初のアニソンカバーアルバム『RE!RE!!RE!!!』発売!Mia REGINAが狙う今後の野望とは?
3人のソロ曲も! リス子さんの「少年よ我に帰れ」は原曲からガラっと雰囲気が違うアレンジに
――そして今回、ソロ曲も収録されているのがポイントですね。まずリス子さんが選んだのは?
リス子:『輪るピングドラム』のセカンドOP曲「少年よ我に帰れ」(やくしまるえつこメトロオーケストラ)です。やくしまるさんが活動する相対性理論が元々好きだったんですけど、やくしまるさんがアニソン分野に進出して来て、好きなもの同士が合体した! と。
アニメの不思議な世界観と、やくしまるさんの声と音楽がとても合っていたのが印象的で。今回カバーするにあたってガラっと変えたいなと思って、アレンジにいろいろオーダーさせていただきました。ギターノイズや轟音の海に突き落とされるような感じとか。オリジナルの楽曲ファンの方にも「こういう感じもいいんじゃない?」と思われたいですね。
若歌さんのソロ「ありがとう~」は聴いて、歌うたびに泣ける曲
――若歌さんがセレクトした『今日からマ王!』のED曲「ありがとう~」(BON’Z)も意外な気がしました。
若歌:前回のアルバム『THAT’S FACT!』で作ったソロ曲「ambivalent future」が速いリズムの4つ打ちで、ライブで盛り上がる曲だったので、今回はバラード寄りにしたくて。明るくても、ちょっとせつなさのあったり、バラードにしたら映えそうな曲を、私の脳内データベースから引っ張り出したのがこの曲でした。
以前からいろいろな曲をカバーさせていただく時、まだあまり知られていないような曲を紹介したくて歌うことが多くて。お客さんからも「初めて知りました」とか「好きな感じの曲でした」という声もよく聞いていたので、今回もプレゼン的に意味もあって。
女子に人気のあるアニメなので、男性は知らない方も多いかもしれないけど、めちゃめちゃいい曲なんです! 歌詞をかみしめて聴くとすごく泣けるんです。歌詞自体にも自分の想いが込めやすい部分もあって、「遠く離れたとしても…」や「淋しい夜も君がいたね」はファンのみんなにいつも勇気をもらっていたなと。
私の誕生日のステージでこの曲を歌ったこともあって、みんなに感謝の気持ちを伝えるにはこの曲しかないなと思って。アニメへの想いだけじゃなく、私の想いも込めやすいなと思ったのでこの曲に決めました。
楓裏さんソロ「Precious Memories」は秋葉原生活でのアニソンの原点!?
――楓裏さんが選んだ「Precious Memories」(栗林みな実)はアニメ『君が望む永遠』のOP曲ですね。
楓裏:秋葉原に来て、気になって曲やアルバムを聴き始めたのが栗林みな実さんだったので、みな実さんの曲から1曲選びたいと思いました。でも難しい曲が多いので、どれを歌おうか悩んだけど、自分に合いそうなこの曲にしました。
個人的にさわやかな曲調の曲が好きなので、アレンジではさわやかさを残しつつ、楽器を増やしてもらったり、テンポを変えてもらっています。レコーディングでは元々、知っている曲だったので、あまり迷うことなく歌えましたが、モノマネにならないように気を付けながら自分らしく歌うことを心がけました。
突き抜ける心地よさも感じながら歌えました。レコーディングを終えて、改めてみな実さんってすごいアーティストだなと再確認できました。
外ロケのジャケットにも意図が!? カバーなれどミアレジを感じられる1枚に!
――ジャケット写真のイメージやコンセプトは?
リス子:ナチュラルと言ってました(笑)。
若歌:普通はカバーアルバムだと楽曲の雰囲気に寄せたり、イメージするものが表現されることが多いかもしれませんが、今回は私自身が選んだ曲達なのでナチュラルな写真がジャケットになったのかなって。
あとロードムービーみたいな雰囲気で写真をいくつか撮ってもらったんですけど、同じセットに3人それぞれ別の場所に座ったカットでは、1人ひとりが想いを馳せているようなノスタルジック感もあって。今までの作品からのつながりに加えて、今回のリスペクト感やリバイバル感も出ているかなと思います。
――では改めてこのカバーアルバムの聴きどころを。
リス子:カバーアルバムですがアレンジで振り切っているので、ミアレジがどんなグループなのか知っていただける1枚になったと思います。そして今後のミアレジの方向性も。ショーやエンタメ的な要素も増えていくのかなと。これまでの楽曲を聴き直したり、ステージでの私達のパフォーマンスを思い浮かべながら聴いていただけたら。
若歌:このアルバムを聴いてからオリジナルを聴いて、またこのアルバムを聴くという行ったり来たりするのも楽しいと思います。
リス子:でもこのアルバムを聴くと、本来のアニメのOP曲やED曲が思い浮かばなそう(笑)。だからアニソンカバーアルバムだという先入観なしで聴いてもらうのもおもしろそうですね。
7月新番組『可愛ければ変態でも好きになってくれますか?』のED曲も担当!
