冬アニメ『地縛少年花子くん』緒方恵美さん×鬼頭明里さんインタビュー|欲望に忠実な寧々ちゃんだから花子くんも本音が見せられる。少しずつ変わり始める2人の距離感
困ったとき、助けに来てくれる花子くんがかっこいい
――特に好きなキャラクターいらっしゃいますか?
鬼頭:うわぁ~!選べない!!
一同:(笑)。
緒方:まずは自分のキャラクターを愛さないと話にならないので、花子くんですね。スタジオでもよくみんなで話をしていますが、どのキャラクターも本当に全員可愛いんです。でも、何でも可愛いという意味ではなくて、1人1人がキュートで素敵!
鬼頭:本当に!それぞれ魅力がありますよね。
緒方:(源光を差して)ヒロインはこっちじゃない?
鬼頭:いやいやいや(笑)。
緒方:源光(CV:千葉翔也)と寧々ちゃんのどっちがヒロインなのかという話をいろいろなところで聞かれるので、思わず……
鬼頭:ヒロインは寧々ちゃんだと信じたい……!(笑)。
――本作は、花子くんと寧々ちゃんが相棒になり、ドタバタ劇が繰り広げられます。先ほど、どのキャラクターも魅力的だとおっしゃっていましたが、相棒にしたいキャラクターはいらっしゃいますか?
鬼頭:やっぱり何かと助けてくれる花子くんです。
緒方:だんだん2人の関係が変わっていきますからね。まだアニメでは途中ですけど、原作を読んでいくとだいぶ変わっていくので、そこまで進むと2人の関係がまた違った感じになると思います。
――第5話「告白の木」では、花子くんと寧々ちゃんが少し近づいたかな?というシーンがありました。
緒方:前半の最後に校門で引き止めるシーンですよね。寧々ちゃんが可愛かったシーンでもあります。本当の告白かと思ったのにって泣いちゃうところ。男子は女子が泣くとうろたえますよね。
鬼頭:うろたえている花子くんも可愛かったですね。
緒方:花子くんはそれまでほとんど本心で喋っていなかったので、そのシーンの「ごめん」という言葉は、初めて本心が見えた部分というか、心の底から謝っている感じがしました。うろたえた証拠ですね(笑)。
また、寧々ちゃんは、欲望に忠実なところが可愛くていいですよね。
鬼頭:間違いない!(笑)
一同:(笑)。
緒方:欲望に忠実な女の子だからこそ、花子くんも楽なんじゃないかな、と思います。「ヤシロはすぐにイケメンと怪異に引っかかるんだから」と言いながら、それを楽しんでいるみたいなところがあるので。
寧々ちゃんはそういうところでは素晴らしいと思います。最初に1巻を読んだときは「なんだこの人は!?」と思いましたが(笑)。
鬼頭:あはははは(笑)。
緒方:よく考えると、中学生・高校生の頃の女子あるあるだな、と。
鬼頭:そうですね。本当に女子っぽい(笑)。
緒方:うんうん! 猪突猛進で突っ込んでいって、そして自滅する寧々ちゃんは本当に可愛いなと思います。もちろん、それだけじゃなく、友達のことも助けようとしますし、素敵な女の子です。足は太いですけど。
一同:(笑)。
緒方:だって、太ももより足首が太いんですよ!?
鬼頭:足首が1番太いですよね!
緒方:昔懐かしいレッグウォーマーをつけているような足をしていますし。
――実は、最初、レッグウォーマーを履いているのかと思っていました。
緒方:そうですよね。私は、あいだいろ先生の絵の特徴ででキャラクターがこういう感じの絵だと思っていたら、細い足のキャラクターもいるので、寧々ちゃんの足にはびっくりしました。
――そんな寧々ちゃんを演じている鬼頭さんから見て、花子くんの可愛いところ、キュンポイントはどこでしょう?
鬼頭:「告白の木」で謝るシーンもそうですけど、本当に困ったときに助けに来てくれるところはやっぱりかっこいいな、と思います。
緒方:幽霊ですからね。
――助けに来たときのマントを翻すシーンはかっこいいですよね。
緒方:あのマントは一体どこから出てくるんだろう……?
