石原夏織4thシングル「Face to Face」インタビュー|早くみんなに会いたい、その気持ちをのせて歌っています!
声優・アーティストとして活躍している石原夏織さんの4thシングル「Face to Face」が、2019年11月13日(水)にリリースされます。
今回のシングルは、カップリングを含む3曲とも年明けに控えた初のライブツアーを意識したとのことで、石原さんらしさがありつつも新たな一面を見せた1枚。そんな4thシングル発売を間近に控え、それぞれの楽曲に込めた想いや聴きどころをたっぷり語っていただきました。
あえて王道にした表題曲は自分自身の成長も感じました!
――前回のインタビュー(※)で話していた、今夏の目標「タコ釣り」は行けましたか?
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— アニメイトタイムズ公式 (@animatetimes) August 6, 2019
石原夏織さん(以下、石原):いや、全然行けなかったです。タコ釣りやりたかった……。
――普通の魚釣りも経験がないと話していましたよね。
石原:そうなんです。小学校の林間学校の時に、雨で予定が変更になって川で魚釣りをしたような気が……というぐらい薄い記憶だけで。魚は正直怖いので触りたくないですけど、釣りはやってみたいです。
――来年こそはですね!
石原:どうしよう。今年と同じ結果になっちゃいそう(笑)。
――釣りはともかくとして、今年はどんな夏になりましたか?
石原:SUMMER EVENT「TEMPEST MISSION」と「アニメロサマーライブ2019」があって、ずっとライブをやっていた印象が強いです。そのリハーサルと今回の楽曲の制作、あとアフレコをしていて、夏らしいことが全くできないまま夏が終わっちゃいましたね。
――夏が好きな石原さんなのに、ほとんど室内にいたわけですね。
石原:花火大会やお祭りに行きたかったんですけど、行けなくて。その代わり、お渡し会でファンの皆さんと楽しい思い出を作れたので良かったです。
――それだけ今回のシングルに全力を注いでいたわけで。まずは、4thシングル「Face to Face」のコンセプトやテーマをお聞かせ下さい。
石原:今回のシングルは、来年の1stライブツアーのために作ったと言っても過言ではないぐらい、ライブ向けの曲を集めました。表題曲「Face to Face」はライブで盛り上がる曲、2曲目の「Taste of Marmalade」はライブで魅了することができる曲、そして「ポペラ・ホリカ」がライブで弾けられる曲と、それぞれにテーマを設けています。
――ノンタイアップだからこそ、ライブという一貫した芯をつけた上でそれぞれの特色を出すことができたのですね。
石原:そうですね。タイアップがないからこそ自由度が高く、自分たちでテーマをガッツリ設けて作れたのがすごく楽しかったです。お知らせする直前までどの曲を表題にするか悩んでいたぐらい、3曲とも力を込めて作りました。
――悩み抜いた上で「Face to Face」が表題曲になったと。
石原:はい。アーティストデビューしていろいろな曲を歌わせていただきましたが、いわゆる王道的な曲はたぶん1stシングルの「Blooming Flower」以降作ってなかったんです。なので、あえて今回は「Blooming Flower」に近いこの曲を表題にするのがいいんじゃないかとなりました。
もともとは2曲目の「Taste of Marmalade」が表題曲になる予定だったんです。でも、これまで格好いい曲が続いていたので、そろそろ違った一面をもう一度出したいよねって。結果的にはすごくいい並びになったと思います。
――「Face to Face」(面と向かって)というタイトルからも、お渡し会などでファンと会うのが好きな石原さん自身の気持ちが入っている印象を受けました。
石原:そうなんです。お渡し会で直接お会いすることもそうですし、来年はライブツアーもありますのでいろんな人と会えたらいいなという思いを込めて歌っています。ただ、気持ちを向ける相手は聴いてくださる人によって変わっていいと思っていて。向ける矢印は恋人にでも友人にでも家族にでもいいように、間口は広くしているんです。
――歌詞で特にグッと来たところはありますか?
石原:この曲は明るさと切なさが混ざっていると感じていて、私は切ないのも結構好きなんです。個人的には、2Aの『たまにこぼれそうな涙 ? そう... 知ってるけど』というブロックが特に好きです。ちょっと落ち込んだり無理をしたりもするけど、それを何も言わずに側で見てくれて。「(何も言わないけど)ちゃんと知っているよ」っていう優しさがすごく伝わってきます。
――切ないということでは、「Blooming Flower」と比べて王道の中に切なさや一歩成長した部分を感じました。どちらの曲も俊龍さんが作曲していますし、ご自身でも成長を感じられたのでは?
石原:俊龍さんはいつもそうなんですけど、本人が持っている実力よりも少し難しい曲を投げてくれるんです。その方が成長に繋がるから、ということみたいで。「Blooming Flower」は久々のレコーディングということもあって結構ドキドキだったんですが、「Face to Face」は昨年末の1stライブや今年の「アニサマ」、お渡し会など自信を持てるきっかけがいくつもあったので、全然悩まずストレートに歌うことが出来ました。
――すごい成長ですね。
石原:「Blooming Flower」って当時の私にリンクしているというか、新しいことを始める時に不安でちょっと尻込みしている人の背中を押す曲なんです。「自信がないけど頑張ろう」と思っていたスタートダッシュから、今回はそこを飛び抜けて「早くみんなに会いたい」と前向きになった気持ちをのせています。自分自身も歌詞も一歩成長しているんじゃないかなと感じますね。
――MVはどんな感じになりましたか?
