『ゴールデンカムイ』コミックス アニメDVD同梱版 第三弾よりPV公開! 難波日登志監督が制作を振り返る公式インタビューも到着
『ゴールデンカムイ』の新作アニメエピソード「モンスター」編を収録した、コミック第19巻(アニメDVD同梱版)が、2019年9月19日(木)頃リリース! このたび、そのアニメDVD同梱版 第三弾のPVが公開されました!
今作は、杉元一行VS不死身の“モンスター”のバトルアクションや、あの名カップル(!?)“親分”と“姫”の恋物語を映像化! 銃弾飛び交い、愛憎入り乱れる怪物級の新作アニメエピソードを、どうぞご期待ください。
さらに今回、監督を務めた難波日登志氏の公式インタビューも到着したので、あわせてご紹介しましょう。
『ゴールデンカムイ』コミックス アニメDVD同梱版 第三弾PV公開
『ゴールデンカムイ』コミックス アニメDVD同梱版 発売情報
完全予約限定生産! 2019年7月16日(火)予約締切!!
■発売日:2019年9月19日(木)予定
■予価:本体3,600円+税
■商品内容:
・YJC「ゴールデンカムイ」第19巻
・アニメDVD(新作OVA 約23分収録予定)
・謹製!! ゴールデンカムイ式双六
収録エピソード:「モンスター」
(原作:野田サトル 監督:難波日登志 アニメーション制作:ジェノスタジオ)
※通常版YJC「ゴールデンカムイ」第19巻も同時発売!(予価:本体540円+税)
CAST
杉元佐一:小林親弘
アシ(リ)パ:白石晴香
白石由竹:伊藤健太郎
キロランケ:てらそままさき
若山輝一郎:銀河万丈
仲沢達弥:田中秀幸
コミックス アニメDVD同梱版 第三弾より、監督:難波日登志氏の公式インタビュー
──アニメDVD同梱版の第三弾として、新たに「モンスター」編がアニメ化されることになりました。心境を教えてください。
難波日登志監督(以下、難波):この話をアニメで観たかった、というファンの声が出版社やメーカーなどの関係各所に届いたことで実現したんだと思います。僕も作り手として映像化できなかったことが心残りだったので、このような機会をいただけてラッキーですね(笑)。作りたいと思っても、そう簡単に作らせてもらえるわけじゃないですから。
──「モンスター」編は、TVシリーズの構成上、やむなく削ったエピソードでしたよね。
難波:そうなんです。TVアニメは放送する話数が決まっているので、どうしてもエピソードの取捨選択が必要になります。それもあって、杉元とアシ(リ)パのドラマを軸に構成した結果、どうしても削らざるを得なかったんです。
──本作は《親分》こと若山輝一郎と《姫》こと仲沢達弥の恋物語やヒグマ3頭との死闘など、見どころが多いエピソードです。制作にあたって、どんなことを意識しましたか?
難波:ファンの方はきっと、親分と姫は誰が演じるんだろう? とか、あの原作を本当に映像化できるんだろうか? といったことをすごく気にされていると思います。ですから、原作の雰囲気をなるべく忠実に映像化しよう、と心に決めて仕事に臨みました。
──すでに若山役を銀河万丈さん、仲沢役を田中秀幸さんが演じることが発表されています。キャスティングの経緯を教えてください。
難波:若山輝一郎と仲沢達弥のビジュアルを見れば、キャラクターのモデルが誰かわかるじゃないですか(笑)。映画好きなら誰もが知る、銀幕のスターですよね。そのスターが演じているかのような存在感を持つ役者さんでなければ、どうしてもキャラクターに力負けしてしまいます。
役と対等に渡り合えるぐらいのキャリアがあり、『ゴールデンカムイ』の世界に入って演じることができる方は誰なのか? そんなことを音響監督や他のスタッフたちと話して、最終的に銀河さんと田中さんにお声がけさせていただきました。
──お二人のアフレコはいかがでしたか?