――今後のご予定を教えてください。まず冒頭でタイアップが決まったとお話しされていましたが……。
リス子:7月から放送されるアニメ『可愛ければ変態でも好きになってくれますか?』のED曲を担当することが決まりました!
若歌:曲名は「無謬(むびゅう)の花」です。
楓裏:皆さん、作品のテイストから「どんな曲が来るんだろう?」と想像がつかないかもしれませんが意外とバラードチックで。
リス子:EDだからきれいな雰囲気で終わりたい部分もあるんでしょうね(笑)。
若歌:カバーアルバムを作ったことで、オリジナルを歌うアーティストさんのすごさを実感し、「私達まだまだだな」と思いつつも手応えを感じた部分もあって。
カバーアルバムからまた1周り成長して、新たなステップに進めた気がするので、作品にED曲としてどんな曲になるのか、そしてミアレジの次の一手は? という点も含めて楽しみにしていてください。
6月にリリイベ、そしてミアレジ史上最大ステージの『ランティス祭り』へ!
――そして6月8日に大阪、9日に東京でのリリースイベント後には6月21~23日に幕張メッセで行われる『ランティス祭り』への出演(23日公演)が決まりました。
若歌:今回カバーさせていただいたJAM Projectさんも一緒で。先日、カバーさせていただくことも含めてごあいさつさせていただいたら福山芳樹さんに「難しいよ。大変だよ」と笑顔で言われつつ(笑)。また『ランティス祭り』での共演についても「一緒に頑張ろうね」というお言葉をいただいたので、楽しもうと思います。
――コラボもあるんじゃないかと?
リス子:緊張するので無理です(笑)。
――ちなみに『ランティス祭り』への出演経験は?
若歌:『アイカツ!』のユニット、STAR☆ANISとして2014年の公演に出演させていただきました。でもミアレジとしては初めてで、ミアレジとして一番大きなステージになるので、うれしさと緊張と楽しみな気持ちが混ざり合って。
楓裏:前回は『アイカツ!』に頼れた部分もあったけど、今回はミアレジとして臨むのですごく緊張しているし、頑張らなきゃと。
若歌:『ランティス祭り』で私達を初めて見る方がたくさんいると思うので、少しでも興味を持っていただいたり、カバーアルバムにJAMさんの曲も入っているのでそれをきっかけに聴いていただいたり、私達にとってすごくいいタイミングとチャンスかなと思っています。
リス子:そして私達は自主イベントやステージも精力的にやっているので、気になった方は観に来ていただけたら。
若歌:ミアレジはライブが楽しいグループだし、ライブで演出が変わった楽曲もあるので、初めての方だけでなく、ステージをご覧になった方もまた観に来てほしいです。
『ランティス祭り』の後にこのカバーアルバムを引っさげてのライブもやりたいなと思っているし、そろそろワンマンライブもやりたいし、2019年も猛スピードで駆け抜けたいです。
同じオタク仲間が選んで歌ったカバーアルバムを楽しんでください。また次のカバーアルバムも出したいです
――では最後にメッセージをお願いします。
楓裏:アニソンカバーアルバムにはいろいろな作品、いろいろなサウンド感の曲が収録されているので、作品を知っている方にも聴いてほしいし、知らなかった方にも聴いていただいて作品や原曲にも触れていただけたらうれしいです。そして今後もいろいろなライブやステージに出演しますので、気軽に会いに来てください。
リス子:まず収録曲はすべて私達が選んだということは強くお伝えしたくて。つまり皆さんと同じおたく仲間がセレクトしたおたくのアルバムだと生温かく聴いていただけたら(笑)。そして私達が皆さんと同じようにアニソンに深い愛情を持っていることを感じていただき、一緒にアニメやアニソンを盛り上げていけたらいいなと思っています。
若歌:愛が詰まったアルバムになったと思います。歌声からも感じてもらえると思うし、私自身、完成したものを聴いた瞬間、自然と笑顔になって。楽曲が好きなこともあるけど、3人の歌声にも愛があふれているし、いろいろな意味で元気がもらえる1枚だと思います。
アニメやアニソンに触れたことがない人にも楽しんでもらえるアルバムになっているし、アニメ好きな方にはトガった1枚になっているのでおもしろいなと思ってもらえたら。そして今回泣く泣く収録をあきらめた曲もあるので、またアニソンカバーアルバムを出せたらいいなと願っています。
リス子:今度は「RE!RE!!RE!!!RE!!!!」で(笑)。
リリース情報
■Mia REGINA『RE!RE!!RE!!!』
2019年5月29日発売
3,000円(税別)
発売:バンダイナムコアーツ