音楽
芹澤 優 2ndシングル「デビきゅー」インタビュー

芹澤 優さん2ndシングル「デビきゅー」発売記念インタビュー|セリコのことを好きになっちゃう魔法の一曲

 

なぜ、芹澤さんは歌詞を書いたのか

――ありがとうございます。今回はカップリングも凄く気になっていたんです。芹澤さんが作詞に挑戦されたということで。こちらのお話も聞かせて下さい。

芹澤:そうなんです。『i☆Ris』で作詞した「キミノカノウセイ」以来。大人の力を借りずに自分だけで仕上げた歌詞は今回がはじめてですね。

――今回、歌詞を書こうと思い立ったキッカケからお聞きしてもいいですか?

芹澤:そもそもソロデビューした時から、歌詞を書き溜めておこうと思ってて。なんとなく感情が動いた時に詞を書き溜めていたんですよ。なので、詞はたくさんあって。出したくないんですけど(笑)。本当に作詞するというよりも、どこかでアイデアになればいいなって思っていたんです。

――えぇ。

芹澤:今回のツアーは昼公演が明るくて、夜公演がクールな感じなんです。そこで、テーマに沿った新曲を2曲用意するとなった時に、ライブチームのリーダーに「何かない?」って聞かれたんですよ。最初は「無いですねぇ....」って答えてたんですけど「本当はあるでしょ?」って。

リーダーとしては、今回のライブを作っていく中で、本人作詞の新曲を作りたいって意図があったんですよね。ただ、私的には(書き溜めた詞が)出せるようなものじゃないと思っていたので。それで、渋々出してみたんですよ。「本当に恥ずかしいです」って言いながら(苦笑)。

そしたら....曲が付いて帰ってきたんですよ。

――えぇ。え!?

芹澤:私も本当にビックリして!「Revelation」、「ハイハイハイハハイテンション」の2曲とも出来上がった状態で届いたんですよ。

私としては、書いた詞を良きように変えて下さいというつもりだったのに、修正ゼロで曲が付いて帰ってきたんですよ。

――メロディができてから詞をはめて楽曲を作るほうが主流なのに、歌詞から曲ができてるってすごいですね。ビックリしました。

芹澤:そうなんです。なので、2番は最近の私が追加して書いたものになっていますね。


 

歌詞から生まれた2曲について

――まだライブに行けていないファンの方のために、2曲それぞれのご紹介をお願いします。

芹澤:「Revelation」は声優アワードを受賞する前に書いた詩ですね。声優とアイドルについてどんな道を進んでいけばいいのか悩んでいた時代。『i☆Ris』と芹澤 優が暗い時期に書いた詩です(笑)

その時の気持ちをスマホにメモしてた感じだったと思います。

私、本当にすぐ泣いちゃうんですよ。お家の玄関までは我慢できるんですねけど、ドアを開けたらその場でワンワン泣いちゃったり。私としてはみんなに聞かせるのは照れ臭いというか、隠しておきたい気持ちが詰まった詞になっていますね。

――歌詞を拝見した時にいわゆる芹澤さんではない、本質的な感情が込められているのでは?と考察はしていたのですが、玄関で泣いているとは思いませんでした。

芹澤:あはは(笑)。ソロデビューして少し経ったくらいだったかな。当時は友だちも少なくて。気持ちをどこに出せばいいのか悩んで苦しんでたなぁ。

2番からは最近の私が書いた詞になっているので、少し雰囲気が変わってますよね。1番は本当に苦しいって感じなんですけど、2番は当時よりも成長した私になっていて。

「君が好きな僕だから 愛していける 走り出せる 何度でも ここに立つよ」はステージの上の私を想像した詞になっています。

一人だと苦しいんだけど、ファンのみんなが居て、ステージがあるからもう一度頑張れる。そんな気持ちを詩に込めてみました。

――ちょっと意外だったのが、一人称が「僕」なんですよね。

芹澤:私は外で自分のことを僕って言わないですし、親の前でも僕って言ったことはないです。日常だと絶対に使わない一人称だからこそ、「たった一人だれも居ない空間で出てきた一人称だった」のかもしれませんね。この時の私のことは分かりません(笑)。でも、「Revelation」の私は僕でしたね。

――歌詞を先に見ていたので、疾走感のあるロックナンバーということにも驚きました。

芹澤:最初に聴いた時はシンプルに「カッコいい!」って思いました。この曲に私の詞が付いてるの?って思っちゃうくらい。曲先(※曲を先に作って詩を後から付ける)かなって思うくらいバチッとハマってて。宮田’レフティ’リョウさんって天才なんだなぁって。

――そういった辛さをグッと堪えて前に進もうと藻掻いている芹澤さんもあれば、もう一曲の方はとても元気というか。

芹澤:あはは(笑)。「ハイハイハイハハイテンション」ね。

――こっちも詞が先にあったってことですよね。

芹澤:そうなんです。詞が先ですよ。

――「ハイハイハイハハイテンション」はテンションが高すぎるくらいの歌詞に仕上っています。

芹澤:「地道に生きてりゃいいことあるよ そんな考えはのんのん (ナンセンス!)」とか(笑)この日はご機嫌だったんでしょうね。頭の中が愉快な日に書いたんじゃないかな。

――こういった歌詞は自宅で書くんですか?それとも外で?

芹澤:大体外ですね。この詩は電車の中で書いたんじゃなかったかな。

――電車の中で何があったのでしょう?

芹澤:何かその日いいことあったんでしょうね(笑)。

――一番の歌詞に「せっかくだからド派手にいかなきゃ華!!華!!華!華!華!」とあります。

芹澤:(遮るように)この歌詞を出すのも相当恥ずかしかったんです!!

――インパクトが強くていい歌詞ですよ....って何で笑ってるんですか?

芹澤:本当に恥ずかしい(笑)。

――いやいや。全然恥ずかしいものじゃないと思いますよ。結構前に書いた歌詞というのが恥ずかしいポイントなのかもしれませんね。

芹澤:そう!掘り返したくないんですよ。詞を書いたばっかりの時って自信を持って書くじゃないですか。でも、一年とか温めると「なんだこれは....」ってなるわけですよ。まさかこんな素敵な曲が付いてくるなんて。本当に驚きです。

――ファンの方たちの反応はいかがでしたか?

芹澤:すっごいみんな楽しんでくれてますよ。「ハイハイハイハハイテンション」はサビでみんなと一緒にできる簡単な振り付けを用意していて。ファン歴に関係なく楽しんでいただけてると思いますね。一緒に踊ってくれてるのを見ると本当に嬉しいです。

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