ツキプロ新ユニット「infinit0」デビューミニアルバム発売記念キャストインタビュー前編|田所陽向さん&千葉瑞己さんが「大丈夫?」と不安になるほど順調な初収録
2019年7月26日(金)に、1stミニアルバム『0(ゼロ)』の発売を予定しているユニット「infinit0(インフィニートゼロ)」。
「infinit0(インフィニートゼロ)」は、現在は無期限活動休止中のツキプロの元国民的ユニットのメンバー・数寄川 零(すきがわ・れい/CV:田所陽向)と御風 呂庵(みかぜ・ろあ/CV:千葉瑞己)からなる、大人気コンテンツ・ツキプロから誕生した新ユニットです。
CD制作記念イベントも開催され、ファンの期待も高まる1stミニアルバム『0(ゼロ)』について、キャラクターボイスを務める田所陽向さんと千葉瑞己さんにインタビュー!
同じツキプロのユニットであるVAZZROCK(バズロック)シリーズも手掛けるアーティスト・篠崎あやとさん、烏屋茶房さん作詞作曲の楽曲の魅力や、収録を終えての感想、これまでとこれからの活動についてなど、前後編に分けてたっぷりとお届けします!!
たくさんのファンの声が集まって、CD発売が早まった!?
――まず、CD発売が決まったときの感想をお願いします。
御風 呂庵役・千葉瑞己さん(以降、千葉):2019年3月開催の「AnimeJapan 2019」で配布会イベントをさせていただいたり、公式TwitterやWEBラジオにいただく感想の中で、infinit0のCDについても「いつ発売なんですか」とか「早く曲が聴きたいです」というお声を、たくさんいただいていました。
僕たちも早く曲が出せたらいいなと楽しみにしていたので、CD発売のお話をいただき、発売の予定も決まって、楽しみにしてくださっている皆様にもお届けできることに、「ようやく」というか、「ついに」というか、「いよいよ」というか……という感じです(笑)。
数寄川 零役・田所陽向さん(以降、田所):どれ!?(笑)。
千葉:いろいろな気持ちが巻き起こっております(笑)。
田所:僕は、ついにこの時が来てしまうのか、という……。
千葉:(歌録り)初めてだもんね。
田所:そうなんです。歌うということが決まってから、CDを発売しますというまでのスパンが短くて。意外と早くて、すごくビックリしました。
千葉:infinit0のお話をいただいた時に二人で話をして、いずれ歌を歌っていくことにもなるだろう、という話もいろいろしていました。
その時に、今まで歌を歌ったことがないので、それまでに準備をしたいという話を、ね。
田所:していましたね。
千葉:そうしたら、こんなにも早く(笑)。
田所:「(CD発売は)1年後くらいですかね」という話も最初はあったんですよ、実は。
千葉:最初は、ゆっくりマイペースに、とね。「infinit0」自体、新しいことに挑戦しようというユニットなので、「反応を見ながら、いろいろなことができたらいいね」というお話をしていただいていて。
ただそれが、皆さまのお声で、こんなにも早くCDを出させていただくことができました(笑)。早く聴いてほしいなという気持ちと、大丈夫かなという気持ちと……いろいろ混ざって複雑な気持ちがありますよね。
田所:そう……4対6ぐらいかな。
千葉:4対6!? どっちがどっちかは聞かないでおこう(笑)。
――infinit0としての活動時にいろいろとお話をされていたようですが、実際に歌う準備期間として何か取り組まれていたことはありますか?
