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『FGO』ディライトワークス肉会Vol.14レポート

『Fate/Grand Order』企画・開発・運営のディライトワークスがアナログゲーム制作で目指すものとは|肉会(MEAT MEETUP)「求む! 0から作りたいボードゲームディレクター ~アナログゲームユニットキャリア相談会~」レポート

話題のゲーム『Fate/Grand Order(FGO)』の企画・開発・運営に加え、『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』といったアナログゲームや、インディーズゲームタイトルにも参入を始めているディライトワークス。

同社の仕事に興味を持っている業界人や就活生を招待し、定期的に開催している“肉会(MEAT MEETUP)”の第14回目となる「求む! 0から作りたいボードゲームディレクター ~アナログゲームユニットキャリア相談会~」が、先日2019年8月23日(金)に開催されました。

今回はイベントタイトル通り同社の“アナログゲーム”に関する話題が主となっており、ゲームの制作だけでなくユーザーやメディア関係者を対象とした体験会の開催など、同社での仕事が多岐にわたっていることが明らかに。


 

ディライトワークスとアナログゲームの歩みとは

今回のメインスピーカーは、“第1制作部(DELiGHTWORKS SWALLOWTAIL Studios)”より、プロデューサーの立山幸介さん、プロジェクトマネージャーの前田佑貴さん。そして進行は、マーケティングプランナーの髙嶋啓明さんが担当しました。

▲立山幸介さん

▲立山幸介さん

▲前田佑貴さん

▲前田佑貴さん

▲高嶋啓明さん

▲高嶋啓明さん


 
まずはディライトワークスとアナログゲームの歩みとして、2018年3月に社内にボードゲームカフェを設置した理由から振り返っていきました。それはデバイスに縛られない面白い発想を生み出すためにはアナログゲームから学ぶことが多く、アナログゲームを遊んでインプットしたものを、アウトプットするキッカケになればと考えてのことだったそうです。

通常は終業後や昼休みに社員の方同士で利用することが多いそうですが、昨年(2018年)7月からゲーム・エンターテインメント業界人をま招いての交流イベント“ボードゲームパーティー”を開催。1周年の2019年7月時点で累計1,400名以上が参加したそうです。このイベントは、遊んで終わりではなく、参加する様々な人同士が未来に向けて繋がりをもってもらいたいという意図があるそうです。

続いてのオリジナルゲーム発表会の話題では、ボードゲームデザイナーのカナイセイジさん監修による『The Last Brave』や『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』を2018年秋のゲームマーケットで販売したことに触れ、話題は直近の『Fate/stay night』を原作とした『Dominate Grail War -Fate/stay night on Board Game-』が中心に。


 
先日2019年8月3日(土)~4日(日)に開催されたイベント“Fate/Grand Order Fes. 2019 ~カルデアパーク~”の開催初日と、『Dominate Grail War -Fate/stay night on Board Game-』の発売日が重なったため、ディライトワークスブースで体験会を行った本作。両日合計127名が試遊したそうで、実際に対応した前田さんは「会場にすぐにプレイしたいという方が来てくださって嬉しかった」とコメント。大型イベントで様々なブースがある中から本作を選んでくれていただけに、その喜びはひとしおのものだった様子。

 

アナログゲーム制作に関わるディライトワークスの仕事内容

2018年~2019年にかけてのディライトワークスとアナログゲームの試みを振り返ったところで、同社のアナログゲームに関する仕事を掘り下げていくことに。

まずはプロジェクトマネージャー(PM)からということで、担当は前田さん。主な作業としてはゲームデザインやイラストの進捗管理だそうですが、ユーザー向けの試遊会の運営なども行ったそうです。

加えて進捗管理だけでなく仕様の資料作成や製造管理など様々な分野に関わっていくため、結果的に社内で一番『Dominate Grail War -Fate/stay night on Board Game-』のルールに詳しくなったのだとか。

続いて髙嶋さんのマーケティングプランナーのセクション。主な仕事は『Dominate Grail War -Fate/stay night on Board Game-』のトークイベントの進行や宣伝施策のプラン立案、ゲームマーケット等の商品宣伝担当でした。

