『Tokyo 7th シスターズ』七花少女/CASQUETTE’S『マイ・グラデイション/SCARLET』先行レビュー|意外性と独自性を見せた1枚で何度もおいしいシングル
子供には聞かせられない? オトナサウンド
CASQUETTE’Sの「SCARLET」はカッコいい! スカーレットは緋色、深紅色という意味だが、それはジャケットからも感じ取れるはず。
そして今回もサウンドは豪華絢爛。ジャジーな鍵盤とランニングベースの心地良さ、ギターのカッティング、軽快なドラム、ホーンセクションの華やかさなど、ぜひインストバージョンもじっくり楽しんで欲しいのだが、この曲をカッコよく歌いこなしてしまう4人も素晴らしい。
サビは4人で歌っているが、1Aではシサラ、ミワコ、ミミ、チャチャとソロパートでつないでいくので(2Aはミワコ、チャチャ、ミミ、シサラ)、それぞれの色気のあるボーカルをしっかりと感じることができるし、特に言葉が消えていくところの息のセクシーさは、溶けるようで聴きどころだ。
2人歌唱のパートもあるので、声が2つ合わさったときの良さというのも味わえると思う。
こういうグルーヴィな曲は、歌詞のメッセージ性というより音のハマり具合や語感を重視して言葉を並べていると思うので、もちろんストーリーは明確にあって、情景も見えるし、それによる歌い方の変化も楽しめるけど、そこを掘るというよりは、音楽を楽しむほうを優先させたい気はする。
ただ、かなり際どい言葉選びも多かったので、さすが全員18歳超えユニットといったところだ。
期待を当たり前のように超えてくる『ナナシス』の凄さ
新曲リリースのたびに、その楽曲のクオリティの高さに驚かされるが、もはやそれも当たり前になってきつつある自分の感覚が怖い。
人は慣れてしまった生活レベルをなかなか下げられないという話もあるが、『ナナシス』の楽曲を楽しんでいるみなさんもその感覚がわかってもらえるのではないだろうか?
それだけ贅沢な時間を味わえる環境が長く続いているというのも幸せなものだ。
さらに「次はどうなるんだろう?」とすぐ期待してしまうほどの魅力も兼ね備えている。
ただ、その期待を当たり前のように超えてくる『ナナシス』の凄さ。それはみなさんも感じていることなのではないだろうか。
[文/塚越淳一]
Tokyo 7th シスターズ 七花少女・CASQUETTE'S マイ・グラデイション・SCARLET
2019年7月の5th Anniversary Liveにて発表された期待の新作は、ナナスタからデビューした最新2ユニット、初のスプリットシングル!
≪収録曲≫
1. マイ・グラデイション/七花少女
2. SCARLET/CASQUETTE’S
3. マイ・グラデイション -OFF VOCAL-
4. SCARLET -OFF VOCAL-
アニメイトオンラインショップでの購入はこちら!
◆七花少女・CASQUETTE'S マイ・グラデイション・SCARLET特設サイト
◆『Tokyo 7th シスターズ』公式サイト
◆『Tokyo 7th シスターズ』公式Twitter