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TVアニメ『歌舞伎町シャーロック』キャスト座談会第7弾

アニメ『歌舞伎町シャーロック』小西克幸さん、斉藤壮馬さんによる座談会第7弾|衝撃の1クール目を振り返り、アフレコの裏側を直撃! 2クール目は予想もしていないような「すごいこと」になる!?

#11のエンディングでは、村瀬歩さんのアドリブが続いていた!?

――1クール目後半は見どころも多い展開で、印象深いシーンを挙げるとしたら、京極であればマキちゃんとのシーンは外せないと思うのですが、お2人はいかがですか?

小西:本当に(京極は)冷たい奴ですよ。花屋の依頼の時なんかは、最低料金だから「今回はパス!」とかヒドイ男です(笑)。

斉藤:(笑)。やっぱり、目的を達成することが第一ですから。マキちゃんと「ちゃんとお付き合いしましょう」となった後に、急にワトソンに対して上から目線になるとか。

小西:大人になっちゃったんだね。

斉藤:あそこの「恐れるんじゃあ、ない」みたいな、何かを彷彿とさせるセリフ回しも面白いですよね(笑)。

その時点で、京極の衣装も「あれ?」と思うような…… 僕が以前、吉村(愛)監督の作品に出演した時のキャラを思い出しました。

マキちゃんとのシーンはやはり印象的で、ベッドシーンもコンテの段階から絶妙な表情、ボディラインだったり。シャーロックに追い詰められて口紅を塗り直すシーンでは、コンテの時からある話題作の悪役じゃないかと思っていましたが、完成した絵でもイメージが近いと感じたり。

それに、(マキを演じる)村瀬歩という人は、ああいうキャラを演じるのを得意としていて。エンディング曲がクロスでフェードインしてきて、セリフは途中で聞こえなくなっていますが、収録ではあの後も、アドリブを執拗に続けていたんです。

1クール目のボスとして相応しい、インパクトのあるキャラだったので、そこは印象に残っていますね。

小ネタも満載ですよね、「HIGH QUALITY」のカードからのAMAホテルとか。完成してから、こういう小ネタを挟んでいたんだと思う部分もかなりありますね。

小西:街とか小物は、アフレコの時には文字が入っていなくて、形だけしかないこともあるので、その段階ではわからないんですけど、スタッフさんが遊びが大好きなんですよね。

僕らがわからないくらい遊びを入れているので、視聴者の皆さんの方が「これは……」と遊びをたくさん見つけているんじゃないでしょうか。

――アフレコでキャストさんたちによって形作られたキャラクター像や作品の印象から、スタッフさんのいろいろな遊び心が完成した映像には加わっていて、さらにファンの方の想像が膨らんでいるんですね。シャーロックに関しては、ワトソンに殴られて謝るシーンが胸に刺さった方も多いと思いますが、演じられていかがですか?

小西:シャーロックは、あまり人と関わってこなかったんですけど、ワトソンと一緒にいることによって少しずつ変化が起きてきて、それが何かとは、本人はハッキリと気付いていないと思います。

感情のメカニズムや感情とはどういうものか、というのは知りたいと思っていると思うんですけど、その感情によってどうなってしまうかとか、相手がどういう感情でいるかとか本当に気にしない人で。

だから、平気でヒドイ距離感で人と接してしまうこともできちゃうんだと思うんですけど、どんどん人間らしくなってきたかなと。アフレコの時にも、「そういう風に描いてます」という話になったので、「すまん」と言えたことが大きいですよね。

その後、ワトソンが助手になると宣言した時も、今までのシャーロックなら「嫌だよ」と即答しそうですけど、「ヘマをしたら即クビだからな」と受け入れられるようになっていて、やっぱりワトソンという存在は彼にとって大きい出来事なんですよね。

――アイリーンの登場で、しょげているワトソンの姿があってからの事件解決、助手になるという流れは、ファンとしてうれしいシーンだったと思います。

小西:そういう意味では、すごく丁寧に描かれていますよね。出会った頃からコンビ感はあるけど、まだコンビにはなっていなくて……という間柄なので、続けて見てほしいです。

