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TVアニメ『歌舞伎町シャーロック』キャスト座談会第5弾

アニメ『歌舞伎町シャーロック』東山奈央さん、東内マリ子さんによる座談会第5弾|東山さんへの東内さんの愛情が爆発!? 互いが感じるキャラクターとの類似点や、坂本真綾さんが演じる女性をも惹き付けるアイリーン・アドラーの魅力に迫る!

東内さんが苦悩したキャラ感も、東山さんからは「ピッタリ」と納得の配役♪

――先ほど、活躍の場がそれぞれ外画とアニメで、あまり共演はないとのことでしたが、今回の姉妹役で共演された印象はいかがでしたか?

東内:ムードメーカーですね。斉藤壮馬さんが、ワッと現場を面白くしてくれる感じで。

東山:フフッ、名前が出ただけで笑っちゃった(笑)。

東内:彼が一言発すれば、この後面白くなるなという安心感があり、逆に彼女が話すと癒されるみたいな、ホンワカするんです。なので、現場に欠かせないと思います。私が好きだから、勝手に欠かせなくなってるだけかもしれませんが(笑)。

この作品は明るい話だけではなくて、事件が起きて悲しむ人がいたりする作品なので、現場において癒しだと思います。

東山:ひゃあ~恐縮しちゃいます。照れちゃいますね、この誉め殺しタイム(笑)。

一同:(笑)。

東山:この作品でのちマさんの印象ですよね! うーん、やっぱり役になんてピッタリなんだろうと。

ちマさんは見た目がショートカットで、中性的なカッコいい女性で、引っ張ってくれるようなカッコよさがありつつ、中身は乙女というか、急にそんなかわいいところ出ちゃうのという女性らしい部分もあり、“アネゴ”とも言い難いかわいさとか、体の柔らかさとか。

東内:そうなんです、触ってほしいくらいです。

東山:(東内さんの腕をプニプニしながら)本当に柔らかくて、気持ちいいんですよ。

東内:もう、幸せすぎて今日が命日でもいいな。

一同:(笑)。

東山:まだ良いことありますから(笑)。それまであまりボイスのイメージがなかったのですが、ちマさんの声を聞いて、そのルーシーの純粋無垢さとカッコよさに、なんてピッタリなんだろうと納得して。

だから先ほど(東内さんが)「難しかった」と話されたのが意外だったというか、そのまま演じればルーシーになっちゃいそうと端から見て思っていたのですが、ご自身ではいろいろと考えていたんだなと知ることができました。

東内:難しかったですよ。

東山:あと、(東内さんは)こうやってトークが上手だったり、ムードメーカーなんですけど、最初は人見知りなんですよ。

東内:(力強く)そうなんです! めちゃくちゃ人見知りするんですよ。

『歌舞伎町シャーロック』のメインキャストの皆さんとも、ほとんどお会いしたことがなくて、唯一、東山奈央ちゃんだけがちゃんと話したことがあったので、メアリだけがいて、歌舞伎町に出てきたルーシーの感覚にすごく近くて。

少し重いですが、東山奈央ちゃんだけを心の拠り所にして現場に行っていたので、そういう面でやりやすかったことはありますね。

私の中の東山奈央ちゃんという存在と、ルーシーの中のメアリという存在は、歌舞伎町に来たという点もリンクしていて、現場に(東山さんが)いて居心地が良かったです。

東山:それこそ、ちマさんが私の隣にちょこんといらっしゃって、ちょうど二人が初登場の時にその話をしていて、初めての人が多くて、どんな取っ掛かりで話をしたら良いかわからない感じで「意外だな」と。

わりと女性が少ない現場ですけど、男性陣の先輩方もみんな気さくでいい先輩たちばかりで大丈夫ですよという話をして。

最初のうちは二人でいる時間が多かったんですけど、2クール掛けて収録していく中で、長屋のみんなになじんでいくように、そういったところもキャラクターとリンクしてるなあと思って見ていました。そう、気付いたら(東内さんが)青山穣さんと話が弾んでいました。

一同:(笑)。

東内:本当に、青山さんか奈央ちゃんかくらい、ずっと話していて。

東山:水族館とかテーマパークの話とか、楽しい話をしていて。逆に、私が混ぜてもらうくらいなじんでましたね。

東内:ありましたね。

東山:ちマさん=ルーシーくらいの気持ちで、私こそ「お姉ちゃんがいるから居心地が良かった」みたいな、守ってくれる感じでした。

東内:うれしすぎるな、幸せすぎる。

坂本真綾さんが演じるからこそ、女性もアイリーン・アドラーに魅了される!?

