声優アーティスト・富田美憂さんアーティストデビュー記念ロングインタビュー【後編】|感謝の気持ちをみんなに返したい
『アイカツスターズ!(虹野ゆめ役)』『メイドインアビス(リコ役)』『ぼくたちは勉強ができない(緒方理珠役)』など、多くのアニメ・ゲーム作品に出演している声優の富田美憂さんが、2019年11月13日(水)に日本コロムビアよりアーティストデビュー!
20歳の誕生日を迎える記念すべきタイミングに、1st SINGLE『Present Moment』をリリースします。同タイトルの表題曲は、富田さんが大野翠役としても出演する10月放送開始のTVアニメ『放課後さいころ倶楽部』のOP主題歌です。
この度アニメイトタイムズでは、デビューを控える富田さんにソロアーティストとしては初となるインタビューを実施!
インタビュー後編となる今回はデビューシングル楽曲のお話や、MVについてお聞きしました。
インタビュー前編はこちらから
◆富田美憂アーティストデビュー記念ロングインタビュー【前編】
アーティスト・富田美憂としての長所を楽曲に詰め込んで
――そして、富田さんの誕生日の2日前、11月13日に1st SINGLE『Present Moment』がリリースされます。同タイトルの表題曲を聴いたときの第一印象は?
富田美憂さん(以下、富田):『Present Moment』は、何百曲とある中からマネージャーさんと聴いてハッと感じた数曲のうちの1曲でした。シンセ音が入りつつベースは爽やかなロック調、さらに弦楽器の音も印象的で、たくさんの要素が詰まったキラキラした楽曲だと思いました。
『放課後さいころ倶楽部』のタイアップ楽曲ということで、歌詞をいただいたときも作品にリンクした内容だと思いましたし、自分自身も共感できたんです。それこそ小さい頃からアニメを観てきた私にとって、歌で人の心を動かすことが夢だったので、まさしく『Present Moment』の歌詞にピッタリだと思いました。ですので、ぜひ早くみなさんに聴いていただきたいです!
――未来に一歩を踏み出すための勇気を歌詞やメロディから分けてもらえるようで、まさにデビューシングルの表題曲にピッタリな内容だと思いました。レコーディングはいかがでしたか?
富田:どのお仕事でも常に全力なんですが、それでも今までで一番体力をフルに使ったレコーディングでした。デビュー当時と比べるとお仕事にもだいぶ慣れてきて、死ぬほど緊張するようなことはなくなったはずなんですけど、今回のレコーディングでは前日からスタジオに行くまでずっと落ち着かなくて(笑)。
あと、キャラソンやユニットだと自分らしさは取り除かないといけませんが、ソロ活動のときは自分らしさをふんだんに出せたのと、ディレクターさんが自分の癖や歌い方を尊重してくださったので、のびのびとレコーディングさせていただきました。
――個を抑えて役に染まるキャラソンと、それまで抑えてきた個が武器になるソロアーティスト楽曲の違いに難しさは感じましたか?
富田:感じましたね。ソロアーティストとして既に活動されている声優さんやアーティストさんなど、歌が上手な方は本当にたくさんいらっしゃるので、そこに埋もれたくないなと思っていて。
じゃあ自分の歌の長所はなんだろうと考えたときに、ユニットなどの活動の中で、歌っているときのいい意味での余裕のない感じ、必死感みたいなものがエモーショナルに感じられたと言っていただくことがあったので「これなのではないか!」と思い、自分なりのエモさを歌声に詰めた……つもりです(笑)。
――分かる気がします。ロングトーンで声が伸びる際に、どこか手を伸ばしている、何かを掴もうとしているような儚さみたいなものが感じられて。
富田:やっぱり声優としてお芝居をしてきたので、気持ちの込め方は武器だと思っています。キャラソンとソロ活動で歌うときの感情の込め方は全然違うんですけど、そのいい意味で余裕のない感じを魅力として受け取っていただけると嬉しいです。
――また、既にお話いただいているように、本楽曲は『放課後さいころ倶楽部』のOPとなりますが、作品にはどのように寄り添っていったのでしょうか。
富田:先ほどお話したように自分が共感できる歌詞でありつつも、主人公の美姫ちゃんの背中を押すような気持ちを込めて歌わせていただきました。
また、決して自分の中で満足するのではなく、曲を聴いた方にどのように受け取ってもらえるかなどを考えながらレコーディングすることができたと思います。
ありがたいことにアフレコがだいぶ進んだ段階でのレコーディングだったので、自分の中でも歌のプランを立てやすく、万全の環境で臨ませていただきました。