鬼頭:そうなんですよ! いつの間にかマントが出てきているんですよね(笑)。
緒方:そこがいつも謎で。助けに行くときだけ、なぜか知らないうちにマントがついているんです。
鬼頭:正装なんですかね?
緒方:アフレコしているときは絵がないので、どこでマントをつけているのか、そこは不明(笑)。でも、マントといった服装はすごくレトロですよね。
今、こんな学ラン着ている人って少ないですよね。
鬼頭:学ラン自体はあると思いますが、帽子はないかもしれないです。
緒方:確かに、花子くんが被っている帽子は見かけない。大学の卒業式で記念に被る人がいるくらい?
鬼頭さん、寧々ちゃんと同タイプ!?
――「16時の書庫」での土籠先生(CV:津田健次郎)についてお伺いしたいのですが、花子くんとは深い関係があるキャラクターですよね。
緒方:そうですね。土籠先生って万人受けしそうな感じがします。キャラクターの中で1番イケメンですよね? (鬼頭さんを見て)あっ、鬼頭さん的には源輝(CV:内田雄馬)ですか?
鬼頭:え~!?悩みます(笑)。
緒方:ほら正直に言ってごらん!(笑)
一同:(笑)。
鬼頭:輝と土籠先生、本当に悩みますね……。
緒方:土籠先生はクモみたいな足が生えるとちょっと「あぁ……」ってなるんですけど(笑)。
鬼頭:確かに! ちょっと……ってなるかも。
緒方:笑うと耳まで裂けるような口になりますし。そこは怪異だから仕方がないですけど、(鬼頭さんを見て)やっぱり輝さんですか?
鬼頭:そうですね。そう考えると輝さんかな。イケメンですし!
一同:(笑)。
緒方:そうですよ! だって土籠先生はクモですからね!
鬼頭:あはははは(笑)。私も結構寧々ちゃんと同じで夢見がちなので、王子様系のイケメンが良いなって思っちゃいますね。
緒方:本当に!? ちなみに、どういう人が好みなんですか? 好きな芸能人に例えると。
鬼頭:好きな芸能人でいうと、新田真剣佑さんとか。
緒方:分かりやすいな(笑)。正統派な濃い顔系が好きなんだね。
鬼頭:そうなんですよ~!
緒方:最近は塩顔ブームがまた到来しているんですよ? 朝ドラ『スカーレット』の八郎くん(演:松下洸平さん)のおかげで。
鬼頭:う~ん……。
緒方:反応が薄いみたいなので、やっぱり濃い顔が好きなようです(笑)。だったら、千葉翔也が濃い顔だよ?
鬼頭:千葉くんはちょっと濃すぎません?(笑)
緒方:真剣佑さんのほうが濃いよ!(笑) 千葉くんはずっとミュージカル俳優の山崎育三郎さんに似ていると私はずっと言っていて。似てますよね!?
――確かに、言われると似ているような気がします……!
緒方:ですよね!? たまに、飲み会でミュージカルの曲を歌ってとベタなことをお願いしています(笑)。
――(笑)。せっかくなので、緒方さんの好みのタイプもぜひお聞かせください!
緒方:昔も今も可愛い女の子が好きです。
一同:(笑)。
鬼頭:さすが、緒方さん!
緒方:可愛らしいけれどもすごく強い女性が好きでして。お亡くなりになってしまいましたが、大先輩の八千草薫さん。今の女優さんでいうと、清原果耶さんのような清楚だけど芯が強い感じの女性に惹かれますね。
声優業界でも、芯が強くて柔らかい雰囲気を持っている素敵な方がたくさんいらっしゃって。井上喜久子さんや茅野愛衣さんとか。
ヤコ役のゆかなさんもそうですが、並大抵の男子では敵わない(笑)。でもそういう人に憧れる方は、性別関係なく多いんじゃないかな。実は誰よりも男らしいし。
なので、ラジオでもゆかなさんと喋るのが、1番やりにくい(笑)。
一同:(笑)。
——ラジオでもゲストでゆかなさんがいらしたときは、やりにくい〜っておっしゃっていましたね(笑)
緒方:年齢は自分より大分下ですけど、芸歴は同じくらいなので平気でいろいろとツッコミを入れられますし(笑)。