冬アニメ『理系が恋に落ちたので証明してみた。』声優・雨宮天さん、原奈津子さん、大森日雅さんインタビュー│物語前半を振り返って声優陣が男性キャラにキュンキュンしたシーンとは!?
奏は「オジサンぽくして」!?
――あらためて、みなさんが演じるキャラクターのチャームポイントはどんなところですか?
雨宮:やっぱり氷室はギャップでしょうか。見た目はクールでカッコいい鉄の女、“ザ・理系”という印象なんですけど、実際は感情表現が素直なタイプで。しかも、氷室テールがひょこひょこ揺れるんですよね(笑)。雪村君も言っていましたが、この仕組みが一番謎です(笑)。
そんな髪の毛の動きもそうですけど、見た目から受けるイメージと中身の乙女っぽいところ、感情表現が素直なところとかのギャップがチャームポイントだと思います。
――前半で特に可愛かったシーンを挙げるなら?
雨宮:いっぱいあるんですよね……基本的に雪村君に向ける表情が可愛いのと、あとは飲み会のシーン!(※2) 中身がめっちゃ可愛い人なんだなっていうのが分かって!
※2
第7話「理系が恋に落ちたので飲み会してみた。」のシーン。研究室の前期終了打ち上げで振る舞われたお酒により、酔っ払った各キャラクターの意外な一面が露わに。
雨宮:「雪村君好き~!」と言っている場面もそうですし、「奏ちゃ~ん!」と言っている場面もそうなんですけど、酔っ払っていて、氷室の心の中にある素の部分が出た瞬間なのかなと思います。あそこがギャップとしては印象的だったシーンです。
――奏はいかがでしょう。
原:奏ちゃんは一番の常識人でツッコミ役なので、その普通なところがチャームポイントなのかなと思います。
一同:ああ~(しみじみとうなづく)。
原:個性が爆発しているあのメンバーの中で唯一まともな考えを持っている子なのかなって(笑)。あとは妄想が激しかったり、自分の恋愛論を思い出すとき少女漫画っぽかったりだとか、割と文系っぽい思考回路を持っているのも私たち寄りなポジションと言いますか。
ゆえに視聴者目線でツッコめていると思います。まあ、ツッコむ時は意外とブラックなんですけど(笑)。
――けっこう容赦ないですよね。
原:そうですね。昔いろいろとあったみたいで、ブラックの時にそれが表れるので、いつもの可愛らしい奏ちゃんから一変して口が悪くなってます。氷室とはまた違ったギャップがある子なのかなと思います。あと、常に髪にピンを付けているのも可愛いですね。
――前半のお気に入りのシーンは?
原:前半でのお気に入りのシーンは私もお酒飲むシーンでしょうか。奏ちゃんには「オジサンっぽくして」というディレクションが出たんですよ。最初は可愛い感じの酔いかたで演じていましたが、「もっとオッサンっぽく」と言われて(笑)。
一同:(笑)
原:奏ちゃんの中身はそっちなんだ!?と驚きました。みんなの人間性が見えるので、あのシーンは面白いですね。
――棘田はいかがでしょう。
大森:棘田は見たとおりですね。存在が可愛らしくて、小悪魔な性格で猫っぽくて。氷室と雪村が面白おかしくイチャイチャしてるのを見て「今日もイカれてるわ」ってケタケタ笑っているキャラクターです。
でも、原作を読むとより分かると思うんですけど、きっと池田研のなかで一番周りを見ている存在なのかなと思います。笑って茶化しながらもみんなを見守っている感じですね。
あとは、あくびしたときに見える八重歯が好きです。
雨宮・原:可愛い~!
大森:いつも「ふわあ~」ってあくびばっかりしているんですけど、そこで八重歯がのぞく瞬間が可愛いです。お堅いメンバーの中で、ソファーで寝てるかゲームしてるかばっかりの癒し系みたいなところも魅力的ですね。
棘田がフィーチャーされるのが後半なので、お気に入りのシーンはあまり言えないのですが、第9話のスイカ割りのシーンが面白かったです。棘田の難解な指示が全く分からない虎輔に対し、池田先生(※3)は的確にスイカを切り分けるという(笑)。
※3
池田教授。作品の舞台となる彩玉大学の教授で、研究室の学生たちを優しく見守る。ものすごく体を鍛えていて、怒ると筋肉が盛り上がりすさまじい圧を放つ。置鮎龍太郎さんが声優を担当。
一同:(笑)
原:すごい勢いでキレイに切り分けてくれて。
雨宮:いろいろ問題あったよね(笑)。波動拳みたいになっていて、どうなっているのか分からない。
大森:アフレコ現場でも大爆笑しちゃったんですけど、完成映像を見たらさらに笑っちゃいました。「ツッコミどころはそこじゃなくて!」みたいな(笑)。そんな理系スイカ割りにもぜひ注目してみてください。