【夏アニメ特集】『ギヴン』佐藤真冬役・矢野奨吾さんインタビュー|BLを知らない人にぜひ見てもらいたい“青春群青劇”ーー真冬にしか出せないものを大事に表現したい
春樹はお母さん的な存在、秋彦はヤンチャなお兄さん
――残りのバンドメンバーである中山春樹(CV:中澤まさとも)と梶秋彦(CV:江口拓也)はどのような存在だと思いますか?
矢野:真冬もそうだと思いますが、立夏が2人の存在に1番救われていると思います。春樹というお兄さんがいて、秋彦もお兄さんですがどちらかというとヤンチャな感じで(笑)。
――(笑)。
矢野:そのヤンチャな部分を春樹がしっかりフォローしているので、春樹がいるからこそバンドが成り立っているかなと思います。
真冬がバンドに入ってきたときも、春樹はすぐに表情や声で歓迎している気持ちを伝えてくれて。そういう人がいるというのは、1つの集団としてはとてもありがたいことです。
物語が進むと少しずつ分かりますが、秋彦は特に春樹のありがたさを強く感じるのではないでしょうか。
――春樹はバンドの調和を保っている欠かせない存在ですね。
矢野:1番苦労するのも春樹だと思います。お母さんみたいな存在ですし、ヤンチャ坊主2人(立夏と秋彦)と、マイペースな1人(真冬)を抱えているわけですから本当に大変(笑)。
みんな個性的でクセもすごく強いですが、この4人のバンドはとてもバランスが取れていると思います。
――特に、気になるキャラクターはいらっしゃいますか?
矢野:江口さん演じる秋彦です。秋彦は超脱力系というか、ずっと寝起きみたいな人でして(笑)。
強面でとっつきにくい印象を受けますが、話をしてみるとすごく優しくて紳士的。
ドラムもできるし、ヴァイオリンもやっていて……もう完璧じゃないですか!
――確かに(笑)。
矢野:そんな完璧な人なのに、弱さがあるところが僕はすごく魅力的に感じます。
しかも、秋彦は弱さを出すわけではない。1番人間味があるのは春樹という人が大多数だと思いますけど、僕は秋彦のそんな部分に人間味を強く感じます。
――女性に対する接し方もイケメンですよね。
矢野:そうなんですよ! もしかしたら、僕が憧れているのかもしれませんね。僕は、秋彦のような女性への接し方ができないので(笑)
――もし登場キャラクターのうちの1人になれるなら、やっぱり秋彦ですか?
矢野:秋彦でしょう!(笑)
一同:(笑)。
――また、『ギヴン』は“バンド”がテーマの1つになっていますが、矢野さん自身、バンド経験はありますか?
矢野:バンド経験はありませんが、ゆずさんが昔から大好きで、高校生の卒業式のときに「「嗚呼、青春の日々」を歌って終わろうよ!」ということでデュオを結成したことはありました。
――まさに、青春ですね!
矢野:ただ、練習していくうちに実現はなかなか難しいことが分かりまして(笑)。二人で相談して頓挫しました(笑)。
一同:(笑)。
矢野:なので、バンドには強い憧れがあります。ギターを弾けて歌が歌えたら、ものすごくかっこいいですよね。
――もしバンドを組むことになったら、真冬と同じギター&ボーカル担当?
矢野:やっぱりそこにいきたいです。ギター&ボーカルは誰もが憧れるパートだと思います。
――『ギヴン』で真冬の代わりに矢野さん自身がバンドに入るとしたら、どんな展開になると思いますか?
矢野:たぶん解散していますね(笑)。
一同:(笑)。
矢野:意見がぶつかって終わりな気がします(笑)。
ただ、自分がどうこうというよりもみんなと一緒に何かを作るほうが好きだったりするので、そういう意味ではお互いに汲み取って何とかやっていけるかもしれません。