アニメ

2019-06-27 19:00

TVアニメ『ダンベル何キロ持てる？』ファイルーズあい×雨宮天ヒロイン対談｜筋肉＆ギャグに対する情熱がハンパない！

痩せたら交代!?　2期のため、あえて現状維持を願う!?

――ちなみに、腹筋は割るにはどうしたらいいですか？　今マンガに出てきたプランクやってるんですけど、機材がなくても割れるものなんですか？

ファイルーズ：そんなの全然できます！　最新刊(7巻6月19日発売)に「2週間で腹筋を割る方法」というエピソードがあるので、そちらをご覧ください！

雨宮：あははは。

――宣伝だ(笑)。

ファイルーズ：でもそこに、自重でできるトレーニングが描いてあるんですよ。ただ、めちゃめちゃきついです！　それに腹筋はみんな割れてるんですよ。それが皮下脂肪で見えてないだけなんです。だから体脂肪率が下がれば、必然的に見えます！

雨宮：確かに痩せてたとき、力を入れたら4つくらい線が入ってたなぁ。そのくらいまで戻せたらいいなぁ。バッキバッキに割りたいかって言うと、別にそうでもないけど……。

ファイルーズ：お互い頑張りましょうね～。

――作品のお話にすると、原作もすごく面白かったですが、読んでみていかがでした？

ファイルーズ：ついに筋トレが市民権を得たか！と。超嬉しかったです。今までダイエットとか筋トレを主軸においた作品ってなかったし、今、フィットネスブームが来ているので、その波に乗っかるタイムリーなマンガで、すごく良いなと思いました。

あと今って、間違えたダイエット法が溢れてるじゃないですか。そんなの絶対リバウンドするじゃん！っていうのとか。それを鵜呑みにしちゃった子が、最終的に摂食障害を引き起こしてしまったりするから、そういう問題にも終止符を打つ、ちゃんとしたダイエット法も紹介されているマンガなので、お手本にしてほしいです。これを読めばわかるから！って。

――筋トレだけど、食事を摂りながら筋肉をつけて痩せるみたいな話はありますからね。ひびきは、それ以上に食べちゃうからなかなか痩せないけど。

ファイルーズ：ひびきが痩せたら連載が終わっちゃいますから(笑)。

雨宮：どうする、2期とかで主人公が別の子になってたら。

ファイルーズ：やだやだ！　

――ひびきには痩せないままでいてもらいましょう(笑)。

ファイルーズ：でも、参考書とか、筋肉に関するサイトを見てても、知らないカタカナだらけで見るのをやめちゃうと思うんです。でもこの作品では可愛い女の子たちが表情豊かに教えてくれるし、マンガだからこそスッと入ってきて、素直に情報を受け止めることができると思うんです。そこは魅力だなぁって思いました。

雨宮：私みたいなあまり筋トレに詳しくない人間が読んでも、特別なマシンとかを使わなくてもできるトレーニングがこんなにたくさんあるんだなっていうことを知ることができたし、筋トレとか痛くて苦しいっていうイメージがあるけど、このキャラクターたちはみんな楽しそうに筋トレしてて、読んでいくと意外と食べていいんだなって許されることが思っていたより多いから、やってみようかなという気持ちにさせてくれるんですよね。

ファイルーズ：読んでいるだけでモチベーションが上がる作品ですね。

雨宮：やってみたいなって思っちゃう。

筋肉＆ギャグに対する情熱がスゴい！

――自身の役についてはいかがですか？

ファイルーズ：私、実はオーディションを受けたのがひびきじゃなく、ジーナだったんです。その台詞を読んでいて、ひびきを読んでみましょうと言っていただいて。もちろんジーナも楽しかったんですけど、実際原作を読んでいるときは、私ひびきだよなぁって思っていたんです(笑)。

雨宮：あはははは。

ファイルーズ：絶対ひびきだなぁって思っていたので、ひびき役を頂いたときはすごく嬉しかったです。それほどまでに共感できるキャラクターだったんです。役作りとしては、自分がJKのときどんな人間だったんだろうと思って、その時の日記を読み返したんです。

そしたら「今日は暴飲暴食をした。明日から私はリセットだ」って書いてあって、その翌日に「今この瞬間からリセットだ。もう二度としない」って書いてて、2日連続で暴飲暴食していたことが伺えました(笑)。そのくらいひびきみたいなことしてたんですよ。

ひびきも、まぁジムで運動すればいいかって、そのくらい楽観的な感じなので、そこは自分に似てるのかなって思います。ポジティブなバカ……というか。あと、山﨑監督から「渋谷のJKを忘れないでね！」というディレクションをして頂くんですけど、私ギャルではなかったので、話し方ってどんなだっけ？と思ってギャルのYouTuberを見て勉強し、それをひびきに落とし込んで演じることを心がけました。