――他のキャストさんとは、休憩中のコミュニケーションなど、どのように過ごされていましたか?

東山:私は、小西(克幸)さんがずっと練習されていたのが、印象的でした。

『歌舞伎町シャーロック』の収録時期は、小西さんは他の作品でも主人公を演じられていたり、すごくご多忙だったと思うんです。きっと、声の疲労を考えれば出すのも惜しいと思うんですけど、それでも練習されていて。

あのキャリアの先輩でも、休憩中にブツブツと小さい声で台本に集中して、向き合われていて。温存しないという役への熱意みたいなものを感じて、座長がこんなに練習しているなら、私も頑張らなきゃと感化されました。

東内:それで言えば山下(誠一郎)さんも結構、練習していたので、やっぱりシャーロックとモリアーティは何かあるなと、すごく思っていた覚えがあります。他の方は、斉藤壮馬さんをいじったりしていらしたけど。

一同:(笑)。

東山:中村(悠一)さんのツッコミが、いつもキレが良くて面白かったですね。

東内:そうそう、印象的なのはその2点かな(笑)。

東山:小西さんと中村さんの、壮馬くんへの愛ある鋭いツッコミが面白くて、「うるさいんですけど、黙ってもらっていいですか」「こっち真面目にやっているので」とか、壮馬くんも真面目にやっているのにと(笑)。

東内:「仕事中ですよ」と言われて、「みんなもそうですよ」みたいな時があって(笑)。結構、和気あいあいとした感じでした。

東山:ゲストキャストさんも結構ツッコんでいた印象があって、たった1回しかいらっしゃっていない方でも、現場になじむのが早かったというか。(木村)昴さんや関(智一)さんも、ずっと(収録に)いたかなと思うくらいでしたよね。

――ちなみに、原典ファンも待ちわびたアイリーン・アドラーがついに登場しましたが、数少ない女性キャラとして印象はいかがですか?

東山:演じている坂本(真綾)さんが、最初の登場がラブドールとして出てくるのが、とんでもない、よく受けてくださったな、すごいなと(笑)。

アイリーンが誘うようなシーンでは、外画に出てくる女性の色気というか、男性に媚びないセクシーさが出ていて。聴いている私も女性なのにゾクゾクきてしまって、「カッコいい」となりました。

アイリーンは、もっと知りたくなるキャラというか、支配力があるというか、言葉にできない魅力があって、好きなキャラクターです。

東内:すごくわかる。例えば、いろいろな感情や要素を100で感じているとしても、相手に80までしか見せないで、残りの20は想像させる……みたいな人で。

ミステリアスだし、もっと追い掛けて本当のことを知りたいと思わせるキャラクターだなと思ったので、私は味方だとすごく頼もしいけど、敵に回したくない怖い人だなと思いました。

東山:そうなんですよ。まっすぐというか、自分の本心を飾らない言葉で伝えているようで、どこかつかみどころがなく。それがその場限りのことではないので、私は支配力のように感じるんですよね。

東内:(言動の)全部に要因があるようで……語彙力がないので「すごい」しか出てこないんですけど(笑)。

一同:(笑)。

――感じていることはわかります。

東山:何げない言葉なのかもしれないけど、裏があるかもしれないし、本当に何もなくて放った言葉かもしれないし、勝手に裏がありそうな気がしちゃうというか。

言葉を受けた相手が、思わず行間を読んでしまうようなセリフ回しでしたよね。やはり、坂本さんにしか出せないものだったんじゃないかと思います。

――女性の色香で惑わすというだけではなく、#08ではシャーロックにも劣らない推理力みたいな部分も垣間見られて、シャーロックが一目置く女性だなという展開もありましたよね。

東内:エロ過ぎないんだよね。

東山:うん、頭の回転が速い。

東内:いわゆる有名な怪盗一味の女性キャラとかは、セクシーさを全面的に武器にしているけど、そこまでじゃなくて。私が演じたらもっとセクシーになりすぎちゃうようなシーンでも、行き過ぎないちょうどいい塩梅だから、逆にもっと深く追い掛けたくなるというか。

