アニソンシンガー・亜咲花さんメモリアルライブ「亜咲花 20th Birthday Live ~EVE~」BD発売記念インタビュー|やりたいことを、全部叶えることが出来たライブに
ライブのスタートは挑戦状みたいな曲で
──そして1曲目、「Raise Your Heart!!」からスタートしました。
亜咲花:「Raise Your Heart!!」は、「とにかくみんなをぶち上げちゃうから、覚悟してよね」という、挑戦状みたいな曲なんですよ。で、「みんな大好きだよ」という、ライブに持ってこいの曲なので、「これ一番最初に歌わないなら、いつ歌うんだ」ってことで一発目に歌わせていただきました。
挑戦状を途中で渡すのもおかしいし、みんなには、「本当にここからスゴい勢いのある曲ばっか続くから覚悟してね」と呼びかけるような、ライブの幕開けにふさわしい曲だったので、自分の中で、一番最初に持ってくる選択肢しかなかったですね。
──本当にそのとおり、その後も勢いがある曲が連続していきましたね。
亜咲花:ヤバいですよもう。バンドメンバーもここが一番辛い「殺人セットリスト」って言われてる(笑)。それでも私も、バンドメンバーも、そしてお客さんもヘトヘトになってるぐらいが本当にいいなって。
なので私のライブの定番になってますね。「殺人セットリスト」を入れるのが。やっぱりものすごく盛り上がるんで私も歌っていて気持ちいいです。
──その後のバラードコーナーはいかがでしたか?
亜咲花:ここが一番、歌の聴かせどころなので、座って聞いてもらうって自分の夢も、そこに詰まってるわけだし、ここでイイ曲を届けないと意味がないなと思って、気合入れて、3曲続けて歌わせてもらいました。
ここはバラードというより、ラブソングコーナーみたいな感じになってて、愛、恋、全てを詰め込みました。そういう意味でも、全身の神経を使って、ちょっとしたブレスとかもこだわって歌ったので、「魂入ってるなー」って、私も改めてライブ映像を見て思いましたね。
──ついに念願が叶ったわけですね。
亜咲花:今までになかったので新鮮でしたね。みんなも落ち着いてるから、私もそれに合わせて落ち着けて、不思議な感覚でした。
「Marine SNOW」の時は泣いてくれているお客さんも居てくれて……。自分の歌で人の心を揺るがせたことが嬉しくて。そういう意味ではみんなも、落ち着いて聴いてくれてたんだと思うし、嬉しかったですね。
──そしてライブの締めは「Edelweiss」「SHINY DAYS」と。デビュー1~2年目の曲なので、当時を思い出したりも……?
亜咲花:超思い出しましたね。この2曲に限らず全体的に、一番初めに披露した時のことを思い出したり、レコーディングのことを思い出したり、昔のことを頭に入れつつ、NOWで楽しんでいました。
特に「Edelweiss」は、当初こんなに愛してもらえる曲になると思っていなかったんです。作曲の白戸佑輔さんとも話してたんですが、「なんか1番化けたよね」って。ライブでも化けるし、どんどん歌っていけば歌うほど、みんなが好きになってくれる曲です。
この曲はデビューして1年経ってない時にリリースをしているので、今とは歌い方も全然違うし、まだ初々しいなと思うところも沢山あるんですけど、そうやって初々しいなって思えるってことは、自分もたくさん経験を積んできたからこそ、思えることなのかなって。
「Edelweiss」「SHINY DAYS」の2曲はやっぱり自分でも思い出が強いし、一番最後に持ってくるにはふさわしい曲だなって思ってたので、セトリを組む時に、一番初めの「Raise Your Heart!!」と、最後の2曲は、順番に決めていった感じですね。
一番頭とお尻をパッと決めることが出来たのは、それぐらい自分も思い入れがあったからじゃないのかなって。
──当時を振り返りながら歌って、亜咲花さんとしては今のご自身の姿が想像できましたか?
亜咲花:初めてバースデーイベントを18才でやった時は、100人キャパの会場で歌ったんですよ。その時には、「もっと広いところで絶対歌ってやるぞ」って思ってたけど、まさか今回、たったの2年、18歳から20歳にかけての2年間で、これが10倍の数になるとは全く思ってなかったです。