田所:僕は、指で数えられるくらいしかカラオケに行ったことがなくて、人前で歌うことがほとんどなかったので、僕の場合はまずそこから慣れようと考えて、友達を誘ってカラオケに行きました。人前で歌うことの抵抗感みたいなものを、徐々になくしていこうと。
楽曲をいただく前は、そういった準備をしていて、あとは家でひたすら練習していました。「普段はこういう歌を歌わないけど、ちょっと挑戦して歌ってみよう」みたいな曲も歌いましたし、とにかく毎日歌っていました。
――お二人が好きな音楽のジャンルや、印象に残っている「ツキプロ」の楽曲があれば教えてください。
千葉:楽曲の雰囲気的にグラビ(「Six Gravity(シックスグラビティー)」の略)や、SolidS(ソリッズ)の曲がめちゃくちゃかっこよくて好きです。
ユニットごとに楽曲のジャンルも雰囲気も全然違って、自分たちのユニットはどんな歌を歌うんだろうと楽しみになったりもしました。
田所:WEBラジオ『infinit0ラジオ』で楽曲紹介させていただいたりもするので、最初にSolidSの『桜花爛漫』を聴いた時には、こんなテイストの楽曲も歌うんだなと思った印象があります。
千葉:『infinit0ラジオ』では、いろいろなユニットの楽曲を満遍なく聴かせていただいていますし、特に呂庵は“鼻歌シリーズ”としてラジオ内で楽曲の一部を歌わせていただくパートがあって(苦笑)。
田所:大変そうですよね(笑)。
千葉:毎回毎回聴き込んで、その時いいなと思ったら、ラジオが終わった後もずっと聴いていたりするので、『infinit0ラジオ』が始まってからツキプロの楽曲をたくさん聴くようになりました。
田所:僕は普段、洋楽を聴くことが多くて。EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)とかエレクトロ系から、ヒップホップも聴きますし、広く音楽は聴くんですけど、邦楽はあまり聴いてこなかった感じです。
なので、カラオケに行っても、僕が知っている曲や覚えている曲があまりないなと(苦笑)。
最近は、奥田民生さんの曲とかを聴くようになりました。奥田民生さんや木村カエラさんが出演していた映画『カスタムメイド10.30』があったなと思い出して、僕の父親も聴いていたので、「いい曲だな」と思って歌っています。
3つの異なる楽曲から感じられるinfinit0“らしさ”と意外性☆
――なるほど。ミニアルバム『0(ゼロ)』の楽曲もそれぞれの雰囲気が異なり、ジャンルに富んだ1枚になっていると思いました。ちなみに、1曲目「0×0=∞ -インフィニート-」は読み方が分からなくて(苦笑)。お二人が楽曲を聴いた時の印象は、いかがでしたか?
田所:僕たちも“インフィニート”と読むのが、分からなかったです(笑)。
千葉:最初は、みんなで「何て読むんだろうね」という話もしました(笑)。
田所:曲を聴いた時は「うわ、かっこいい」と思ったんですけど、歌詞をたどっていくと、それだけじゃなくて。二人の過去にどんなことがあったかは、明確に書かれていないんですけど、いろいろ苦労したんだろうなという過去が見えてきて。
そこから、“未来に向かって進んでいく決意”が強く出ていて、infinit0を始めるにあたって、二人もいろいろと悩んだんだろうなと感じた曲でした。
千葉:イントロの入りから「すごく、かっこいいな」とワクワク、ドキドキして、歌詞の内容や曲の展開もドラマチックで、歌いながらすごく気持ちが入った曲だったんですけど、陽向くんの言葉の中にもあったように、infinit0の決意表明みたいな曲だなと思って。
infinit0結成前の二人の様子、infinit0を結成するという決断、これから頑張っていこうという熱意など、infinit0の二人のいろいろな気持ちが、すごくたくさん詰まっている曲だと思いました。
楽しみでもあったんですけど、ものすごいプレッシャーと言いますか、素敵な曲だけに、僕らも素敵な曲に仕上がるように頑張りたいなという思いが強かったです。
田所:そして、難しかったです。……とても難しかったです。
千葉・田所:(笑)。
――(笑)。2曲目「Take it easy」は、いかがでしょうか。
千葉:この曲は、曲の入りや歌詞から『infinit0ラジオ』っぽい曲だなという印象がありました。
『infinit0ラジオ』のコンセプトが“一人でゆっくり味わう贅沢時間”で、聞いてくれる人に寄り添うようなラジオを目指しているので、そのコンセプトに合った、あったかくて素敵なキラキラした曲だなという印象です。
田所:右に同じです(笑)。現代社会では、仕事が忙しくて疲れたとかよくあると思いますが、それに対して「たまには力を抜いてもいいんだよ」「大丈夫だよ」と伝えられる、温かい曲だなと思いました。
また、『infinit0ラジオ』第9回の中でも触れましたけど、歌詞の中に曲のタイトルにもなっている「Take it easy」や「無問題」、「Ca va aller」というワードがあって。海外にもファンの方がいらっしゃるので、そういう方にも向けた楽曲なんだろうなと感じました。
千葉:本当に! 幅広い人に聴いてほしいなという気持ちもあります。
田所:実際に、海外からもメールやお便りが届いていると聞いていますからね。
千葉:それに、1曲目と、3曲目の「アドレナリンKISS」と違って、聴いてくれている人に、語り掛けるようなニュアンスの強い曲だなという風に感じました。
『infinit0ラジオ』の中でも、呂庵たちが「アンコールで歌いたい曲」だと言っていて、歌っている僕たちだけじゃなくて、聴いてくれる皆さんとの一体感というか。
みんなと気持ちが一つになれるようなニュアンスが他の2曲に比べて強いので、もし今後ライブなどがあったら、ぜひアンコールで歌って、最後にみんなで合唱ができたらいいな思いました。
田所:ファンの人たちと、一番近い距離になれる曲かもしれないですね。
――では、「アドレナリンKISS」はどんな楽曲ですか?
