『Run Girls, Run!』最新シングルは最強タッグが生み出した実質トリプルA面!?6thシングル『Share the light』インタビュー
季節は冬へ。スノウ・グライダーの世界
森嶋:それでは最後の曲「スノウグライダー」です。皆さん、私の順番が来ましたよ(ニッコリ)?
林:何そのキャラ(笑)。
森嶋:あはは(笑)。待ちに待った冬の曲が来たよね。
林・厚木:(拍手)
森嶋:じゃあ、まず楽曲の印象から聞いていこうかな。基本情報からいきましょう。
林:基本情報??
森嶋:じゃあ、はやまるからね。
林:私、曲を聴く時って歌詞も一緒に見るんだよね。「スノウグライダー」はこんな切ない歌詞を歌っていいの?って印象だったなぁ。聴いててパッと情景が浮かんだの。これまでの「サクラジェラート」、「秋いろツイード」に続く世界観だなって。
厚木:聞かせて、聞かせて。
林:「スノウグライダー」はね。“ある冬の日に片思いの彼を空港まで送りに来るの。本当は言いたいことあるんだけど、上手く伝えられないから手紙で書いてきた。でも、結局渡せなくて「いってらっしゃい」しか言えない。
それで手紙をクシャッとやっちゃう”みたいな。そこまで情景がリアルに浮かんで「只野先生すごい...!」ってなったんだよね。
森嶋:うんうん。
林:でも、ここまで重たい歌詞なのに、楽曲はテクノポップみたいな雰囲気で。聴いてみたら重すぎないバランスになってるなって。石濱先生も凄いよね。『RGR』のカップリングっぽくて私はすごく好きな一曲になったな。
森嶋:それだけ解釈されているなら歌声に期待。ってことでね?
林:ちょっとまとめ方が雑じゃない(笑)?
森嶋:深みが出てて広がってるんだろうな〜って思うよ。これは楽しみですね。うん。確かにそうやってはやまるみたいに解釈して表現するのって大切だよね。
厚木:そうだよね。私もカップリングで続いている季節シリーズの曲が好きだったので、このタイミングで冬曲をいただけた、歌えたっていうのが嬉しかった。でも、想像していた以上に歌詞の内容が辛くって!
林:そうだよ。居なくなっちゃうちゃうんだもん。
厚木:私、ビックリしたの!「サクラジェラート」の時はまだ甘酸っぱさがある切なさで、可愛い感じの恋愛だったのに。そこから「秋いろツイード」になって心に何か穴が空いちゃって。そこから寂しさが出てきて。「スノウグライダー」はもう辛いの!心えぐられましたよ(笑)。
森嶋:ダメージきちゃったかぁ。
林:これは女の子だからこそ共感できる歌詞なのかもしれないね。
厚木:確かに!後ね、もしこの記事を読んでくださっている方で「乙女の気持ちが分からない」という方は、推しに嫌われたくないって気持ちで聴いてもらえればと思うの。
林・森嶋:(笑)。
林:うん、推しに例えたらこの気持ち分かりやすいかもしれないね。メチャメチャ感情移入しやすいと思う。
厚木:歌詞の中にもあるけど、出せない手紙もあるかもしれないじゃん!
林:せっかく書いたのに「これ渡したらどう思われるかな....?やっぱり止めとこう...」みたいな。私もその気持ちすごく分かるから、この例えはアリだね(笑)。うん。推しに置き換えるの分かりやすくっていいね。
森嶋:大丈夫!?新解釈過ぎない(笑)?
厚木:歌詞にね「君から打ち明けられたかった」ってあるでしょ?やっぱり、運営や公式サイトからじゃなくて、本人の口から聞きたいんだよ...!
林:運営とか言わないで(笑)。新しい解釈だなぁ。
厚木:あはは。でも、楽曲はちゃんとはやまるが言ってたみたいな世界観で歌っているので(笑)。
森嶋:なるほど。そうそう。レコーディングはどうだった?
林:「スノウグライダー」は感情が乗ってスムーズに歌えたかな。
森嶋:同じです。
厚木:私も〜。
林:苦戦したというか、表現を工夫したのは歌詞の所々に出てくる「もういいの」ってフレーズだね。
厚木:「スノウグライダー」って歌詞の次によく出てくる言葉だもんね。
林:強めだったり、切なくだったり。色んなパターンを撮ったの。主人公の女の子の気持ちを表現するフレーズだからね。
森嶋:なるほどね。あっちゃんはどう?
厚木:私も「もういいの」はすごく難しかった。強がりながら伝える「もういいの」もあるじゃない?でも、切ないアプローチの仕方もあって。「もういいの」は本当に難しかったなぁ。レコーディングは落ち着いて収録するし、録り直しもできちゃうわけじゃない?だから、ライブで歌ったらどうなるんだろうなって。
林:だからこその良さがあるんだよ!その一回に出たのが正解なんだよ。CD音源とは違って強さを表現するかもしれないし、めちゃめちゃ儚く歌うかもしれない。ここはライブで楽しんで欲しいよね。
森嶋:私もこのフレーズはその瞬間、瞬間で1人ひとりの表情も全然違うと思うの。だから、みんなもここはじっくりとソロを歌ってるメンバーの顔を見てほしいな。そうそう、今回のインタビューでは「RGR」のカップリングについてもしっかりPRしたいのです。私たちのカップリング曲は本当に名曲揃いなので。
林:そうだよね。私は「サクラジェラート」が好きだな。
厚木:「サクラジェラート」いいよねぇ。
森嶋:あっちゃんが振り付けしてるじゃない?それも相まって余計に好きなんだよね。
厚木:嬉しい〜。タイアップの楽曲は作品の世界観が表現されていて、とても素敵なんだけど、「RGR」らしさが出ているのはカップリングの楽曲だと思うんだよ。本当に名曲ばっかりなんだよ。
林:「サクラジェラート」、「秋いろツイード」、「スノウグライダー」で物語が続いているって思うの。「サクラジェラート」はデビューシングル(スライドライド 2018年2月28日発売)のカップリングだったよね。歌詞の中の主人公の女の子が成長するに連れて、私たち3人の歌声も変化しているのかなって。それも一緒に楽しんでほしい。
森嶋:今、デビュー当時の曲聞いたらすごく声が若いんだよね。
林:そうそう。2年くらいなのに全然違うよね。
森嶋:やっぱり皆さんの前で歌うことで表現の幅が広がった気がするなぁ。ライブやイベント。色んなステージに立ったから色んな表現ができるようになったというか。
林:ライブの積み重ねは大きいよね。「カケル×カケル(2017年10月28日にANiUTaにて先行配信その後、「Wake Up, BEST!3」に収録される)」の時ってレコーディングの時に歌詞を読み込んでその感想を3人で話したりとかできてなかったし。最近は曲が届いたら「聴いた!?」ってなってるもんね。
厚木:そうだね〜。
林:その時にメロディや歌詞の感想を伝え合ったりしているから、みんなの解釈が揃うようになったんだろうね。
森嶋:これからもメンバーで共通の認識を持っていい曲を届けられるように頑張ろうね。