女性だからこそ、いろいろなことに対して女性の持っている武器だけでは臨まないという姿勢みたいなのが、常に感じていたので、強い女性だなと思いましたね。

これまで見てきた、強い女性像とはまた違った“強い女性”の一人だなと思います。

東山:女を売りにせず、すごくたくましい女性なんですけど、不思議と色気を感じてしまいます。

いま改めて考えても、うまく言葉にして伝えることができないんですけど、それこそお芝居をする由縁というか。言葉で表現できないものを空気感で伝えるみたいな、五感の向こうにある第六感のようなものかなと思ったり。

――それは、坂本さんの演技があるからこそ、空気感、雰囲気で表現することができると。

東山:そう思います。私が演じようとしたら、「どう、強い女でしょ。女の色気で手玉に取って転がしちゃうわよ」みたいなことをまず考えて、お芝居に落とし込もうとしちゃうのかなと。

それはたぶん、浅はかなことなんですけど……。坂本さんはどういう風に役を組み立てられたのか、はたまた五感で演じられているのか……とても気になります。

私では、ああいう演技にはならないと思います。

東内:できない、私も「すごい」と思って見ていましたね。

――ルーシーとは違ったタイプのカッコよさがあり、素敵なキャラクターだと思いました。

東山:自分からアピールしない、みたいなのがすごいですよね。

――後編に続く。

TVアニメ『歌舞伎町シャーロック』作品情報

放送情報

TBS:毎週金曜深夜 1:55~
MBS:毎週金曜深夜 1:55~
BS-TBS:毎週土曜深夜 1:00~
AT-X:毎週火曜 夜8:00~
リピート放送 毎週木曜 昼12:00~/毎週土曜 深夜4:00~
※放送日時は変更になる可能性がございます。

《配信》
dアニメストア:毎週土曜 昼12:00~
AbemaTV:毎週火曜12:30~
ほか
 

イントロダクション

新宿區イーストサイド……混沌を極めたその街の中心には、ネオン瞬く歌舞伎町が広がっていた。

光が強けりゃ影も濃い。悪人どもの潜む暗がりの、そのまた奥に探偵長屋の明かりが灯る。

ハドソン夫人の営むその長屋は、なくて七癖、曲者ぞろい。野心満々のケッペキ探偵に、男を化かす姉妹探偵。はたまた刑事くずれのオッサン探偵がいるかと思えば、ヤクザを破門されたアンチャン探偵……

そして真打は、落語をこよなく愛する天才探偵シャーロック・ホームズ。切り裂きジャックによる猟奇殺人が起きたその夜、舞台の幕は上がった。

探偵どもの化かし合いを横糸に、シャーロック、ワトソン、モリアーティ、三つどもえの友情を縦糸に……

ミステリー? いやさコメディ? なんともはや、判別不能ドラマのはじまりはじまり~。
 

スタッフ

監督:吉村愛
シリーズ構成:岸本卓
キャラクターデザイン・総作画監督:矢萩利幸
プロップデザイン:清池奈保・津坂美織・久原陽子
色彩設計:藤田恵里香
美術設定:金平和茂
美術監督:片平真司(スタジオアカンサス)
3D監督:磯部兼士(ランドック・スタジオ)
特殊効果:村上正博
2Dワークス:濱中亜希子
撮影監督:荒幡和也
モーショングラフィックス:大城丈宗
編集:濱宇津妙子
音響監督:長崎行男
音楽:伊賀拓郎
オープニングテーマ:EGO-WRAPPIN’「CAPTURE」
エンディングテーマ:ロザリーナ「百億光年」
アニメーション制作:Production I.G
 

キャスト

シャーロック・ホームズ:小西克幸
ジョン・H・ワトソン:中村悠一
ジェームズ・モリアーティ:山下誠一郎
京極冬人:斉藤壮馬
メアリ・モーンスタン:東山奈央
ルーシー・モーンスタン:東内マリ子
ミッシェル・ベルモント:青山穣
小林寅太郎:橘龍丸
ハドソン夫人:諏訪部順一

公式サイト
公式ツイッター

(C)歌舞伎町シャーロック製作委員会
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