田所:大人だぁ……。
千葉:まず、こうきたかと思いました。改めてですが、infinit0って結構大人なんですよね。
田所:ツキプロのユニットとしては、年長の元国民的ユニットのメンバーですからね。
千葉:呂庵は、かなり若くてフレッシュな感じですけど、25歳で。零も27歳ですし、(最年少で15歳のタレントが所属する)ツキプロの中では、年齢的にもinfinit0は大人の分類なんです。
田所:確かに、大人の余裕とか、大人から出るフェロモンじゃないですけど、この二人じゃなきゃできない曲だなと思いました。
千葉:infinit0の、僕たちにはこういう面もあるんだよとか、いろいろな面を知ってほしいなといった、隠れたメッセージや気持ちも感じられると思いました。
田所:呂庵なんて、かなりギャップだよね。聴いているファンの人には、たまらないんじゃないですか(笑)。
千葉:それこそ、零さんもたまらないでしょ!(笑)
3曲ともニュアンスが違っていて。呂庵が『infinit0ラジオ』第10回で「曲ごとにイメージや歌い方を変えている」というようなことを言っていたように、「アドレナリンKISS」にはどうやって挑もうかな、呂庵だったらどんな風にするだろうなと想像しながら歌うのが難しくもあり、楽しくもありました。
曲を聴いて練習しながら、家でいろいろと考えたんですけど、先に収録を終えていた陽向くんの歌を、収録当日に聴かせてもらったら、もう……零がすごくセクシーで(笑)。
それを聴いた瞬間に自分の中で、零がこうだったら呂庵はこうだなというのがスッと決まったので、どんな感じかスタッフの方と何回かやり取りもさせていただきましたが、自分の中では方向性が決まっていましたね。
田所:「アドレナリンKISS」は、今回のアルバム楽曲の中で1番最初のレコーディング曲で、僕は歌のレコーディングが人生初だったこともあって、もう緊張しましたよね!(笑)
たぶん「おはようございます(どよ~ん)」みたいな、とんでもない顔をして、スタジオに入ってきていたと思います。
セクシーさを出し切った「アドレナリンKISS」&ファンに語り掛ける「Take it easy」
――そうなんですね! 「アドレナリンKISS」は田所さんが先に収録されていたとのことですが、初めての歌録りでもあり、意識して臨んだことなどはありますか?
田所:零だったら、この曲はセクシーさをとことん出すんだろうなと思ったので、僕がどこまでできるかというのを、自分の中で挑戦しながら臨みました。Aメロもサビも、今までやったことがない……くらいかは分からないですけど、セクシーに(笑)。
ひたすらそこを、とことん追求していたからか、ディレクションですぐにOKをいただけました。僕はやるだけのことをやっただけなんですけど、「いいですね」と言っていただけて、トントン進んでいってしまい、「いいんだ? 大丈夫なんだ」と少々不安になりながら、気付いたら終わってました。
――順調に収録が進んだのは、事前に『infinit0ラジオ』でキャラクター像ができていたからこそ、歌うイメージにもつながったと思いますか?