雨宮：でも難しいよね。実際今のJKでもないっぽいから。

ファイルーズ：いわゆる女の子っぽくない感じもするし、でもモテたいっていう年相応の可愛さもあるから難しかったんですけど、思うまま素直に表現したら、先輩の皆さん……天さんもそうだし、堀江(由衣)さん、石上(静香)さんがすごく合わせてくださるのでやりやすかったです。

――雨宮さんは、本を読んでてぴったりだなと思いましたけど、いかがですか？

雨宮：何だろう、私はギャグを全力でやっているときに、生きてるなって感じがするので……。朱美のオーディション原稿に、目の中がハートになっちゃって語りまくるシーン、まさにギャグシーンが載っていたんです。

それを見て原作を読んだら、この子、きれいな子だけどものすごいギャグキャラなんだなとわかったので、やりたい！！って思いました。オーディションもかなり全力でやらせていただいたので、決まったときはすごく嬉しかったです。スンとしておしとやかなところもあるんですけど、大好きな筋肉に対しての愛と熱が尋常ではないところが素敵だなと思うし、楽しくやらせていただいてます。

――ギャグのお芝居、すごく好きですよね？

雨宮：好きですねぇ。すごく開放できる(笑)。もともとギャグとか、人を笑わせることが好きなので、楽しいです。もっとやっていいんじゃないかなと思ったら、マイク前では家で作ったものよりも大きくやってみるんです。普通に出る声を超えた声が出たりするのが、すごく楽しいです。あと、監督がかなり受け止めてくださるんですよね。こちらのやりたいこととか考えとかを受け入れてくださることが多いんです。

ファイルーズ：監督に対しても、どんどん積極的に質問もしていて、役に対する思い入れとか、作り込みがすごいなっていつも隣で聞いてて思います。

雨宮：恥ずかしい。いやいや、それを言ったらファイちゃんは毎週台本の何も書いていないページのところに、原作ではこうだったけど、アニメではこうなっている。この言い回しはどちらがいいんだろうとか、質問をバーっと書いてて、それを持ってきて、一個一個丁寧に聞いてるんです。原作をすごく愛して読み込んで、その上でアフレコに臨んでいたので、見習わなきゃなって。

――2人の筋肉とギャグに対する情熱がすごいんですね(笑)。

ファイルーズ：あと天さんと朱美が似ているなと思うところが、一見クールに見えるんですけど、蓋を開けて自分が好きなことの話になると、すごく饒舌になるところなんですよ。

雨宮：あははははは。

ファイルーズ：すごい勢いで話し出すと、おおお～～天さんどうした～～？って。

――それは完全にオタクの現象ですけどね。

ファイルーズ：オタク特有の早口が見えるんです。逆に私も筋肉の話で、これは、これに効くんですよー!!って饒舌になったりすると、天さんが引くっていう。お互い似てるところがあると思います。

フィットネスに興味のある女性にも是非観てほしい作品！

――監督のギャグアニメは面白い印象があるんですけど。先程受け入れてくれるというのもありましたが、どうですか？

ファイルーズ：受け入れてくださるし、ディレクションがすごく的確でわかりやすいんです。前の週に監督に言われたひびきらしいところを自分なりに解釈をして持っていくと、それを受け止めてくださるんです。監督の求めていたものに近づけたと思うときもありますし、何より優しいですよね。

雨宮：ちゃんと一人一人、個人として向き合ってくれる感じがすごくする。

ファイルーズ：ひとつひとつの役に対して丁寧なんですよね。モブから主人公まで全部を平等な目でしっかり見ていらっしゃって。

雨宮：やったことを受け止めてくれると言いましたけど、いいよいいよっていう受け止め方ではなく、なるほどね、じゃあどうしようかって一緒に考えてくれる感じ。その上でそうするしかないかというのをすごく考えてくれるので、対等に向き合ってくださる感じがすごくして、頑張らなきゃな！って思います。

ファイルーズ：やっぱりギャグアニメなので、テンポ感が大事だなと思うんですけど、ギャグどころかTVアニメの現場すら私は初めてだったので、ギャグもテンポ感も全然わからなかったんです。でも監督が、ここはふわふわふわっとわざとらしく可愛くすることで、このあとズーンって落ちたときのギャップが面白くなるから、ここは思い切りはっちゃけてとか指示を下さるので、ギャグってこういうことなんだって体感できて、すごく貴重な経験になりました。

