卒業をきっかけに明らかになるモンローの新たな一面――冬アニメ『恋する小惑星』森野真理役・上坂すみれさんインタビュー【連載第4回】
教科書になるくらい知識豊富な原作! 憧れてしまうモンロー先輩と桜先輩の関係性とは?
――改めて原作を読まれた際の感想を教えてください。
上坂:可愛い表紙に騙されてしまうくらい、地学・天文学に関する知識が豊富な作品だと思いました。原作のQuro先生は、つくばの施設で働かれていたから、、知識の深さ、そして絵の可愛さと話の面白さが成立していてすごい! 望遠鏡のセッティングの仕方とか、この作品を読んでいなければ知らなかったことが多く「ためになるな」と感じました。
――星や地質、地図など身近にあるものが特別に感じるような内容ですよね。
上坂:そうですね。しかも、それぞれのキャラクターが学生なりに興味を持っている姿も共感できました。専門分野の先生も登場したりと、みらたちと一緒に活動しているような気分も味わえます!
もう理科が苦手な学生たちのために、教科書にしちゃえばいいのに! ……萌えに目覚める生徒たちが増えそうですが(笑)。もしくはQuro先生に理科の教科書を監修してもらったり。
――『恋アス』で勉強できたら楽しいでしょうね。
上坂:「マンガでわかるシリーズ」のような魅力がありますね。加えて本作には、みらとあおの友情物語もありますし、それぞれのキャラクターの関係性も素敵で! 個人的にはモンロー先輩と桜ちゃんのコンビがとても好きなのですが、そんな“絶対に推しが見つかる”という見どころもあります。
――美景と真理もいいコンビですよね。
上坂:仲がいいからこそお互い悪態をつける。ああいう友達っていいなと思います!
――例えば第4話で桜ちゃんがモンロー先輩の代わりに質問をしていたり、それに対して“サンキューベリーマッチ”という返しをしたり。
上坂:それこそ気心の知れた間柄だからこそですよね。あと、中の人の仲良しさも出ているのかなとも思っていて、改めて桜ちゃんを演じているのが奈央ぼうでよかったです!
――モンローを演じるにあたって桜との距離感はどう意識されましたか?
上坂:そもそもモンロー先輩は全員にフラットに接しているように見えるのですが、冷静なところも相まって心の内では、みらたちにツッコミを入れたりしていると思うんです。
でも、桜ちゃんにはその心の内をさらけ出していて。みらやあおには優しく接しているのですが、桜ちゃんと話すときはツッコミを忘れない。そして、いい反応を引き出したい……そんな細やかなSっ気を感じます(笑)。
――ブラックな一面も魅力的ですよね。
上坂:第5話で新聞部のイヴちゃん(伊部小百合)の発言を録音して逆に脅したり、意外と抜け目がないですよね。そんなモンロー先輩を演じるにあたり、意図的な可愛さを心掛けました。
みらやあおたちはナチュラルな可愛さを持っているので、二人の可愛さとモンローのあざとさの違いを出せればいいなと思っています。あざと可愛いみたいな。
ただ、たまに素で天然な一面が飛び出すこともあるので、そこもまた魅力のひとつなのではないでしょうか。