夏アニメ『ギヴン』内田雄馬さんインタビュー|キャラクターの「距離感を大事」に、言葉には表れない感情を探りながら臨む演技!
キャラクターのコミュニケーションを感じながら臨む4人での収録♪
――ご自身が演じられるキャラクター以外に対しても、深く読み込んで収録に臨まれているのでしょうか?
内田:特別意識していることではないですが、このお話自体が四人の話なので、台本を追っていくと、その人と成りがすごく分かる作りになっているんです。
丁寧に心を描いている作品だなという印象を受けた理由の一つなんですけど、読み込むほど、キャラクターの性格が見えてくるような気がします。
最初は、現場で皆さんと収録させていただいたり、自分で家で原作を読んだりした時の印象で、“こういう人なんだろうな”と考えるところから入るんです。
でも、「この人は絶対こうだ!」というものは、僕は存在しないと思っているんです。見る人によっても違うだろうし、状況でも違う。
相手をいろいろな角度から見て、見逃さないようにしようと、現場では常に思っています。
――「キャラクター同士の距離感」を大事にされているということですが、これまで演じたキャラクターとのアプローチの違いはありますか?
内田:どの作品でもそうなのですが、キャラクターを形成する上で、僕が最も大事にしているのは心です。
この作品は、彼らの心の中から、曲や言葉、音楽が生まれてきて、形になっていくというお話です。バンドは高校生活の一つの要素であって、様々なやりとりの心の動きが重要だと思います。
立夏と真冬が学校でしゃべっていたり、二人が歩きながらとりとめのない会話をするシーンで、二人の距離感がちょっとずつ縮まってきたり、二人で関係を紡いで、何でもないことが積み重なって、バンドになった時に大きな感情になると思うので、やはりそこが大きいと思います。
――メインキャストの皆さんと共演されての感想や、収録で印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
内田:よくしゃべりながら和気あいあいと収録しています(笑)。
真冬は、僕が見ているイメージだと別に感情がないわけじゃなくて、芯はあるけど見えづらいだけだと思っていて。ただ、歌で彼の感情や芯の部分が特に発揮される。
実際に収録している時、現場で最後に(真冬役の)矢野くんが歌を録ったりもするので、そういうところまで含めて、立夏としては聞いていないとなと思って見学させてもらっています。
収録上、どうしても歌を一緒に録ることはできないので、先に全部セリフを録り終えてから歌を録ったり、歌を歌ってから、その歌を聞いてセリフを録ったりもします。
そういう、みんなで感情のやり取りをしているというか、みんなの思いを感じて収録できるようにと、スタッフさんも現場作りをしてくださっているので、作品の中の四人のコミュニケーションの感じを意識しながら、四人で収録できていると思います。
あとは、江口さんがよくご飯に連れて行ってくれて、焼き肉を食べさせてくれたりします(笑)。
――立夏は真冬の歌声をきっかけに興味を惹かれましたが、内田さんご自身は人のどういったところに惹かれますか?
内田:僕たちの仕事だと、お芝居を楽しそうにしているなとか、歌が素敵だなとか、そういうところに惹かれます。
やはり芝居や歌、それに関わる制作とか、そういうものばかり気になっちゃいますね。この人は現場で回りのことをよく見てる人なんだなとか、手際がいいなとか、そういうことに目がいきますね。
それ以外だと、何か僕ができないことをやっていらっしゃるとスゴいなと。男女問わず、自分のやりたいことを全力でやっている方は素敵だなと思います。
――最後に、ファンの方へ見どころなどメッセージをお願いします。
内田:『ギヴン』は、人とのコミュニケーションや人間関係を丁寧に描いている作品だと思います。
彼らがバンドをやっていく中で、どんな生活、どんな言葉を交わして生きているのか、そして、そういったものを見て、何か一つのものを作り上げる時に、きっと青春を感じてもらえるんじゃないかなと思います。
また、高校生や年ごろの若者として、普通の生活をする彼らの姿をしっかり見ていただけると、どんどん物語に入り込んでいけるんじゃないかなと思いますので、ぜひとも、最後までご覧いただけるとうれしいです。
TVアニメ『ギヴン』作品情報
TVアニメ『ギヴン』7月11日よりフジテレビ“ノイタミナ”にて毎週木曜24:55放送中
ほか各局でも放送、FODにて独占配信
※放送日時は変更となる場合がございます。
イントロダクション
好きだったはずのギターも、おもしろかったはずのバスケも、くすんで見え始めたある日、上ノ山立夏は佐藤真冬と偶然出会う。
日々の生活の中で音楽への情熱を失いかけていた立夏だったが、偶然聴いた真冬の歌が刺さり、2人の距離は変わり始める。
ノイタミナ初となる、BLコミックのアニメ化。
新書館「シェリプラス」で連載中、大人気の青春バンドストーリーがアニメで動き出す!
もっと歌いたい、君のとなりで――キヅナツキが描く、オルタナティヴ・ラブ!
ストーリー
ある日、上ノ山立夏は壊れたギターを抱えた佐藤真冬と出会う。
ギターを修理したことで懐かれてしまう立夏。
仕方なくギターを教えることになった立夏だったが、偶然聴いた真冬の歌が心に刺さる。
立夏は真冬を自分のバンドに誘い、2人の距離は変わり始める。
しかし、感情を表現することが苦手だという真冬は、過去に囚われているようで――。
STAFF
原作:「ギヴン」キヅナツキ(新書館「シェリプラス」連載中)
監督:山口ひかる
シリーズ構成:綾奈ゆにこ
キャラクターデザイン/総作画監督:大沢美奈
美術設定:綱頭瑛子
美術監督:本田光平
色彩設計:加口大朗
撮影監督:芹澤直樹
撮影監督補佐:中川せな
CG監督:水野朋也
編集:伊藤利恵
音響監督:菊田浩巳
音楽:未知瑠
アニメーションプロデューサー:比嘉勇二/秋田信人
アニメーション制作:Lerche
オープニング・テーマ:「キヅアト」センチミリメンタル
エンディング・テーマ:「まるつけ」ギヴン
CAST
佐藤真冬:矢野奨吾
上ノ山立夏:内田雄馬
中山春樹:中澤まさとも
梶 秋彦:江口拓也
村田雨月:浅沼晋太郎
鹿島 柊:今井文也
TVアニメ『ギヴン』公式サイト
TVアニメ『ギヴン』公式ツイッター @given_anime
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※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。