春アニメ『啄木鳥探偵處』に出演する『キミコエ・オーディション』見届け人の津田健次郎さんと受賞者・林幸矢さん＆古沢勇人さん座談会│オーディション参加者は「過去の自分」。厳しくとも役者の先輩としてアドバイスを

林さんと古沢さんが思い描く将来像。そして津田さんからのエールも

――林さんと古沢さんの今後の目標をお聞かせください。

古沢：僕には「人を笑顔にしたい」という夢があって、これから自分の芝居、自分が出演する作品を通じて、見たり、聴いたり、触れてくださった方に何かしらの影響を与えられる声優になれたらいいなというのが大きな目標です。僕と同じように夢に向かって歩み始めた方たちと同じ現場に立って、一緒に作品を作ったり、演じられたらいいなと思っています。

林：オーディションを受けた時からいろいろなことに挑戦したいと思っていて、実際、今の声優さんはアニメや外画、舞台など演技に関わるものはもちろん、歌やダンス、トークなどいろいろなものが求められています。しっかり演技の基盤を固めながらもいろいろなことができる声優さんになれたらいいなと思っています。

このオーディションに応募しなければデビューできなかったし、「行動しないと始まらない」ということはオーディション中も思っていました。アフレコの時も何か出さないと答えがもらえないので、僕もまだ声優の道を歩み始めたばかりなので考え、悩みながらも前へ進んでいけたらと思っています。声優を目指している皆さんも一緒に頑張りましょう。

――では最後に津田さんからエールをお願いします。

津田：僕自身もまだ完成していないので、口に出せることは少ないですけど、2人は今、スタートラインに立ったばかりでこれからも大変なことがたくさんあると思いますが、そもそもお芝居で食べていこうと思うこと自体がムチャな話で。

そんな仕事を選んでしまったわけなので、「まじめに不真面目に」。積み重ねていくことも大切だけど、時には世間のルールとは違う道や考え方を突き詰めていくのもおもしろいかもしれません。また違う作品でも一緒にやれたらいいですね。楽しみに期待しています。

林・古沢：ありがとうございました！

★第2回『キミコエ・オーディション』についてはコチラのサイトへ！

[取材・文・撮影／永井和幸]

TVアニメ『啄木鳥探偵處（きつつきたんていどころ）』作品情報

歌人啄木、謎を詠む
石川啄木×金田一京助、史上最も“文学的”な、ここに誕生！

STORY

時は、明治の末――
金欠に苦しむ天才歌人・石川啄木は、とある殺人事件をきっかけに下宿で探偵稼業を始めることに。
その名も、「啄木鳥探偵處」。
「浅草十二階の幽霊騒動」「雪降る夜に街を徘徊する人食い人形」……
奇怪な事件に次々と首を突っ込む啄木の助手を務めるのは、同郷の先輩・金田一京助。
文士仲間の野村胡堂、吉井勇、萩原朔太郎、若山牧水らを巻き込んで、人たらしの天才歌人・石川啄木が文明開化の東京を駆け抜ける！