音楽
斉藤朱夏 1stシングル『36℃/パパパ』に込めた思いを紐解く/ロングインタビュー

“愛してる”は特別で、別格な言葉 でも、今この言葉をすごく伝えたい――斉藤朱夏さんの1stシングル『36℃/パパパ』に込められた思いを紐解く

 

何回悩んだかってくらい悩みました 2曲目「パパパ」

――2曲目「パパパ」はアニメ『俺を好きなのはお前だけかよ』の主題歌で、明るくて可愛い曲ですね。

斉藤:「36℃」とはちがった恋のお話になっています。テレビアニメのオープニングのタイアップということもあって、その世界観に沿った楽曲ではありますが、多少なり自分のパーソナルな部分が入っています。でも作品の世界を壊したくないからこそ、それをどうやって入れたらいいんだろうって悩みました。

アニメのオープニングを背負うことに対してすごくプレッシャーがあって。本当に、本当に豪華なキャストの皆さんがキャラクターに命を吹き込んでいて、自分自身もアフレコ現場での熱量を見ていたからこそ、どういう立場とどういう表情で「パパパ」を歌えばいいのか、一から考えなおしました。

アバン、オープニングってはじまるから、そこの勢いにも負けたくないし、テンポ感のいいアニメなのでその軽快さを崩したくないと思いました。家で曲を聴いては、何回悩んだかってくらい悩みましたね。何せ曲も難しくて。シングルで最初にレコーディングした曲だったんですが、難しすぎて落ち込みました(笑)。

――答えってでました?

斉藤:ヒロイン3人の気持ち、ジョーロの気持ち……原作に出てくるいろいろなキャラクターのいろいろな気持ちが詰まっていて。いろいろと考えたんですが、オープニングの映像を見たときに「これでよかったんだ!」って感じました。今(インタビュー現在)4話が放送されたところですが、オープニングのクレジットを見てニヤニヤしています。「あああ、歌っとるやんけ自分!」って(笑)。

――オープニングで青空の上に「斉藤朱夏」という名前の出るの、すごく良いですよね。鳥肌立ちます。

斉藤:そうなんです! すごく良いんです! 自分に対して拍手でした。「ああ、本当に自分はデビューしたんだ」って。やっぱりクレジットの力って凄いです。毎回クレジットを見ては感動します。というか、『俺好き』見ているときは、拍手しかしてない気がする(笑)。

山下さんのテンポ感、表現の仕方がすごすぎる。こんなに面白い作品、観てないひとがいるとしたらもったいないって思います。

 

――『俺好き』にはカリスマ群A子/サザンカ役としても出演されています。さきほどアフレコの話題が出ましたが、現場はいかがですか?

斉藤:アニメの脚本を駱駝先生が手掛けられていることもあって、現場は凄いんですよ。「映画撮ってます?」ってくらい、台本も厚いし、皆さんの気持ちも熱い。声優としてはまだまだ新人なので最初は緊張していたんですが、皆さん優しくしていただいて、すっごく安心しました。Aパートが秒で終わってしまうくらい、温かい現場です。

私が演じる子もすごく可愛いですし……。(5話以降に)そろそろ出るんですが、ひさしぶりに命を吹き込んだキャラクターが動いているのを見るので、緊張して吐きそう……。

――あれ、5話ってことはもうすぐじゃないですか!

斉藤:そうなんですよ。もうおなかがいたい。『ラブライブ!サンシャイン!!』のときも、口から心臓が飛び出そうってくらい緊張してて。今もその状況なんです。キャラクターのイメージが私の声で決まってしまう!って。もう本当に夜も寝れない……。いや、昨日とか超早く寝たんですけどね。

 

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