田所:そうですね。想像の範囲もありましたけど、基盤はできていたので、その延長として自分でプラスしたところもあります。
――千葉さんも、ご自身の「アドレナリンKISS」収録の様子などのお話をお聞かせください。
千葉:『infinit0ラジオ』を収録して、自分たちの中で二人のことをいろいろ理解できているからこそ、陽向くんが演じる“数寄川 零”がどうするか、それを受けて呂庵がどうするかのイメージがわきましたね。
特に「アドレナリンKISS」は僕の中で、呂庵が零とのやり取りをしているみたいな感覚がすごく強くて。
零が攻めてきたと思ったら呂庵はこうやって攻めてみようかなとか、逆にここはちょっと引いてみようかなとかできたので、『infinit0ラジオ』と同じように掛け合いをしているみたいで楽しかったです。
――千葉さんも、特にディレクションなく進みましたか?
千葉:僕も、スタッフさんからすぐにOKをいただきました。
僕の中でニュアンスや方向性、表現の仕方で迷ったところは、相談させていただいて。何パターンか持ってきたものを都度聴いていただいて、お話ししつつ決めながら、サクサク録っていただいたので、僕も「これで大丈夫かな」と、すごく不安になりました(苦笑)。
もっと、こうしてくださいとか、こっちの方はこれがいいですとか、たくさんディレクションをいただくかもと思って、自分の中でパターンやニュアンスをいっぱい考えていたので、まさかこんなに、スッと終わるとは思わなかったな、という感じでした。
田所:全くその通りだよね。歌のレコーディングの知識、経験がないので、どう進んでいくんだろうと思っていたら「OKです!」「……本当ですか?」みたいな。
一同:(笑)。
――2番目に収録された楽曲はどうでしたか?
千葉:次は「Take it easy」。これは僕が先に録って、後から陽向くんの収録でした。
この楽曲は先ほどもお話ししたように、聴いていただいている方に語り掛けるような曲だったので、そういったニュアンスを出すのがすごく難しい曲だねと、陽向くんとずっとお話していて。
それを自分なりにどうやって伝えようかなと、家で曲を聴きながら、考えてからレコーディングに臨ませていただいたんですけど、僕が先に収録だったので陽向くんはどういう風になるか分からないじゃないですか。
二人で歌うから、シンクロする気持ちが一緒の部分とか、雰囲気やニュアンスが一緒の部分が多いといいなと思って、聴いているファンのみんなにだけじゃなく、陽向くんにも「ここは、こういう気持ちで歌ったよ」という思いを、届くかなと思いながら曲に乗せて歌ってみました。
田所:届いたよ!
千葉:(笑)。後からレコーディングした陽向くんから、呂庵のやりたいこととか、気持ちがすごく伝わってきたよと連絡をもらって、「ああ、届いたんだ。良かった」とホッとしたのと同時に、うれしかったです。
田所:逆にこの曲は、そういった千葉くんの気持ちを受け取っての収録だったので、僕はすごくやりやすかったですね。
収録1曲目は僕からで、「分からない、どうしよう」「やるしかない」みたいな感じだったんですけど、「Take it easy」は呂庵の歌を聴きながら、これに寄り添っていこうと思って。
ただ、メッセージ性が強いので、押し付けすぎてもダメだし、届かなくてもダメだしというところで、そこのニュアンスの塩梅がすごく難しかったですね。
――お二人とも「メッセージを届ける」ことを意識されたようですが、実際にファンに届けたい気持ちを込めた歌詞・パートがあれば教えてください。
千葉:僕が個人的に好きなパートというか、いいなと思うところは、2番の「明日[あした]がもしも いそがしくても たまには、おかえり」「あぁ、疲れたら 何もかもほうり出したっていいから」という部分です。
陽向くんも言った通り、日々忙殺されて気持ちが削られていくと、いろいろ考える余裕がなくなって、追い詰められちゃったりすることは、僕たちももちろんありますし、そういった時に、いつもの場所で待っていてくれる人がいるよと。
家族だったり友達だったり、恋人だったりするのかなと思うんですけど、そういう人がいつだっているんだよ、忘れないでねということや、そこへ帰ってきて、たまには手足を投げ出してリラックスして、好きに過ごしていいんだよということが、この歌詞から強く感じたので、ものすごく好きな部分ですね。
田所:「infinit0も待ってるよ」みたいな。
千葉:ね。『infinit0ラジオ』を少しでも日々の糧にしてもらえたら、何かあったらいつでもお便り送ってねという気持ちもありますし、すごく素敵だなと思います。
田所:全部言われちゃった。
千葉:infinit0らしい曲だなとも思いますし、零と呂庵でそれぞれ待っているスタンスや気持ちも違うと思うので、そんな違いも聴いて感じてくださるとうれしいです。
歌詞や歌の割り方にも、すごくキャラクター性を出していただいているなと思いますね。
田所:2番の「あぁ、疲れたら 何もかもほうり出したっていいから」と「美味しいもの食べて そんで眠るのさ おやすみ、明日はきっとうまくいくさ」は、あえて歌詞の割り振りを逆にしているのかなと思ったけど、どう?
