今回の劇場版は“プリズマ☆慎二”!?『Fate/kaleid liner Prisma☆Illya プリズマ☆ファンタズム』初日舞台挨拶レポート
2019年6月14日より公開される映画『Fate/kaleid liner Prisma☆Illya プリズマ☆ファンタズム』。『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』(以下、プリヤ)シリーズのキャラクターが一同に介し、ドタバタな日常を送る、アニメオリジナルエピソードが描かれる完全新作です。
公開初日となる6月14日にEJアニメシアター新宿にて初日舞台挨拶が開催。門脇舞以さん(イリヤスフィール・フォン・アインツベルン役)と、杉山紀彰さん(衛宮士郎役)が登壇しました。こちらでは舞台挨拶の模様をレポートしていきます。
キャスト陣も熱望したギャグエピソードが満載の完全新作
上映終了後に行われた舞台挨拶には、門脇さんと杉山さんのふたりが、沸き起こる拍手喝采の中、ステージに登壇。
最初に門脇さんは、同じ劇場版でも、2017年に公開された『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ~雪下の誓い~』の時から作品の雰囲気に大きなギャップがあることに触れつつ、「2年経ってから、まさかこんな展開が来るとは、皆さんも思ってなかったのでは。楽しい企画が、皆さんのおかげで実現しました」と、ファンへの感謝を口にします。
杉山さんは「キャストの間で(『プリヤ』の世界観で)『面白いエピソードもやりたいね』と話していたので、それが劇場という形で実現したことをとても嬉しく思っています」と、キャスト陣にとっても待望の展開が実現したことへの喜びを露わにしていました。
完成した映像を見た感想を尋ねられ、「ゲラゲラ笑うような感じではなく、シュールな笑いがたくさん詰め込まれているなと。萌え要素に熱いバトル、コメディという『プリヤ』の3つの魅力の内、コメディを掘り下げていっていたのが楽しかったです」と語る杉山さん。
一度見ただけでは気づきにくい、細かいネタがいくつも仕込まれているのも特徴で、門脇さんは「何回でも見てもらいたい」とメッセージも送ります。
門脇さん&杉山さんが選んだ印象的なシーンは……?
それぞれ印象に残ったシーンの話題では、杉山さんは藤村大河と言峰綺礼の絡みのシーンをチョイス。
それほど長いシーンではないのですが、実は大河役・伊藤美紀さんと、言峰役・中田譲治さんのアドリブがかなり加えられていたようで「伊藤さんたちの肉付けで、2倍も3倍も面白いシーンになっていた」と絶賛。
とくに大河が登場するシーンでは、上映中にも客席から何度も笑いが起こっており、その存在感は一際光っていました。
一方の門脇さんが選んだのは、本作でもっとも意外な活躍をみせたといっても過言ではない間桐兄妹の登場シーン。
とくに桜の兄に関しては、強烈な台詞の数々が、これでもかと本作で引用されており、「慎二くんの名言が全部入っていて、『プリヤ』は本当に名言揃いだったなと」、改めてそのインパクトを再確認していた様子。
桜の兄の活躍については杉山さんにも印象に残っていたようで「前回の劇場版の時は、“プリズマ☆士郎”だとよく言われたんですが、今回はむしろ“プリズマ☆慎二”じゃないかなと」とコメントし、客席の爆笑を誘っていました。
またトーク中には、ともに門脇さんが参加しているOP曲「カレイド☆フェスティバル!」及びED曲「アフタースクール・ルート」のレコーディングに関する裏話も披露。
門脇さんによると、OPとEDを同日に収録するという非常にタイトなスケジュールだったようで、一曲目の「カレイド☆フェスティバル!」を取り終えた段階ですでにヘトヘトになってしまい、続く「アフタースクール・ルート」の収録は体力的にかなり大変だったのだとか。
すでに発売されているCD版の「「カレイド☆フェスティバル!」には、映画の劇中では流れていない、イリヤのクラスメート達のソロパートが入った2番も収録されているとのこと。
クラスメート達は、本格的な出番が久しぶりなだけに、キャスト陣も「そこにすべてを乗せてやる」くらいの気合の入りっぷりで、収録が行われていたことも明かされていました。
舞台挨拶の最後には、
「『プリヤ』のシーズンが長く続き、本編がシリアスになればなるほど、くすっとするようなコメディ要素をどこかに求める自分がいて、本作はそういう気持ちも汲んでいただいたのかなと思っています。まずは本作を見て笑っていただきながら、本編の続きがどうなるのかを楽しみに待っていただければ」(杉山さん)
「今までの歩みと皆さんの支えがあって、このお祭りのような楽しい作品が生まれることができました。打ち上げのような気持ちで受け取っていただければと思っています。クラスメートの皆とこうした形で再会できたこと、まだいろいろな展開がありそうな雰囲気も感じて、ホッとしながら嬉しいです。また新たなお知らせがあれば一番にお伝えさせていただきますので、これからも応援よろしくお願いします!」(門脇さん)
と、それぞれにファンに向けたメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくっていました。
[取材・文/米澤崇史]
作品情報
『Fate/kaleid liner Prisma☆Illya プリズマ☆ファンタズム』
全国ロードショー中!
上映劇場
EJアニメシアター新宿
シネマサンシャイン池袋
TOHOシネマズ錦糸町
横浜ブルク13
TOHOシネマズ川崎
TOHOシネマズ梅田
T・ジョイ京都
神戸国際松竹
109シネマズ名古屋
T・ジョイ博多
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MOVIX仙台
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T・ジョイ新潟万代
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ユナイテッド・シネマ金沢
アースシネマズ姫路
イオンシネマ岡山
広島バルト11
シネマサンシャインエミフルMASAKI
作品概要
プリズマ☆イリヤ オールキャスト総出演のドタバタギャグコメディがここに開幕! 「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」シリーズのキャラクターが平行世界の垣根を越えて大集合! 原作ひろやまひろし監修による完全新作オリジナルエピソード。少女たちのもう一つの物語が描かれる—。
STAFF
原作:ひろやまひろし・TYPE-MOON
(株式会社KADOKAWA 月刊コンプエース連載・角川コミックス・エース刊)
監督:大沼心
脚本:井上堅二、水瀬葉月
キャラクターデザイン:平田和也
音響監督:土屋雅紀
音響効果:出雲範子
音響制作:グロービジョン
音楽:加藤達也
音楽制作:ランティス
アニメーション制作:SILVER LINK.
配給:角川アニメーション
製作:Prisma☆Phantasm製作委員会
CAST
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン:門脇舞以
美遊・エーデルフェルト:名塚佳織
クロエ・フォン・アインツベルン:斎藤千和
森山那奈亀:伊瀬茉莉也
嶽間沢龍子:加藤英美里
栗原雀花:伊藤かな恵
桂美々:佐藤聡美
マジカルルビー:高野直子
マジカルサファイア:かかずゆみ
衛宮士郎:杉山紀彰
遠坂凛:植田佳奈
ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト:伊藤静
他