
『天気の子』醍醐虎汰朗さん&森七菜さんインタビュー|「じゃあ私は今からどうしよう?」大切な人と観てほしい、新海誠監督が描いた新しい世界
新海監督ならではの映像表現と音楽
――新海監督の作品は、実在する場所が美しい映像になって描かれています。『天気の子』に登場する場所で特に印象に残っているものはありますか?
醍醐:僕は六本木のとある高層ビルや、そのビルから太陽が昇る景色が今まで見たどのアニメーションよりも綺麗だと思いました。
森:私は渋谷です。陽菜が中心となるシーンはいくつかあるんですが、そこは特に目を引くなと思いました。
――また、RADWIMPSの音楽も特徴的です。曲を聴いた印象はいかがでしたか? その音楽を聴いて演技に影響はありましたか?
醍醐:初めて聴いた時は“神”だなと思いました(笑)。RADWIMPSさんはやっぱりすごいです! ひとりで家でテンションが上がったのを覚えています。
野田洋次郎さんが書かれる歌詞は常人が思いつかないものなんですよ。今回もハッとするようなメッセージ性に溢れていました。
『君の名は。』でもびっくりするくらいの調和がありましたし、僕はRADWIMPSさんの曲にやられて何回も観に行ったくらいです。
あれだけ気持ちのいいものを『天気の子』でも聴けますし、曲でキャラクターたちの気持ちを代弁してくれているので、やっぱり“神”ですね!
特に好きな歌詞は「愛にできることはまだあるかい?」っていうフレーズですね。言葉では言い表せない帆高の気持ちを表してくれているなって思いました。
森:RADWIMPSさんの曲や歌詞を思い浮かべると、心の温度が高まりますよね。
私が好きな歌詞は「怖くないわけない、でも止まんない」の部分ですね。
この曲が流れるシーンはちょっと現実離れしているんですが、このフレーズが流れることによって、観ているお客さんを陽菜と帆高に近づけてくれる、梯子の役割になっている気がします。
不器用だからうまく言えない陽菜達の言葉を代弁してくれているんだと思います。