん的に見ている方が多そうだなというところもあって、『姉、ちゃんとしようよっ!』はピッタリじゃないかと思って。
リス子:かわいがられる系じゃないんですよね、私たち(笑)。
若歌:「叱られたい!」という人もいそうだし。3人違ったお姉さん像で、それもギャルゲーみたいでいいかなと。新しい試みでおもしろいことができたかなと思います。