難波:もう最高でした。お二人とも役になりきっていらっしゃって、素晴らしい演技をしてくださっています。親分と姫は恋人関係なんですけど、田中さんが姫のしなっとした感じの演技をするイメージってあまりないと思うんです。
僕の世代だと『ドカベン』の山田太郎の印象が強いですが、その後キャリアを重ねられて、今では重厚な役をかなりやられていますから。でも、姫のあの感じをバッチリ演じてくださっています。きっと演技プランを立ててアフレコに臨んでくださったと思うのですが、本当にすんなりと役に入ってくださいました。
一方の銀河さんといえば、『機動戦士ガンダム』のギレン・ザビであり、ナレーションのイメージも強い方ですよね。『ゴールデンカムイ』の世界にどのように寄せてくださるのか楽しみにしていたのですが、格好よく、渋く、ビシッと決めてくださってます。お二人とも要求以上の芝居をしてくださったので、こちらとしては一発OKばかりで本当に楽でした(笑)。
──杉元役の小林(親弘)さんをはじめとした、メインキャストの方たちの様子はいかがでしたか?
難波:前回のアフレコから少し間が開きましたが、すぐに勘を取り戻してくれました。すでにお互いの関係性もできあがっていますし、いいチームワークでやっていただけたと思います。小林さんたちは大御所の方々と対等に渡り合わなければいけない状況でしたが、やっぱり銀河さんや田中さんが第一声を出したときには、おおすごい! みたいな顔をされていて(笑)。そこは見ていて面白かったですね。
──収録中の印象深いやり取りがあれば教えてください。
難波:今回もアシ(リ)パの変顔が出てくるのですが、仲沢の“乳首”を見たときのリアクションをどうするかですね。何回か録り直して、これだというものに決めたのですが、どうなったのかは観てのお楽しみです(笑)。
──今回はヒグマが同時に3頭も出てきますが、描く上での苦労はありましたか?
難波:じつは今回のヒグマは従来のような3Dではなく、作画での描写に変更しているんです。同一のカットで3Dと2Dのキャラクターを絡ませるのはけっこう大変で、TVシリーズではあえてそこにチャレンジしたのですが、さすがに3頭も同時出てくると対応するのが難しくなりまして。テクニカルな問題で変更することになりました。
──作画ということは、設定も新たに起こされたのですか?
難波:もちろんです。動物設定の墨佳(遼)さんにお願いして、描き下ろしていただいています。3Dのヒグマを当たり前と思っていた方は、今回は作画じゃん! と素直にびっくりするのではないでしょうか(笑)。『ゴールデンカムイ』の世界観に馴染んだヒグマになるように鋭意制作中なので、こちらも楽しみにしていてください。
──ヒグマの動かし方では、どんなことを意識しましたか?
難波:漫画的に誇張した表現をしないことですね。TVシリーズを立ち上げたばかりの頃、野田(サトル)先生が熊の表現について「無表情で何を考えているのかわからないところに怖さがある」と仰っていて、ポージングひとつに関しても気にされていたんです。
ヒグマを3Dで表現したのは、作画によって描き手の演出がのってしまい、芝居がかった動きになるのを防ぐ狙いもありました。でも、手描きでリアルな見せ方に徹するのはなかなか難しいですね。
──TVシリーズの内容を補完する展開がこのように続くのは珍しいと思います。TVシリーズとアニメDVDで、制作するときの意識に違いはありますか?
難波:TVシリーズの場合は、全体の流れを踏まえて前後の話とうまく繋がるように作っていくことが大切です。一方、アニメDVD として作るとなると、全体の流れは一旦横に置いて仕切り直すような形になります。それに、独立した一本の作品としても楽しめるものにしなければいけない、という別の課題も出てくるんです。アニメーションの作り方自体は同じですが、向き合い方はけっこう違いますね。
──発売を心待ちにしているファンに向けて、メッセージをお願いします。
難波:今回も役者さんの芝居が大変素晴らしいので、それに負けない映像を作らねば、とプレッシャーを感じています。それに打ち勝って、観てくださる皆さんに楽しんでもらえるものにしたいですね。引き続きお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
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