千葉:分かる! 「美味しいもの食べて」という歌詞は、呂庵っぽいかなと思ったりもするけど、意外と零も茶目っ気があったり、サービス精神旺盛だったりするので……。
田所:零は天然だしね。
千葉:そういうところ、零ってすごく可愛いよね。
田所:そうね! 呂庵も可愛いと思うけどね。
一同:(笑)。
infinit0を体現する楽曲「0×0=∞ -インフィニート-」だけに収録への熱意も加速!
――では、「0×0=∞ -インフィニート-」の収録はいかがでしたか?
千葉:僕は3曲ある中で、順番的にも最後のレコーディングだということもあって、いよいよ最後の曲だと、結構グッとモチベーションが上がりました。
「0×0=∞ -インフィニート-」は『0(ゼロ)』の表題曲でもあるので、気合いも入って、僕の中で集大成だぞという感じがしました。
田所:具体的にどこというわけではないのですが、『infinit0ラジオ』をやってきて、二人の今までのあの言葉は、ここにつながっているのかなと感じ取れる歌詞も多かったですね。
そこをいかに出せるかというところで、僕はずっと挑戦していたのもありつつ、僕のスキルの問題なんですけど、この歌すごく歌い方が難しくて。サビに行く前に、息継ぎができないんですよ。
千葉:そうなんです。「同じ気持ちで戦うだけ」から「近づいてく ふたつの0が∞に変わる」で、ブレスが入らずに歌うところがあって。
田所:ロングトーンから、ひと息吸って「近づいてく~」でささやいて、サビに入るので、僕はレコーディング中「っ(出し切って)、はぁーーー(吸う)」みたいな感じで、何回か息切れしました(苦笑)。
千葉:気持ちが入ると、息いっぱい使っちゃうしね。
田所:でもこの曲は、レコーディングに対して僕の不安だという気持ちがなく歌えたんです。このステージをいかに表現できるか、みたいな。
お芝居じゃないけど、それをいかに出せるか、というところで楽しみながらやらせていただきました。
千葉:僕の場合は「アドレナリンKISS」と「0×0=∞ -インフィニート-」を、陽向くんの後に録っているので、どんな仕上がりになっているんだろうとか、どんな風に歌ったんだろうというのも楽しみに収録に来るんですけど、「0×0=∞ -インフィニート-」を聴いた時は「数寄川 零は、めちゃくちゃハート熱いな」と思って。
田所:熱いよ!