斉藤:ワトソンは、意外と最初からシャーロックの扱いが上手ですからね。シャーロックに「聞きたいか?」と言われて、「聞きたいなぁ」と、ごまをする感じとか(笑)。

小西:この人(シャーロック)はどう扱えばいいかっていうのがね(笑)。おかしな缶詰めもいっぱい買って、でも「これは好きじゃない」とか言われたり。

斉藤:(ワトソンは)かわいいですよね。「オッサン居場所ないよ」とか、勝手に写真撮られて「ちょっと、何~!」の言い方とか、(演じている)中村さんのお芝居も相まって絶妙で。

視聴者の方は、ワトソンベースで物語を追い掛けるので、余計に一度落とされてからのバディ復活みたいな展開は、やはりドラマがありますよね。

小西:それが今後どうなるかだね。

斉藤:そうですよね、#11で一旦終わりみたいな感じで。

小西:ちゃんと、次回はいつ放送ですって表示されているのに、1クールで終わりだと思っている人が多いんですよ。

斉藤:このまま終わったら、京極はドロップアウトしたまま、一人だけ救われないので(このまま終われないです)。

――#11あたりの放送では、リアルタイムで話題になったのをきっかけに見始めたり、1クールまとめて見たいと今から見始める方もいるみたいで、2クール目への期待の声も増えているように思います。

小西:いろいろな見方がありますね。自分たちがやりたいことをやっている作品なので、意外と好き嫌いがハッキリ分かれる作品なんですけど、僕たちはすごく面白いと思って演じさせていただいていたので、できれば今からでも見てもらいたいです。

小西さんは、坂本真綾さん演じるアイリーンの再登場に期待♪

――逆に、#11までできれいに物語が描かれていたこともあって、謎は残っているものの2クール目はどんな展開になるのか、何が描かれるのかが気になります。

小西:ふふっ、すごいことになります。

――とても気になるので、少しヒントをお願いします!

小西:ちゃんと京極の見せ場もあるし、シャーロックも大変になるし、きっとみんなが想像していないような展開になると思います。

斉藤:そうですね(笑)。たぶん、皆さんが#12を見て「#11までは何だったの、また日常回になってる?」みたいな空気感から、2クール目に入っていくわけで。

モリアーティの刑務所パートもまた、軸として見ていただくと、いろいろ見えてくるのかなと思います。

――では、2クール目に向けて気になるキャラクターはいますか?

小西:いっぱいいます。#12のラストで、いかにも怪しいキャラで登場した(大塚)芳忠さんから始まり、謎の数字をつぶやくキャラとかも出てくるんですよ。

斉藤:あ、僕も(兼ね役で)謎の数字つぶやきました。2クール目は、兼ね役も多かったんですよね。

小西:山下(誠一郎)くんとかも兼ね役を振られていて、「かわいそう~」と思っていました(笑)。オタクの役とか警官の役とか、結構大変そうでした。

斉藤:(山下さんと)2人で掛け合いとかしていて、よく聞くと、随所に警官の我々がいます。

一同:(笑)。

斉藤:作品の本筋とは関係ないところでの楽しみとして、「今の声ってもしかして!?」というふうに楽しんでいただきたいです。

小西:今後の気になるキャラクターを挙げていくと、ネタバレにもなってしまって難しいんですよね。個人的には、アイリーンが出てこないかなと思っています(笑)。

斉藤:素敵なキャラですよね。

小西:(演じていた)坂本真綾ちゃんも『歌舞伎町シャーロック』を面白いと話していて、オンエアも「絶対に見る」とおっしゃっていました。

斉藤:別の現場でお会いしても、ご自身が出演されていないところのストーリーがどうなっているのか気にされていて。他のキャスト陣とも別件でお会いした時に、「面白いよね」という話になりますね。

小西:役者陣には評判がいいですね。アフレコがオンエア前に終わっていたこともあって、オンエアも気に掛けていて。

オンエアを見て、感想を言い合いながらアフレコに臨むということはできないまま終わっちゃったので、キャストのみんなが見て、どう思ったのかが気になります。

――放送が終わった4月にはイベントも開催されるので、ファンとしても皆さんのお話が聞けるのを楽しみにしていると思います。最後はご自身についての質問で、落語や縁起物(ダルマ・招き猫)など日本の伝統的文化も織り込まれた本作ですが、自身にとって身近な日本文化、触れてみたい・興味があることはありますか?

小西:まさに、壮馬くんの冠番組でやっていたことですね。飴細工とか(笑)。

斉藤:そうですね、やはり“和心”といえば(笑)。神社にお参りしたりとかですね。

小西:僕は壮馬くんの番組で、鷹匠や流鏑馬、弓道をやりたいと言ったのですが、その時はできなかったので、やはりそういったことに興味があります。

斉藤:実際、小西さんは流鏑馬のご経験とかあるんですか?

