声優
『ウルトラマンタイガ』主題歌・寺島拓篤インタビュー

『ウルトラマンタイガ』主題歌・寺島拓篤さんインタビュー|シングル「Buddy ,steady, go!」、令和最初のウルトラマン・タイガへの熱い想いを語る!!

令和最初のウルトラマンシリーズ『ウルトラマンタイガ』が現在放送中! 主人公が3体のウルトラマンに変身できるという新機軸、タイガがウルトラマンタロウの息子という設定など新旧ウルトラマンファンの注目を集めています。

そのタイガの声を演じ、更に主題歌「Buddy, steady, go!」を歌うのは寺島拓篤さん。記念すべき10枚目のシングル、そして憧れのウルトラマンシリーズの主題歌ということで気合十分! てらしーの熱き想いがあふれるインタビューをご覧ください!

子供の頃に見ていたウルトラマンを演じる不思議な感覚

――10枚目のシングルはご自身がウルトラマンタイガの声を担当している『ウルトラマンタイガ』の主題歌です。

寺島拓篤さん(以下、寺島):区切りのところでこんなに大きなものが舞い込んできて、不思議な力を感じますね。

僕が声優を志してからウルトラマンを演じることも、ましてや主題歌を歌うことなんて想像もできなかったし、いまだに信じられなくて。

オンエアを見ても他人事のような不思議な感覚がまだ少しあります。

――ちなみにご覧になっていたウルトラマン作品は?

寺島:僕は『ティガ』、『ダイナ』、『ガイア』をリアルタイムで見てました。それ以前の作品も知っていたし、なぜか家にウルトラマンシリーズの主題歌集のカセットテープがあって、歌だけ知っているものもあって。

あと『コミックボンボン』で連載していたマンガや、『SDザ・グレイトバトル』というアニメや特撮ヒーローが大集合するゲームを通じて触れることもあって、ウルトラマンは僕にとってゆるぎないヒーローです。

――『ウルトラマンタイガ』は令和になって初のシリーズということで注目されていますね。

寺島:また大きなものを背負ってしまったなと(笑)。

タイガはまずウルトラマンタロウの息子というところも大きな注目点であり、偉大な父を持つ宿命を背負ったタイガが、自分自身を見つけていくための成長物語でもあるので、熱く、さわやかで、若さや未熟さに親近感も湧いて、思わず応援したくなる作品だなと思いました。

――見た目も父親のウルトラマンタロウのフォルムに似てますね。

寺島:ツノや肩の感じとか。あと1人の人間が3体のウルトラマンに変身できるところも新しいですね。僕も初めて聞いた時、「どういうこと!?」ってビックリしました。

――劇場版『ウルトラマンR/B』に登場した新キャラ、ウルトラマントレギアも登場して。映画のED後のサプライズからここにつながるとは!?

寺島:そういった過去のキャラも拾い上げていることである種の集大成感もあって。第1話の冒頭でもニュージェネレーションヒーローシリーズの先輩達がみんな出てきて力を授けてくれたり、令和初のウルトラマンであり、ニュージェネレーションヒーローシリーズの締めくくり的な作品なのかなと思いました。

――見ていて思ったのは寺島さん演じるタイガはよくしゃべりますよね。

寺島:ガンガンしゃべりますね(笑)。今までだとまもちゃん(宮野真守さん)が演じたウルトラマンゼロがしゃべるウルトラマンの代表的な存在ですが、変身するための宿主となる地球人とこんなに会話するとは。

ましてや他にもタイタスやフーマもいるので、わちゃわちゃしてます(笑)。そこも新しいおもしろさだし、3体のヒーローたちが男の子のように集まってわちゃわちゃしているのはかわいいし。

主人公の責任感を背負って演じてます

――3体いるウルトラマンの中でタイガがスタンダードの立ち位置で、フーマやタイタスは個性的ですね。

寺島:真ん中って特徴としては多少薄くなってしまうので、うらやましいんです。タイタスのマッスルポーズとか、セリフでも賢者といいつつも「実はアホなのかな?」と思う筋肉感があったり(笑)。

フーマも少し荒々しい口調で、やんちゃな感じですけど、スピード感が最高にカッコよくて。

でもタロウの息子だし、タイトルを背負っているんだと責任感で自分を奮い立たせながら臨んでいます。

タイガも戦闘がカッコイイし、親から受け継いだDNAがちゃんと活かされているので、大人のファンの方も熱くなってもらえると思います。

――ちなみにどんな形で収録されているのでしょうか?

寺島:2~3本まとめて録るんですけど、光線などCGの加工がされていない状態の映像を見ながら声を入れていって。

台本を見ていても「はっ!」とか「うっ!」など声のアドリブは当日確認になるので、毎回ドキドキしてます(笑)。

――更に次回予告も担当されています。

寺島:毎回タイガとして読ませていただいていますが、ウルトラマンとしてどう読んだらいいんだろう?って最初は戸惑いましたが、あくまで俯瞰で、ウルトラマンだけどナレーションという、ちょうどいいバランスをとれるように考えながらやっています。

ナレーションでは特にディレクションも入らないので、自分の中で「これだ!」と思ったところを見つけるのが難しいし、原稿も毎回現場でいただくので、内容は台本を読んで知っているけど「こういうまとめ方するんだ。めちゃめちゃ言いづらいな」とか「尺が足りないな」とか(笑)。

タイガのナレーションと、各キャラのセリフで毎回ワクワクするような作りになっているので、予告も見逃さないでほしいです。

――本作はしっかりしたドラマも描かれていますね。特撮っぽくないようなテイストの回もあったり。

寺島:年齢を重ねて大人になるほど、ぐさっと刺さるような内容だったり、おじさんに刺さる演出も多くて。第3〜4話なんて劇的に渋かったと思うんですよね。

それをヒーローの物語として描いているので、見る年代によって受け取り方や感じ方が違うと思うし、僕自身、涙が出てしまいそうなシーンもあって。

アフレコしている段階では、収録箇所しか見ていないし、映像自体も未完成なので、オンエアを見ると「なんてしんどい話を描いているんだろう?」と毎回思わされます。

でも令和になっても郷愁を誘うような、昭和っぽさが残るドラマをしっかり描いてくるあたりがウルトラマンシリーズらしいなと思います。

――子供の頃に見ていたウルトラマンシリーズも意味がわからなくても、暗さや不気味さを感じることも多々ありましたよね。

寺島:ほの暗さというか、影のある感じ、子供にはわからないものでもちゃんと刺さるエピソードにしているのはさすがです。

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