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『河森正治EXPO』寺島拓篤さん&梶裕貴さんスペシャル記念対談

名クリエイター・河森正治さんの40年のワークスの結晶が『河森正治EXPO』に集結! 河森さんゆかりの声優・寺島拓篤さん&梶裕貴さんスペシャル記念対談!!

「全力で未完成」河森さんのすごさ

――お二人は『アクリエリオン』シリーズで、それぞれ主役を演じた共通点がありますね。

寺島:梶くんと一緒にジェットコースターで『創聖のアクエリオン』を歌ったけど、まさか梶くんが1万2千年後の『アクエリオン』を演じることになるなんて。

梶:しかも僕が演じたアマタは、寺島くんが演じたアポロの生まれ変わりみたいなところも。それがドラマチックだなと。

寺島:縁を感じざるを得ないよね。仕事だけでなく、プライベートでも仲良かったけど、まさかこんなつながりになるなんて、すごく印象的で。

梶:寺島くんと初めて会ったのはアフレコ現場ではなく、共通の友達を介して遊んだ時でした。比較的、年齢やキャリアが近いにもかかわらず、『創世のアクリエリオン』というすごく大きなタイトルで主演を務めているなんてすごいなと尊敬していましたし、僕もいつかこんな大きな作品に出られたらいいなという思いもありました。

そして、それから数年後、『アクリエリオンEVOL』の主演が決まって、同じ『アクリエリオン』というタイトルを通してつながって……。なので、今日のトークセッションでも同じステージで、そして河森さんを含めて一緒にお話しできたことは夢のようですね。

――河森さんの作品に出演するということに対して、どう感じていたのでしょうか?

寺島:僕は『マクロス』を知ってはいたけど、見たことはなかったんです。実際に見たことで重みが増して。こんなにすごいものを作った人が「まったく違うすごいものを作るんだ!?」という驚きとプレッシャーがありました。

また僕自身、アニメのデビュー作でもあったので、声優の仕事としての緊張もあったし、いまだに第1話の収録のことは思い出します。あの時に作品に出演されていた方とお会いすると、どうしても特別な感情が湧いてきますね。

他には代えられない初めての作品ですし、それが河森さんの作品であるということも嬉しいことです。

そして『河森正治EXPO』を見て、時を経て更に重みが増した気がします。これからも『アクリエリオン』に携わっていくと思うので、気を引き締めて関わっていかなくてはという想いでいっぱいです。

梶:『創聖のアクリエリオン』はいち視聴者としても、いち新人声優としてもすごくインパクトがあったので、その続編に主演として関わらせていただけたことはすごく光栄でありつつ、同時に責任も感じていました。

『アクエリオンEVOL』はチャレンジングに、果敢に攻めているような内容で、『創聖のアクエリオン』とはまた違う方向で個性が光る作品。河森さんらしい、新しいものに挑戦し続ける姿勢を強く感じました。僕もガムシャラに毎回ぶつかっていった記憶があります。

河森さんご自身もおっしゃっていましたが、最初のOP曲「君の神話~アクエリオン第二章」で……。

寺島:あ〜、大好き!(笑)

梶:その中に「全力で未完成」という歌詞があるのですが、すごく素敵で。

常にまだ先があるんじゃないか、もっと最高の自分になれるんじゃないかという意志表示だと僕は捉えていて。

僕自身、どんな時でも、たとえ完成されていなくてもいいから常に全力でありたいと思っていたし、これからもきっと、そういう気持ちで何事にも挑戦していくだろうなと思っています。

――河森さんとの印象的なエピソードを教えてください。

寺島:『アクリエリオン』シリーズ最初の作品だったので、取材などでご一緒する機会が多くて。

一番思い出深いのは『フィギュア王』という雑誌の取材で、那須高原に行って、一緒に山の中に入っていって。

梶:何、それ?(笑)

寺島:アポロが野生児で山の中も平気で行くから、動物の足跡や気配を感じるという企画をやったんです(笑)。しかも映像ではなく、紙面で写真とコメントだけで。

梶:すごい! 楽しそう!

寺島:那須ハイランドパーク内のレゴスタジアムで一緒にレゴブロックを組んだり、その時に今は亡くなられたレゴビルダーの直江(和由)さんとも知り合ったりして。

それからいまだに河森さんや関係者の方々とご飯に行ったりしているので、この『河森正治EXPO』で「やっぱりすごい人だった!」と距離を感じました(笑)。

僕がデビューして、駆け出し間もない頃だったので、あの思い出は鮮烈です。

梶:僕は、ヒデヨシ役で出演させていただいた『ノブナガ・ザ・フール』でもご一緒させていただきました。

“多次元プロジェクト”という形で、舞台公演では声の演技をするLive Voiceと、生身の演技をするLive Actの2人でひとりのキャラを演じるという今までにない試みがあって。

アニメのストーリーももちろん印象的ですが、スピンオフとして新たな魅力を発見できるスタイルを作られるあたりに、河森さんのユーモアと挑戦する姿勢をひしひしと感じました。

その公演の休憩中に、たまたま監督と2人、外でお話しさせていただく時間があって。その時の記憶は今でも鮮明に覚えています。

僕も新たなことに挑んでいきたいという欲求があるので、河森さんの持つエネルギーに触れて、いつも刺激を受けています。

また今日の取材時にも「50周年に向けてどんなことをしたいですか?」と質問された時、すぐにハッキリと明確に答えられていて。

これだけたくさんのものを生み出されてきたのに、まだまだやりたいことがたくさん浮かんでくるんだなと感動しました。この40年間で培われてきたことを活かしつつ、今後も新たな試みを続けていかれるんだろうなと思うと、いちファンとして非常に楽しみです。

――河森作品の魅力や素晴らしさとは?

梶:好奇心やチャレンジスピリッツにあふれているところだと思います。常に新しいモノを見せてくれるクリエイターさんです。

寺島:どんな作品にも驚きがあることでしょうか。新しいことや見たり、聞いたりしたことがないものばかりで、『マクロス』や『アクリエリオン』など同じタイトルを冠しているものでも、まったく違ったものを見せてくれる。

「同じなのに違う」という一番難しいことを、平然とやってのけて、しかもそれを続けているんですよね。

そして『マクロス』だからおもしろいはずと安心して飛び込んだら、新体験が待っていて、驚きと楽しさを届けてくれることですね。

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