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秋アニメ『俺好き』戸松遥×白石晴香×三澤紗千香 ヒロイン座談会|ギャグの中にたまにある大事なシーンも注目して

秋アニメ『俺を好きなのはお前だけかよ』パンジー役・戸松遥さん×ひまわり役・白石晴香さん×コスモス役・三澤紗千香さん ヒロイン座談会|ギャグの中にたまにある大事なシーンも注目して――

メガネをかけたパンジーとはずした時のギャップや策士感が見せどころ

――ご自身の演じるキャラの印象と演じる際、心がけていることは?

戸松:メガネパンジーの時と、メガネを取った本当の姿……台本では真パンジーと書かれているんですけど、チンパンジーみたいだなと思いつつ(笑)、同じ人なので演じ分けようという意識はないけど気持ちの部分、メガネを取った時は自信に満ちあふれた感じに見た目の美しさが乗っかるようなイメージで演じています。アフレコをしていても見た目って結構大きくて、見た目が変わると私の気持ちも変わってきて。メガネをしている時はちょっと内にこもりがちなトーンで。

メガネをとるまでは何を考えているか、わからない演出になっていて、「本当は敵なんじゃないか?」と思わせる策士感を出すところが見せどころで、ニュアンスも極力減らして。

テストではいろいろ試してみたんですけど、「そこでニュアンスを付けるとバレちゃう」とか「伏線を出しすぎるので、そぎ落としてください」というディレクションをいただいたので、割とフラットに演じて、そのフラットさが何を考えているのか、よくわからないなと見せられればいいなというのは心がけたところでもあって。ジョーロが「悪いヤツではないんだな」と少しずつ信頼し始めたあたりからは少し遊びを入れたり、喜怒哀楽の幅を増やしてと、話数が進むごとに変わってきているなと。

――作中で一番、見え方が変わるキャラですよね。

戸松:そうですね。例え同じようなセリフでも最初は妖しく聞こえても、ナチュラルに言っているんだなと見えるシーンもあって。最終話に向けてまだまだ変わっていくと思いますが毎回、演じていて楽しいです。

ひまわりは妹系で小悪魔要素も!? 物語が進むにつれて感情も増して

白石:ひまわりは、みんなの妹系の子だなと思っていて。かわいがりたくなるような女の子ってどんな感じかなと考えて役作りに臨んだんですが、アフレコが始まって皆さんと掛け合いさせていただく中で、ひまわりって空気は読めていないけど、周りのことはわかっているんだなと気付いて(笑)。

伝え方が「~だもん」とか駄々っ子っぽかったり、子供っぽいところが残っているだけで、実は優しくて、ちゃんと周りが見える子なんだなと。でもふとした瞬間に出る、無自覚な小悪魔っぽさ仕草……。

三澤:ボディタッチが多かったりするしね。

白石:男の子を勘違いさせるような言動が多いので「これで俺のこと好きじゃないのかよ!」と思う、ジョーロの気持ちもよくわかります(笑)。

――ジョーロの幼なじみだし、ポジション的にはすごく近いところにずっといたわけで。

白石:幼い頃からずっとあんな感じだったら、好意があると思ってもしょうがないですよね。ひまわり自身から幼なじみの部分を押してくるので、ジョーロも絶対的な確信につながっていると思うし。お話が進むにつれてジョーロへの感情を増やしていくようにしています。

毎回、ギャップが大きくなるコスモス。その時々のコスモスを全力で

三澤:コスモスは生徒会長で、みんなからは高嶺の花と言われるほど、勉強もできて、人望もあって、一見完璧に見えるけど中身はポンコツなところは1、2話でもわかっていただいたと思いますが、今後もギャップが大きくなっていきます。

毎回、私も「すごいギャップだな」と思いながら演じていますが、翌週にはもっとすごいギャップの要素が書かれていて、「お、OK……」みたいな(笑)。それをクリアしても翌週もっとすごいことになっていて、駱駝さんは本当に意地悪だなと(笑)。

この3人のキャラが並んでいるのを見て、「俺、この子!」と推しキャラを決めた方もいると思いますが、コスモスを選んだ方は「間違ったかも」と思ってしまう瞬間がたくさんあるかもしれません。でも周りのことを思ったり、ジョーロのことを考えたりできる子だからこそ、完璧を演じることができるんだなと。

1話でもカッコいいコスモスをカッコよく、ジョーロ君にとっていい先輩に見えるシーンもあれば、情けないシーンもあったり、立場がくるくる変わりますが、毎回、このシーンはどういう意味があって、どういう立場でいるべきなんだろうと考えながら、その時々に求められるコスモスを全力で演じようと心がけています。

――ちなみに前回の駱駝先生と山下さんの対談では、3人娘をクレイジーと称していました。

白石:え~っ!

三澤:私ですよね? どうせ。

――確かに特にコスモスはと(笑)。またいい意味でイカれた演技をされるとおっしゃっていました。

戸松:そんなことを思っていたんですね。参考にさせていただきます(笑)。

ジョーロは今までにない主人公。裏表があるけど憎めないキャラ

――主人公のジョーロについてどう思いますか?

三澤:新しいヒーロー、新しい主人公ですね。

戸松:確かに。あんなにむき出しにモノローグが出る主人公ってないですよね。

三澤:ヒロインにあんな言い方をする人もいないと思う。

戸松:本当に口が悪い。

白石:でもわかりやすくていいなと思います。

三澤:実際にジョーロ君みたいな人がいるのかもしれないけど、アニメでは見たことがないので新感覚ですね。

白石:白ジョーロがジョークのように出てくるのもおもしろくて。毎回、山下(大輝)さんが演じているのを後ろで見ていると切り替えが大変そうだなと思うんですが、山下さんだからできるんだろうなと。

三澤:ギャグシーンもあるしね。怒ったり、泣いたり、一番感情が変わるんですよね。でも憎めないというか。いつもゲスいことを考えているし、ラッキースケベがあれば喜ぶし、裏表があるけど、男性も女性も好きになってしまう、不思議な魅力があるキャラだなと思います。

白石:一番、視聴者の方に近いヒーロー像なのかなと。人間が生きていく中で、さわやかな部分だけではいられないはずなので、モノローグが見られるのはこの作品のいいところであり、先頭を切ってジョーロがやってくれるのがいいんですよね。

戸松:人間の生々しい部分をギャグで描いて、代弁してくれるのがジョーロで。ただ普段からモノローグでツッコんでいたら日々、ツッコミ疲れるだろうなと(笑)。

三澤:全力ですもんね。

戸松:他のキャラがみんな、まともに見えつつ、ちょっとずつズレているからジョーロがツッコまざるをえない、みたいな。

三澤:ツッコミ役が不足してますよね。みんな、まじめだし、全力で生きているけど、結果的には全員ボケみたいになっているから(笑)。サンちゃんも含めて。でもあのモノローグこそ視聴者の声ですよね。

(C)2018 駱駝/KADOKAWA/「俺好き」製作委員会
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