1枚で3度おいしいCDに!? 男性目線、女性目線、羽多野渉目線の3曲が収録されたニューシングル「フワリ フワリ」インタビュー
MVではブランコではしゃぐ僕を見てほしい!
——そして、今回のジャケットは【CD+DVD】盤、【CD only】盤の2形態となっていますが、それぞれのテーマを教えてください。
羽多野:全身が写っている【CD+DVD】盤は、単純に「フワリ フワリ」からイメージしています。
自分でこういうのを撮ってみたいとプロデューサーとカメラマンに相談して撮らせていただきましたが、この日何回飛んだのか分からないぐらい色んな角度から飛びました(笑)。その中から選んだ1枚になっています。
分かりやすく説明すると【CD+DVD】盤は“体がフワリ”という状況、ネクタイを緩めている顔アップが写っている【CD only】盤は“心がフワリ”としている様子。同じ“フワリ”ですが、ちょっと趣の違うカットにしたかった意図が含まれているんです。
——【CD+DVD】盤には「フワリ フワリ」のミュージックビデオが収録されています。撮影時、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
羽多野:撮影日は朝から撮影していて、シーンごとにロケ地が変わるのですが、移動時間を無駄にしないようにツイッターで撮影の様子を写真つきでツイートしていたんです。
たまたま2箇所目のロケ地が1stシングルの「はじまりの日」で使った公園で、その写真をツイートしたら自分では想定できない面白い反応が返ってきたのが印象に残っています。
「はじまりの日に」のミュージックビデオが映画のような撮影方法で、映画のワンシーンを切り取っていくストーリー性のある“エモい”ミュージックビデオになっているのですが、「あれ?あの続きが見られるの!?」という反応がエゴサで見つかりまして……(笑)。
ズバリ、「はじまりの日に」と「フワリ フワリ」のミュージックビデオは全然違うストーリーで、同じ世界ではありません(笑)。
一同:(笑)
羽多野:たまたまその場所を使わせていただいただけなんです(笑)。でも、ブランコの写真1枚だけをのせてツイートしたのに、「はじまりの日に」のMVで登場した場所だと覚えていてくださっている方がたくさんいらっしゃって嬉しくて。
「“はじまりの日に”とつながる、きっとすごいストーリー性のあるミュージックビデオになっているんだ!」と思ってくださったかもしれませんが、イントロから僕がグダグダしている寝床のシーンからスタートするので、全然違うお話です(笑)。
——ミュージックビデオでは葛藤するサラリーマンを演じられていますが、実際に羽多野さんがサラリーマンだったらどんなサラリーマンになっていると思いますか?
羽多野:どんなサラリーマンになっているのか想像できませんし、僕みたいな好きなことをやらせていただいている人間にとても務まるとは思いません。
「フワリ フワリ」の主人公は営業の仕事をやっているサラリーマンをイメージしていますが、イベントでそのお話をしたら、“営業で羽多野さんが来てくれたら何でも契約しちゃう~!”と言っていただいて。果たしてそんな優秀なサラリーマンになれるのかな?と(笑)。
小学生の頃からずっと声優になりたかったので、声優以外の仕事をしている自分が想像つかないんです。
毎朝同じ時間に起きて、同じ時間に出社して、頑張ってお仕事されているサラリーマンの方達は、本当に大変なこともあると思います。
僕自身、皆さんから体を気づかっていただくことにありがたさを感じていますが、むしろ毎日一生懸命働きながらも応援してくださっている方達のほうが大変なことが多いと思うので、本当に尊敬の気持ちでいっぱいです。
——繊細な心や弱さをサラリーマンとして表現していますが、羽多野さんの弱い部分や重なるエピソードなどがあれば教えてください。
羽多野:弱い部分を数えたらキリがありませんが、まず、体が弱いところ(笑)。本当にいろいろなものに弱いです。
あとは、自分にご褒美をあげてしまうところが僕の弱いところでしょうか(笑)
最近では、某フィットネスゲームにはまっていて、家に帰ってからフィットネスゲームでひと汗かいてお風呂に入ってスッキリして寝るというサイクルになっていますが、ひと汗かいた後にアイス食べちゃうんです(笑)。
一同:(笑)
羽多野:フィットネスゲームの画面に“消費したカロリー”が表示されますが、アイスの表示を見ると明らかに消費カロリーの2倍(笑)。それでも食べちゃうところは弱いな~と思います(笑)
——ミュージックビデオが公開されると、ファンの間で話題になっていました。
羽多野:本当ですか!? 良い意味で話題になっていれば良いですが(笑)。
僕も息するようにエゴサをするので、中には“羽多野のフワリ フワリを500億回見た”と書かれている方がいましたが、これは嘘だなと思いました(笑)。
一同:(笑)
羽多野:でも本当にありがたいです。今回のMVは監督さんと相談しながら、実は編集の現場にも立ち会わせていただきました。なので、映像選びにも自分の意志が明確に入っています。
何回も見て楽しめるように散りばめているので、カットがすごく細かいですし、1回見ただけだと見逃してしまうカットも絶対あると思うんです。
だからこそ、ぜひフルサイズで、2番に入る前のブランコではしゃぐ僕を見てほしい!(笑) 本当に0.3秒ぐらいのシーンですけど、楽しんでいただけたらと思います。