千葉:本当にね。零は、表面に出ている部分がすごく柔らかかったりするので、優しい人という印象があるんですけど、意外とお茶目だったり、胸に熱い思いを抱えていたりという部分が存分に出ていました。
それを聴いた時に、僕も零のエネルギーに負けないように、もっと二人でよくしていけるよう、「infinit0」のユニット名の由来の“無限大に”いいものにしようと、すごくテンションが上がりました。
田所:良かったです。
千葉:この曲を聞いてからinfinit0を知ってくださった方には、ぜひ、今のinfinit0の二人がやっている『infinit0ラジオ』を聴いていただきたいです。
『infinit0ラジオ』を聞いてからこの楽曲を聴いてくださる方には、この曲でinfinit0の二人の過去がなんとなく創造できたりするので、ここを経ての『infinit0ラジオ』なんだなと思ってくださると、より『infinit0ラジオ』やこの楽曲を楽しめると思うので、ぜひぜひ『infinit0ラジオ』と併せて聴いていただきたい楽曲だなと思います。
田所:楽曲でもラジオでもどちらからでも入れて、楽しめると思います。
――ここまで、たくさんお話を伺ってきましたが、あえて3曲の中で1つだけ「これは」と印象に残っている歌詞・パートを挙げるとしたら、どこですか? 理由も教えてください。
田所:僕は「Take it easy」の最後に、infinit0の関係性というか、二人ってこういう感じだよねというのが、そこに出ていると思ので、聴いてほしいところですね。
「語っちゃおうぜ」というワードが2回出てくるんですけど、この曲では呂庵がどんどんどんどん我が道を突き進んでいくので、それを陰で見守りながら零だったらこうするだろうなというニュアンスを出しました。
千葉:その最後のあたりは先に収録した時に、バランス的にもうちょっと呂庵が抑えた方がいいんじゃないかとか、呂庵らしくバンと振り切っちゃった方がいいのかなど、何回か話し合って何パターンか録ったところで、零がそんな風に答えてくれたんだなという話を聞くとうれしいですね。
田所:うれしいですか?(笑)
千葉:さすが零だなという感じです。
歌いながら感情が入って、気持ちよかったのは「0×0=∞ -インフィニート-」なんですけど、楽しかったのは「アドレナリンKISS」かな。
僕の中で、infinit0の二人が互いに攻めている曲で。歌詞の中にも「イケるところまでいこう」とあるように、零がこうきたら呂庵はこう、それに対して零もこうくるみたいな、掛け合いとかを積み上げていくみたいに気持ちが入りました。
セクシーに、挑発するとか、誘うニュアンスがこもっていて、零の歌を聴きながら、あの手この手で攻めてやろうみたいな気持ちを込めて歌った曲なので、二人から攻められたり、誘われている感じだったり、二人がお互いに攻めあっている感じなど、いろいろな視点で聴いてくださると、いろいろな楽しみができると思います。
田所:アドキス(「アドレナリンKISS」の略)で、一番攻めたパートはどこ?
千葉:2番の「どうぞ狂わせてほしい イケるところまでいこう」に、気持ちがすごく入って。それこそ「どうぞ狂わせてほしい」とか「イケるところまでいこう」をどういうニュアンスにするのか結構迷ったので、全然違う2パターンをスタジオでやらせていただいて、決まった部分があります。
なので、ここの呂庵くんはぜひ注目していただきたいです。
――後編に続く。
infinit0 1stミニアルバム「0(ゼロ)」
発売日:2019年7月26日(金)発売予定
価格:3,240円(税込)/3,000円(税抜)
発売元・販売元:株式会社ムービック
【収録内容】
1.0×0=∞ -インフィニート-/作詞・作曲:篠崎あやと
2.Take it easy/作詞・作曲:烏屋茶房
3.アドレナリン KISS/作詞・作曲:篠崎あやと
4.ドラマ「心の空白 -side 呂庵-」
5.ドラマ「心の空白 -side 零-」
6.ドラマ「二人で」
7.0×0=∞ -インフィニート- -off vocal
8.Take it easy -off vocal
9.アドレナリン KISS -off vocal-
「infinit0(インフィニートゼロ)」とは
現在は無期限活動休止中のツキプロの元国民的ユニット。そのメンバー2人が、新たな可能性を求め、新ユニットを結成! その名も「infinit0(インフィニートゼロ)」!! 名前に「0(ゼロ)」を持つ2人が目指すものは、「0=制約なく=無限大(infinito)に自由に」。ツキプロというフィールドの上で、自由に伸び伸びと、ファンの皆さんと楽しい時間を過ごせたら……。そんな願いを持つ2人の活動の1つ、WEBラジオ『infinit0ラジオ(通称:インフィニラジオ)』が好評配信中です。
ラジオ情報
●WEBラジオ『infinit0ラジオ』
配信:毎週金曜日配信中
放送媒体:YouTube内「ツキノ芸能プロダクション」チャンネル
「ツキノ芸能プロダクション」チャンネル
●ツキプロ公式ラジオ「ツキプロ★ナイト」
infinit0の数寄川 零役・田所陽向さん&御風 呂庵役・千葉瑞己さんが、様々なゲストと共に楽しくトーク!
配信:毎週金曜25時~25時30分
放送媒体:文化放送インターネットラジオ「超!A&G+」http://www.agqr.jp/
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