「僕は後ろから支える存在でありたい」『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』公開記念!高橋文哉さん×岡田龍太郎さん×奥野壮さん×押田岳さんインタビュー
平成最後の1号、2号が、令和最初1号、2号に送る「二人のライダーとしての在り方」
――では、最後に奥野壮さん、押田岳さん、高橋文哉さん、岡田龍太郎さんが揃っているということで、平成最後と令和最初の1号、2号ライダーとして大切にしてきたこと、大切にしていることをお聞きしたいです。
奥野:(1号ライダー、座長として)自分の意見をしっかりと持つということですね。お芝居をするにしても、インタビューに答えるにしても、自分の意見を表現できる人でありたいと一年間ずっと意識してきました。
押田:『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』をやってみて思ったんですけど、「あなたの作品だから自由にやっていいよ!」と言われるのが一番難しいんだなって。これを一年やったのかと思うと、本当に壮はすごいなって思います。
一年間撮影を続けていく中で途中からちょっとずつ分かっていったんですけど、2号というのはキャラクターを形成した後は、主役の脇で面白いことをすることが大切なんだなって。面白いというのは、コミカルという文脈ではなく、役として作品に対して貢献できる面白さという意味ですね。ここを意識していました。
――押田さんはいつからそういった感覚を掴んでいったのでしょう?
押田:最初は……。
奥野:最初はね。全然違ったよね(笑)
押田:それこそ主役を食ってやる!というという感覚だったんですけどね。
奥野:最初その話したもんね。「絶対負けないよ」って言ってて。
押田:そうそう(笑)。考え方が変わったのはいつからだろう……。ゲイツリバイブに変身した後あたりかな。作中でゲイツがいじられるポジションになっていったんですよ。その時すごく悩んでて。でも、作品的にはその方が面白かったんですよね。
だから、自分のエゴは一度置いておいて、柔軟に考えるようにしたんです。作品全体を意識するようになりましたね。
――ありがとうございます。ゼロワンチームお二人の考え方も聞かせて下さい。
高橋:……ゼロワンチームより先に言っておけばよかったですね(笑)。僕は作品への出演が決まって、『仮面ライダーゼロワン』という作品を背負う自覚がではじめてから、思っていることがあるんです。
一番最初を走るのではなく、一番後ろから皆さんの背中を押していたいなって。
奥野・押田:好き!
高橋:ありがとうございます(照)。仮に誰かが立ち止まったとしても、自分が後ろから支えられる位置にいたいなって思うんです。この意識は一年間大切にしたいなって思います。
――どうして高橋さんは引っ張る側ではなく、支える側になりたいと思ったのでしょう?
高橋:引っ張れないからです。
奥野:好き。そういって言えるのってカッコいいね。
岡田:いやいや、実際の現場では引っ張ってくれるんですよ。ギャグ一つとってもそう。或人が作品に与えている影響ってすごく大きいよ。座長があそこまで振り切ってやっている姿を見て、役者として刺激を受けないわけがないので。なので、引っ張ってると思いますよ?
高橋:じゃあ、引っ張ってるということで(笑)! でも、キャストの中だけではなく、現場の中で後ろを走っていたいという気持ちは大切にしていきたいと思います。
奥野:全然、僕と違うよね。僕の場合は「これで行くよ?」って提示するタイプだったので。
押田:それはそれでやりやすかったけどね(笑)。
奥野:フォローしてくれてる(笑)。ありがと。
――最後に岡田さんお願いいたします。
岡田:2号ライダーって物語において欠かせない存在だと思うんです。物語を展開する上で、外せないピースなのかなって。なので、任されるところを含めて全力で取り組むことが大切だと思っています。僕が2号ライダーを演じる上でこだわっていきたいのは、不破諫、仮面ライダーバルカンが視聴者の心に残るキャラクターになることです。
――ありがとうございました!
[取材・文・撮影 川野優希]
作品情報
『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』
2019年12月21日(土)全国公開
【出演】
高橋文哉、奥野壮
【イントロダクション】
劇場版 仮面ライダー新時代。
2000年から始まった平成仮面ライダーシリーズが20作品目「仮面ライダージオウ」にて終わりを告げた。そしてこの冬、2009年から毎年公開してきた仮面ライダー冬映画は、新元号・令和の幕開けとともに新時代へと突入する。
令和第1作「仮面ライダーゼロワン」は、人工知能=AIをテーマに、様々な職業の世界を通してAIが導入された未来の姿と、そこで生まれる悪との戦いを描いている。その歴史に幕を閉じたはずの「仮面ライダージオウ」が、なぜ新時代の「仮面ライダーゼロワン」と関わるのか。
交わるはずのない2つの世界が並び立つ時、次なるステージへの扉が開かれる。
平成×令和 混ぜるな危険。記念すべき令和仮面ライダーシリーズ劇場版第1作。
これまでとは一線を画す、予想だにしない物語が、いま、始まる。
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