内田彩さんがアーティスト活動5年間を振り返る! 4thシングル「Reverb」発売記念インタビュー
2020年3月4日(水)、声優アーティストの内田彩さんが4thシングル「Reverb」をリリースした。
疾走感と切なさが溢れる内田彩さんの魅力が詰まった同曲は、TVアニメ「インフィニット・デンドログラム」エンディングテーマにも起用されているので、耳にした方も多いことだろう。
今回、アニメイトタイムズは「Reverb」の発売を記念して、内田彩さんに取材の機会を得た。新曲について聞くのは勿論だが、もう一つテーマを持って取材へ臨んだ。
アーティストデビューから5年目を迎えた今、内田彩さんはどのような気持ちでアーティスト活動と向き合っているのかについて、だ。
音楽活動に「後ろ向き」なところからスタートした彼女が、この5年間で何を見つけ、何を手に入れてきたのか。その胸中に迫る。
アーティストデビューって何だろう……
――2014年11月12日にリリースした1stアルバム「アップルミント」から5年以上の月日が流れました。まずは、今の率直な感想をお聞かせください。
内田彩さん(以下、内田):え!!!って感じです。本当に実感がなく……そんなに経ってるんだ! ってビックリしちゃうくらい。
――あはは(笑)。デビュー時のインタビューなどで内田さんはアーティスト活動が嫌だったとコメントを残しています。
内田:そうですね(笑)。
――これって、どうして嫌だったんですか?
内田:歌の仕事は好きだったんですけど、アーティストデビューって言われるとなんだか違和感があって。何だかよく分からないうちに「私が作られちゃう」気がしたんですよ。
例えば「ラブライブ!」のμ'sでステージに立ったりするのって、私が演じる役の延長線上に音楽活動がありますよね?なので、私がそこにいるわけではなくて。あくまでもキャストとして出演している形なんです。
ただ、内田彩としてアーティスト活動をはじめると全部が私じゃないですか。
うーん……。シンガーソングライターさんだったり、アーティストさんって「これが私です」って世界で活動されてますよね?
――はい。
内田:私ってなんなんだろう? って思っちゃって。作曲家さんに曲を書いていただいて、作詞家さんに詞をいただいて。私はただ歌ってるだけなのにアーティストって言われちゃうと、何か違う気がしたんですよ。最初はどういう顔して出ていけばいいのかも分からなかったくらい。
――なるほど。そういった苦悩があったわけですね。
内田:「この曲はどんな気持ちで?」って言われても、「えっと...作詞家さんの詞を元気に歌いました」くらいしか出てこない。そうなっちゃうと説得力がない気がして。アーティストって胸を張って言えない。そんな気持ちがありましたね……当時は。