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飯田里穂 20周年記念アルバム インタビュー|軌跡と変化の集大成

飯田里穂さん「20th Anniversary Album -rippihylosophy-」発売記念インタビュー|軌跡と変化の集大成

変化を感じて欲しい

――続いては「私の時計は逆回転!」。4to6(Pile&飯田里穂)の楽曲です。

飯田:この曲ってPileちゃんとリリースイベントを開催したり、MVも撮影したりしたんですけど、ライブとかで一回も歌ったことがなかったんですよ。なので、この曲はレアです(ニヤリ)。多くの方が知っている曲でもないし、Pileちゃんとも今ほど距離が近くない時期だったので、感慨深いです。

そう、「私の時計は逆回転!」は当時から楽曲の評判がよかったんですよ。そういった想いがあって3曲目に入れてみました。

――久しぶりに歌った感想はいかがでした?

飯田:こんなに(キーが)高くて大変な歌だったっけですね(笑)。でもやっぱりいい歌だなって。当時、レコーディングしている時もいい歌だなぁって思っていた気持ちが蘇ってきたというか。

作詞が畑さん(畑亜貴さん)で作曲が佐々倉さん(佐々倉有吾さん)に頼んで作っていただいた曲だったので、流石の歌詞とメロディ。ぜひ、ソロヴァージョンも楽しんで聴いていただきたいです。

――次は「Reason of birth」。僕は今回のアルバムで初めて聴いたのですが、率直にいい曲だなって思いました。


飯田:お! 嬉しいですね。「Reason of birth」はまさにそういう想いでアルバムに入れた曲なんです。「魔法少女オーバーエイジ」という作品はすごく楽曲に力を入れた作品で。本当にいい曲ばっかり。まだこの楽曲を聴いたことがない方がアルバムを通じて「いい曲だな」って思ってもらえたら嬉しいですね。

――5曲目は「カラフルストーリー」。TVアニメ「レーカン!」のオープニングテーマですね。

飯田:この曲は「every♥ing!」さんがもともと歌っていた楽曲ですね。歌自体もいい曲で大好きだったんですけど。私もアニメ『レーカン!』に出演していて。これが『ラブライブ!』の次に出たアニメ作品だったんです。

『ラブライブ!』以外の作品にも出たい!って思っていた時にオーディションで選んでいただいて。私にとっては『ラブライブ!』の次に出演できたレギュラーのアニメ。メンバーもすごく仲がいいので、とても思い入れがある一曲です。

――色んな想いが詰まった楽曲をカバーされたわけなんですね。

飯田:そうなんです!「ラブライブ!」の次という意味での転機。それが「カラフルストーリー」なんです。

――「カラフルストーリー」から「ユメノツバサ」へとつながっています。

飯田:これは「VENUS PROJECT−CLIMAX−」の主題歌ですね。曲の人気がすごく高いんですよ。この曲もあんまり人の前で歌ったことない感じですね。後は、ソロでこういった雰囲気の楽曲をあまり歌っていないので、今回は敢えて入れてみた感じでしたね。

 

――そして、「始まりたいカノン」。この曲はソロデビューアルバム「rippi-rippi」の1曲目に収録されています。

飯田:まさにはじまりって感じですよね。ソロアーティストとしてメジャーデビューした時の一曲目。今回、再録してみて分かったんですけど、最初に歌っていた時よりもライブを重ねてきて歌い方が変わってきたなって思いました。
 

――飯田さん自身で「rippi-rippi」をリリースしたタイミングと今で最も大きく違うのはどこだと感じていますか?

飯田:え!どこだろう...。明らかに違うと思うこの時は声が若いですよね(笑)。フレッシュというか若いというか。キャラクターで歌ってきた名残みたいなものが感じられますし。

うん……模索してましたね。それが若い感じにつながってるのかな。今は当時よりも落ち着いてるし、歌詞の受け取り方も違うかな。これは全曲に共通して言えることかも。

――再録した意味があるというものですね。

飯田:ホントですよ!絶対聞いてもらいたいです。今回は“変化”を皆に感じてもらいたくて。人ってちょっとした変化じゃ変わったって気付いてもらえないですし。例えば、ダイエットでも5、6キロくらい痩せないと周りから反応がないみたいな(笑)。

――確かにそうですね(笑)。

飯田:今回の再録では5、6キロくらい変わったような変化を詰め込みたいなって思ったんです。

 

――なるほど。変化といえば、次の「7月29日」も忘れてはいけません。先日のアコースティックライブでも最後に披露されていましたが、会場で聴いていて思わず感情的になってしまいそうでした。

飯田:私が歌詞を書いた曲なのですが、「7月29日」はタイトルを最後に決めたんですよ。歌詞の内容はソロデビューできる想いやこれからの未来を綴ったんですけど、最終的に発売日が決まったときにタイトルを日付にしようと思って。それで「7月29日」になりました。

今回の再録では改めて編曲もしてもらっていて。生のストリングスが加わって雰囲気が変わっています。本当に全然違うので、ぜひ聴いていただきたいです。

――この曲はタイトルの通り、飯田さんの中でも特に大切な一曲だと感じています。

飯田:作ってる時はデビューして数年が経ってこんな位置づけの曲になるとは思ってなかったんですけどね(笑)。

――「7月29日」はライブの時にファンの方々が歌うフレーズがありますよね。客席からの声が素敵だなぁって思っていたんです。

飯田:私も聴いていてホッとするし、嬉しくなりますね。「7月29日」を歌う時、最初自分の気持ちを歌ってるんですけど、みんなのフレーズになった時に一人ひとりのつい顔を見ちゃいます。皆の笑顔が本当に嬉しくて。いつも笑顔になっちゃうんです。

そうですね...。歌詞の意味も少し変わってきていて。夢に見ていた場所に今立ってる。希望や未来の歌だったんですけど、それは過去の話になっていて。曲でみんなを包み込むみたいな感じのイメージに変化したような気がしています。みんなと一緒に成長して変化したんだなって。
 

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