名クリエイター・河森正治さんの40年のワークスの結晶が『河森正治EXPO』に集結! 河森さんゆかりの声優・寺島拓篤さん&梶裕貴さんスペシャル記念対談!!
『マクロス』シリーズや『アクエリオン』シリーズなどを様々な作品やアイデア、展開でアニメファンを驚かせ、サブカルチャーシーンにも一石を投じてきた名クリエイター・河森正治さん。
河森さんのクリエイター生活40年間の作品や仕事が一同に会した『河森正治EXPO』が東京ドームシティ ギャラリーアーモにて6月23日まで公開中!
記念すべきイベント開催を祝して、『創聖のアクリエリオン』で主役を演じた寺島拓篤さんと『アクエリオンEVOL』の主役、梶 裕貴さんのスペシャル対談をお届けします!
お二人のあふれる河森作品、そして河森さんへの想いを存分に語っていただきました。
▼寺島拓篤さん&梶裕貴さんも登場するスペシャル動画も公開中!
想像もしなかった、2人それぞれで『アクエリオン』シリーズの主役に
――まず今回の『河森正治EXPO』開催について、感想をお聞かせください。
寺島拓篤さん(以下、寺島):純粋におめでたいことですし、素晴らしいと思います。河森さんが制作活動を始めてから40周年ということが衝撃的で。
僕らが生まれる前からクリエイターをやられていて、ここまでずっと第一線で活躍し、常に新しいものを生み出し続けている方なんだなと、この『河森正治EXPO』で改めて実感しました。
だから気軽に話しかけていいのかなと、畏怖に近い感覚に……。
梶 裕貴さん(以下、梶):僕もそう感じました(笑)。とても気さくでユーモア溢れる方で……現場でご一緒していると話しやすいですし、河森さんからもたくさん話しかけてくださるので、変に緊張することなく一緒に楽しく過ごさせていただけるわけですが、『河森正治EXPO』で様々な展示を拝見してみて、あらためて今のアニメ文化の礎となったものをたくさん生み出されてきた方なんだなと、その功績に驚愕しました。
そして、そんなに偉大な方とご一緒できていたなんて、なんて光栄で幸せなことなんだろうと感動しました。
――河森さんの作品の中で、思い出深い、大好きな作品を挙げてください。
梶:僕は『マクロスF』ですね。まだ新人声優だった頃に1話から全話拝見していた作品で、お芝居の勉強としてだけでなく、純粋にアニメとしてひかれていました。
バトルの中で歌が流れて、それに比例するようにドラマも盛り上がっていく演出は、人間が本来持っている本能をくすぐられるというか、すごく高まるものを感じるな、と。
物語やキャラクター・楽曲など、いろいろな面でのめり込むように見ていた印象が強いです。
男子が大好きなロボットに、アイドルの要素もあって、老若男女、誰でも楽しめるタイトルだなと感じました。
寺島:僕は初代の『超時空要塞マクロス』です。リアルタイムでは見たことがなくて、『創聖のアクリエリオン』への出演が決まって、河森さんの作品を見ておかなきゃと思って、全話見てみたら、あまりのおもろしさにビックリしたんです。
「こんなにおもしろい作品を何で今まで知らなかったんだろう?」って。でも子供の頃になぜか家に『マクロス』のおもちゃがあったことを思い出して。
梶:兄弟はいるんだっけ?
寺島:いるけど、当時はうちの地方では『マクロス』は放送してなかったはずで。その不思議な出来事が作品を見ることで記憶がよみがえってきました。
あとガンプラのマンガでガウォーク形態に改造していたものがあって、ガウォークが『マクロス』のヴァルキリーの変形形態だったことも知りました。
『マクロス』シリーズではただのメカSFではない、生命の根源的なものが描かれているんですけど、河森さんご自身がいろいろな国を旅して、様々な文化や人と接して得たものを、『マクロス』という器の中にいろいろな表現をしているんだなと感じます。
だから初代から脈々と続いている『マクロス』シリーズが好きです。