小西:ないからやってみたくて。体験できるところはあるみたいなんだけどね。

斉藤:そうなんですね。僕はその番組で殺陣とかいろいろ体験させていただいて、和太鼓は面白かったな。

僕が和服を着ていそうとか“和”のイメージを持たれるところから、その番組はイメージ先行で始まったんです。

それまでも少なからず興味はあったんですけど、番組を通して、参拝の作法とか身近にあって知っていると思っていたけど、実はきちんと知らずにいたということがたくさんあって。

今はすごく興味が出てきたので、この作品にちなんで言えば、落語の寄せは数回観に行ったことがあるけど、もっと行ってみたいなと思いますね。

最近は浮世絵が好きなので、展示会のナレーションなど、浮世絵にまつわることがしてみたいです。

小西:春画を描いたらいいんじゃない。

一同:(笑)。

斉藤:それは……売れてしまうな(笑)。四十八つづりで、男性声優の皆さんに1枚ずつ春画を描いていただいて。すごく面白そう!

小西:48人の声優が描いて、一冊の本にまとめる(笑)。

――女性ファンとしても、いろいろと気になる一冊になりそうですね。

小西:発売禁止になっちゃうかな。

斉藤:攻め過ぎですかね。

一同:(笑)。

――ありがとうございます。次(後編)は、2クール目のお話を伺っていきたいと思います。

TVアニメ『歌舞伎町シャーロック』作品情報

放送情報

TBS:毎週金曜深夜 1:55~
MBS:毎週金曜深夜 1:55~
BS-TBS:毎週土曜深夜 1:00~
AT-X:毎週火曜 夜8:00~
リピート放送 毎週木曜 昼12:00~/毎週土曜 深夜4:00~
※放送日時は変更になる可能性がございます。

《配信》
dアニメストア:毎週土曜 昼12:00~
AbemaTV:毎週火曜12:30~
ほか
 

イントロダクション

新宿區イーストサイド……混沌を極めたその街の中心には、ネオン瞬く歌舞伎町が広がっていた。

光が強けりゃ影も濃い。悪人どもの潜む暗がりの、そのまた奥に探偵長屋の明かりが灯る。

ハドソン夫人の営むその長屋は、なくて七癖、曲者ぞろい。野心満々のケッペキ探偵に、男を化かす姉妹探偵。はたまた刑事くずれのオッサン探偵がいるかと思えば、ヤクザを破門されたアンチャン探偵……

そして真打は、落語をこよなく愛する天才探偵シャーロック・ホームズ。切り裂きジャックによる猟奇殺人が起きたその夜、舞台の幕は上がった。

探偵どもの化かし合いを横糸に、シャーロック、ワトソン、モリアーティ、三つどもえの友情を縦糸に……

ミステリー? いやさコメディ? なんともはや、判別不能ドラマのはじまりはじまり~。
 

スタッフ

監督:吉村愛
シリーズ構成:岸本卓
キャラクターデザイン・総作画監督:矢萩利幸
プロップデザイン:清池奈保・津坂美織・久原陽子
色彩設計:藤田恵里香
美術設定:金平和茂
美術監督:片平真司(スタジオアカンサス)
3D監督:磯部兼士(ランドック・スタジオ)
特殊効果:村上正博
2Dワークス:濱中亜希子
撮影監督:荒幡和也
モーショングラフィックス:大城丈宗
編集:濱宇津妙子
音響監督:長崎行男
音楽:伊賀拓郎
オープニングテーマ:EGO-WRAPPIN’「CAPTURE」
エンディングテーマ(#1~#12):ロザリーナ「百億光年」
エンディングテーマ(#13~):石崎ひゅーい「パレード」
アニメーション制作:Production I.G
 

キャスト

シャーロック・ホームズ:小西克幸
ジョン・H・ワトソン:中村悠一
ジェームズ・モリアーティ:山下誠一郎
京極冬人:斉藤壮馬
メアリ・モーンスタン:東山奈央
ルーシー・モーンスタン:東内マリ子
ミッシェル・ベルモント:青山穣
小林寅太郎:橘龍丸
ハドソン夫人:諏訪部順一

公式サイト
公式ツイッター

(C)歌舞伎町シャーロック製作委員会
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