――面白いものになってる手応えも感じてそうですね。

ファイルーズ：ありますあります。早く見たいです！

雨宮：やっぱり熱が込められているので、絶対にいい作品になるんだろうなって思いますね。

ファイルーズ：妥協しない！

雨宮：そう！　いろんなことが丁寧なので、エンディング後にみんなで筋トレするパートも、この筋トレだったらこのペースは速すぎるって、筋トレに詳しい役者さんが言ったものを監督が汲んで、絵をズラすので正しいテンポでやってくださいってなったりするので、みんながちゃんと筋トレできるようにも作られているし、ギャグのシーンもギャグとして成立するように作っていただいているので、すごく丁寧な作品になってると思います。

ファイルーズ：あと監督自身がジムに通い始めたのも大きいですね(笑)。自分が知らないと役者にアドバイスができないからというのもあると思うんですけど、すごいと思います。

――女性監督というところはいかがですか？

雨宮：原作って、少しエッチな絵も出てくるんですけど、そこはアニメでは変わっていたりして。原作だと恥ずかしげに体を隠す絵だったりするところ、アニメだと自信満々に体を見せる！みたいな感じになってるんです。

それが女性監督ならではだなと思いました。筋トレっていいのよ、私って素敵でしょ！っていう風に見せる。いやらしくなくて、女の子も見やすいという作りにされていたのが、女性の監督ならではなのかなって。

――フィットネスに興味がある女性も今は多いと思うんですよね。

ファイルーズ：なので、女性にも見てほしいです！

〔取材・文／塚越淳一〕

作品情報

TVアニメ『ダンベル何キロ持てる？』

2019年7月3日（水）よりAT-X・TOKYO MX・テレビ愛知・KBS京都・サンテレビ・BS11にて放送開始！

AT-X：7月3日より毎週水曜日22時30分～
リピート放送：毎週(金)14時30分～／毎週(日)7時30分～／毎週(火)6時30分～
TOKYO MX：7月3日より毎週水曜日23時30分～
テレビ愛知：7月3日より毎週水曜日26時05分～
KBS京都：7月3日より毎週水曜日24時00分～
サンテレビ：7月3日より毎週水曜日24時00分～
BS11：7月4日（木）より毎週木曜日24時30分～
※都合により放送日時は変更の可能性があります。予めご了承ください。

INTRODUCTION

「ひびき……お前、また太った？」

食べることが大好きな女子高生・紗倉ひびき(さくら・ひびき)の心に突き刺さった友人の非情な一言。

夏休みまでに絶対に痩せてみせるとダイエットを決意したひびきだったが、一人ではまともに運動も続けられない体たらく。

こうなったらとひびきが足を運んだ先はトレーニングジムだった！

そして入会したジムで同級生のカリスマ美少女生徒会長・奏流院朱美(そうりゅういん・あけみ)と出会ったひびきは、深くて楽しい筋トレの世界へ足を踏み入れることに……。

STAFF

原作：サンドロビッチ・ヤバ子　作画：MAAM (小学館「マンガワン」連載中)
監督：山﨑みつえ
シリーズ構成・脚本：志茂文彦
キャラクターデザイン：菊池愛
プロップデザイン：中島千明・松本恵
美術監督：杉浦美穂
色彩設計：真壁源太
撮影監督：伊藤邦彦
イメージグラフィックデザイン：桒野貴文
編集：武宮むつみ
音楽：橋本由香利
音響効果：白石唯果
キャスティングマネージャー：谷村誠
アニメーション制作：動画工房
製作：シルバーマンジム

CAST

紗倉ひびき：ファイルーズあい
奏流院朱美：雨宮天
街雄鳴造：石川界人
上原彩也香：石上静香
ジーナ・ボイド：東山奈央
立花里美：堀江由衣
ナレーション：玄田哲章

主題歌情報

【主題歌】TV ダンベル何キロ持てる？テーマソングCD/紗倉ひびき＆街雄鳴造（CV.ファイルーズあい・石川界人）

　
2019年7月24日(水)発売予定
【商品名】
TVアニメ「ダンベル何キロ持てる？」OPテーマ「お願いマッスル」／EDテーマ「マッチョアネーム？」
歌：紗倉ひびき(CV：ファイルーズあい)＆街雄鳴造(CV：石川界人)／街雄鳴造(CV：石川界人)

【収録内容】
01.TVアニメ『ダンベル何キロ持てる？』OPテーマ「お願いマッスル」
歌：紗倉ひびき(CV：ファイルーズあい)＆街雄鳴造(CV：石川界人)
02.TVアニメ『ダンベル何キロ持てる？』EDテーマ「マッチョアネーム？」
歌：街雄鳴造(CV：石川界人)
03.「お願いマッスル」(instrumental)
04.「マッチョアネーム？」(instrumental)

アニメ描き下ろしジャケット仕様
品番：ZMCZ-13191
価格：1,200円(本体)+税
発売・販売元：株式会社KADOKAWA