津田健次郎さんと浪川大輔さんの超電導dBによるコメディ、番組版『今宵、アフレコブースで。』と舞台版『SHOW MUST GO ON』が2月26日同時リリース！　2人が画期的な挑戦を振り返る

津田健次郎さんと浪川大輔さんが結成したクリエイティブユニット「超電導dB（デシベルズ）」によるシリーズ番組『今宵、アフレコブースで。』と舞台公演『SHOW MUST GO ON』のブルーレイ&DVDが2月26日同時発売！

両作共、アフレコブースを舞台に津田健次郎さんをはじめ声優陣が毎回、クセものディレクターのコッシー（ハライチの岩井勇気さん）のムチャ振りに振り回される様子を描いたシチュエーションコメディ。舞台版では演劇的なアプローチも!?

画期的なプロジェクトが今回、ブルーレイ&DVD化したことを祝して、津田さんと浪川さんに振り返っていただきつつ、本作の見どころを語っていただきました！

きっかけは舞台から。声優にとって当たり前だけど他の人には未知のアフレコブースでシチュエーションコメディを

――今回のプロジェクトはまず舞台公演をやることを決めてから、レギュラーでの番組配信が先行して始まるという経緯は珍しいですね。

浪川大輔さん（以下、浪川）：WOWOWさんがおもしろがってくれたことも大きくて。いろいろな提案をしてくださった結果、レギュラー番組配信後に舞台という形になりました。また津田さんは演出を含め舞台経験が豊富だけど、僕は出演することはあっても演出したことがなくて、それも僕にとって挑戦でした。

津田健次郎さん（以下、津田）：僕とキングレコードの林玄規さんと浪川君の3人で超電導dBの企画が生まれて、まず舞台をやりましょうと。シットコムをやろうというのは早い段階から決まっていました。アフレコブースのセットを組んで、普段バラエティ番組を作ってらっしゃるスタッフさんと一緒に制作できたことで、数ある声優バラエティとは毛色が違うものになったんじゃないかなと思います。

――シチュエーションコメディの番組といえば海外作品の『奥様は魔女』、三谷幸喜さん作の『やっぱり猫が好き』など放送されていましたが久しぶりに見られて。体験していない方は新鮮だったのでは？

浪川：僕と津田さんにとってアフレコブースは当たり前の風景ですが、演出の岡宗（秀吾）さんほかスタッフの方たちが声優の世界をあまり知らない状態で台本を書いたり、演出してくれたことで、いわば視聴者目線で作れたことで誰でもわかりやすく、楽しめるものになったかなと思います。

津田：一番最初の段階で打ち合わせをした時、声優あるあるみたいなことを話したらスタッフさんたちがおもしろがってくださって。「そうか、これはおもしろいんだ」と。

ゲストはおもしろがってくれそうな人というのが大前提

――ハライチの岩井勇気さん演じるディレクターのコッシーに毎回、ムチャ振りされるわけですが、津田さんをはじめ、皆さん、ほぼ即興で演じられているのを見て、声優、役者ってすごいなと改めて感心しました。

津田：ありがとうございます。実写や舞台の役者さんはイベントに出る機会は少ないと思うけど、僕らは割りと多いですから。またアフレコ自体、瞬発力勝負みたいな面もあるし、どのゲストさんも器用にやられていましたね。

――本編では津田さんが毎回出演し、ゲストを迎えるなか、浪川さんがナレーション担当の形というのも意外でおもしろかったです。

浪川：そう思っていただけてよかったです。1本目の収録に僕が参加できないというスケジュール的な面もありましたが、元々、超電導dBはクリエイティブユニットなので、声優同士でユニットを組んで音楽活動やTV、ラジオをやるのは今では珍しいことでもないし、僕らは作るのが好きなので、前に出る必要はないと考えていたんですよね。だからこの形になって津田さんには申し訳ないと思いながらも「うん。わかった」とひと言で了解してくれました。

――毎回登場するゲスト声優も高木渉さん、内田雄馬さん、大河元気さん、下野紘さん、岡本信彦さん、井上和彦さん、堀内賢雄さんと豪華で、若手からベテランまで、芸達者な方たちがそろって。

津田：まずおもしろがってくれそうな人というのが大前提でした。特に先輩でも和彦さんや賢雄さん、渉さんだったらおおらかに楽しんでやってくれそうだなと。

浪川：津田さんは先輩たちとやりたがっていましたよね。同年代だけではなく、幅広い層の人と一緒にやることで、予期せぬものや新たなものも生まれるだろうし、たくさんの方が見やすくなるだろうし。

津田：結果的によかったなと思います。和彦さんと賢雄さんの回なんかは普段は聞けない話も飛び出して、今の若いアニメ、声優ファンの方には新鮮に感じられたのではないかなと思います。