石原:デビュー当時からずっとやりたかった、「イメージシーンだけのMV」に挑戦させてもらいました。「なかなか会えない大好きな人に久々に会って、かけがえのない時間を一緒に過ごす」というテーマで、台湾のインスタ映えしそうな場所で撮影したんです。リップシンクもなければダンスシーンもなくて、海外で素直に楽しんでいる様子を撮っていただいたので、私と一緒に旅行している気分が味わえると思います。
――撮影で気をつけた点はありますか?
石原:これまで声で演技することはあっても自分自身で演技をすることはなかったので、最初は照れくさいなと思ったんです。でも、あまり演技演技していないリアルな私を届けたくて、素の自分でいようと心がけました。ぜひそこも注目してもらえたら嬉しいです。
――今までのMVからすると、ダンスシーンがないのは意外でした。
石原:そう思いますよね(笑)。きゃにめの特典ではダンスカットだけの映像が付きます。先ほど話した切ないフレーズもしっかりダンスで表現されていて、すごく胸にグッとくると感じたので、そちらも楽しみにして欲しいです。ファンの人たちとこういう感じにお互いを理解したり、支えあっていける関係になれたらいいですよね。
ジャジーな大人っぽさや遊び心を詰め込んだカップリング曲!
――2曲目の「Taste of Marmalade」は、先ほど言っていたテーマ通り大人の魅力を詰め込みましたね。
石原:頑張りました(笑)。こんなに大人っぽいことを表現できるのかなって自分でも思ったんですけど、素敵な曲を作っていただいたからには負けないものを出さなきゃと思って。大人っぽい曲を聴いたり、その人がどうやって歌っているのか追求して、とても満足できるものになりました。できるかもしれないという可能性が見えましたね。
――歌い方を研究したとのことですが、実際のレコーディングはいかがでしたか?
石原:意外とすんなりいけました。プロデューサーさんたちも不安があったみたいで、収録直前に「どんな感じで歌おうか考えてる?」と聞かれたんです。さすがにノープランでは来ていないので、「考えてますよ!!」と闘争心に火がついちゃって(笑)。絶対にいいものを出そうと臨んだ結果、一発目から「思っていたよりいいのが来たね」と言っていただいて。その後は世界観に入り込んで歌うことができました。
――大人の女性はまだできないかもと思われていたんですね。ポンコツなのも相変わらずみたいですし。
石原:ちょっとは真面目になったかなと思っているんですけど……周りからは「夏織ちゃんは変わらなくていいね」と言われるので、たぶん変わっていないんだと思います(笑)。
――逆に、自分自身で「私、大人になった」と感じることはありますか?
石原:なんだろう……? あ! 旅行のスケジュールを自分で決められるようになったのは大人になったなと感じます。今までは旅行したいと思っても、お母さんに「ここに行ってきていいかな?」と聞いていたんですけど、最近は聞かなくていいかもしれないと思って。もう26歳ですからね!(笑)
――行き先を伝えておけば、親の確認まで取らなくても大丈夫かと。
石原:そうなんです。いちいち聞いちゃっていたのが子供だったなって(笑)。あとは、友達がとにかく結婚するようになったので、大人の年代になったんだと感じましたね。
――そういえば、お酒は飲みますか?
石原:激弱で飲めないんです。1杯も飲まない間に膝の関節が痛くなって、顔も真っ赤でお腹が痒くなるので。後輩からは「たぶんアレルギーだと思うからやめたほうがいい」と言われています。
――話を戻しまして。歌詞やメロディーで特に気になったポイントを挙げるならどこですか?
石原:「くしゃくしゃになったシネマチケット」のところは、なぜだか歌っていて口がすごく楽しいなと思いました。そもそもシネマチケットっていう単語自体、初めて言った気もしますけど(笑)。「くしゃくしゃになった」の音がすごく好きで耳から離れないんです。レコーディングで永遠に歌っていられるなって。
――昭和のレトロ感がありますからね。
石原:そうなんです。そういう単語が散りばめられているんです。あと、サビも印象に残りやすくて、「Ah ha, Ha ha」とかまさか自分が歌う日がくるとは思わなかったです。みんなが歌ってくれたら面白そうですね。この曲は、ジャズだからかリズムも気持よくて、今までとはまた違う面白さを感じました。
――ジャズは自由な音楽ですからね。アレンジも気持ちの赴くままでいいと聞きますし。個人的には高音がすごく綺麗だなと感じました。
石原:ありがとうございます。いつもなら高音は構えちゃうんですけど、曲の雰囲気がそうさせるのか、こういう歌詞なので別人物として入れるからなのか、ただただ楽しく歌えました。
――3曲目「ポペラ・ホリカ」は本当に楽しい楽曲です。そもそも、タイトルの「ポペラ・ホリカ」とは何なのですか?
石原:そこは歌詞を見てぜひ確認してもらいたいです(笑)。(作詞の)児玉雨子さんの遊び心だと思っていて、歌詞は全部楽しい気持ちを表しているんです。
――歌っていても楽しかったですか?
石原:楽しかったです。慣れるまでは噛んじゃうこともあったんですけど、慣れた瞬間に正しい歌詞を何も見ずに歌える不思議な曲で。いつの間にか勝手に歌詞を言ったりもしていたんです。弾けられる曲を作ろうと思った、まさにその通りの曲になってとても満足しています。
――掛け声もわかりやすいですよね。この部分は俺たちが言うところだって。
石原:そういう意味でもライブが楽しみです!
――編曲をPandaBoYさんが担当されているので、音の楽しさもありますね。
石原:そうなんです。本当にPandaBoYさん満載のような曲で面白いなと思いました。ご本人も面白い方で、見た目からPandaBoYって感じでした(笑)。