イベントについては二日間で複数回のトークイベントを回し、台本も自分で執筆していたそうで最初の一回目はイベント時間30分で済んでいたところ、回を重ねるごとに盛り上がったことから最終的に45分ほどに時間が伸びていったなんて裏話も。


 
そして“AnimeJapan 2019”での『Dominate Grail War -Fate/stay night on Board Game-』ピールオフ企画が、約370枚のステッカーがわずか40分ほどで全て剥がれビジュアル公開となるほどの人気だったこと。このタイミングではまだ詳細な情報を発表できなかったため、ユーザーのみなさんへの情報解禁の方向性に悩んでいたことを明かしました。

最後に“マチ★アソビvol.22”で設置していた『Fate/stay night』キャラクターたちの等身大パネルの輸送の裏話として、言峰綺礼だけかなり身長が高く他のものとは別の手段で運ぶ必要があったこと。そうして初出から発売までの数々の宣伝施策の効果でユーザーからの注目を得たことが、発売後のSNSでの反響や好調な販売にも繋がったと振り返りました。


 
総まとめとして「ディライトワークスがアナログゲームでこれから目指すこと」を話していくと、何度も遊びたくなりプレイが終わった後に感想戦で盛り上がったり、交流会が積極的に行われたりする「コミュニティが熱くなるゲームを創ること」。そして目標として設定した販売本数や賞など、自分たちの作り上げた作品でなにかを成し遂げる「そのゲームで大きな夢を描けること」を目指していると話し、その上で以下の取り組みを今後は行っていくとコメントしていました。

1.ディライトワークスにしかできない商品を作る
2.長く遊び続けてもらうための取り組み
3.海外市場でも受け入れられる作品にチャレンジする

 


 

『Dominate Grail War -Fate/stay night on Board Game-』から見えたディライトワークスのアナログゲーム制作へのこだわり

今回の肉会のトークセッション最後の話題となったのが、ディライトワークスが上記の目標や取り組みを達成するにあたって、実際にアナログゲームを作る上でこだわっている部分。ここでは『Dominate Grail War -Fate/stay night on Board Game-』を例として進行していくと、まずはそのコンセプトに「もうひとつの聖杯戦争が体験できる」があったことを話しました。

発表されたキービジュアルは各キャラクターがすべて中央に描かれていましたが、これはそのコンセプトがあったからこそ。本編主人公の衛宮士郎だけでなく、すべてのキャラクターが主人公になりえるという、テイストの違いが込められているのだとか。


 
次に『Dominate Grail War -Fate/stay night on Board Game-』の開発に携わったBakaFireさんとのディレクションを掘り下げていき、『Fate/stay nigh』の重厚な世界観に見合うコンポーネントデザインや、アナログゲームファンだけでなくそれ以外の人に向けても遊びやすいデザインにしていくバランスの調整に苦心したことが話題に。

ディライトワークスがどれだけアナログゲームに力を入れてきたのかが分かったところで、最後に将来的なディレクターの業務として「新商品の企画提案」「オリジナルゲームの開発」「ゲームデザイン設計」の3つがあることを告知。


 
そんな仕事を担うディライトワークスのアナログゲームディレクターには「飽くなき執着心と実行力」「社内外関係者の個性も活か行せるよう取り組める」「ディライトワークスならではの商品を作れる」人材が求められているとのこと。

 
「ディライトワークスならでは」の部分はやはり重要なようで、ボードゲーム業界に参入したばかりの企業として、他社の作品との差別化は必要になってくるそう。まだ立ち上がったばかりの取り組みであるため、一緒になってディライトワークスらしさとは何かを考えていける方を求めていると結びました。ディライトワークスで新しい挑戦をしてみたいという方は、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか。
 

毎回お馴染みの肉料理は「ハワイアンスペアリブ」ほかウクレレの日にちなんだ品々

トークセッション終了後は毎回お約束の肉料理を囲んだ懇親会の時間。今回は開催日だった8月23日が“ウクレレの日”であることにちなみ、「ハワイアンスペアリブ」をはじめとした肉料理が並んでいました。


 
 
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