春アニメ『神之塔 -Tower of God-』市川太一さん＆早見沙織さんインタビュー｜市川さんが感じたプレッシャーとは？ラヘルの根幹を揺るがす夜は早見さんから見て……

全世界累計閲覧数が45億回を超えるコミック『神之塔』がTVアニメ化！『神之塔 -Tower of God-』と題して、2020年4月1日から放送開始となります。

大切な存在である少女・ラヘルを追って伝説の塔に挑む主人公・夜。そこで待ち受ける数々の試練を通して、夜は成長しながら秘密の数々と向き合うこととなります。

放送を控える中、メインキャラクターを演じる夜役・市川太一さんとラヘル役・早見沙織さんにインタビューを実施！　作品の見どころ、魅力をはじめ、両キャラクターの印象などを語っていただきました。

ワールドワイドな一作、出演にプレッシャーも……？

――原作をご覧になった際の印象を教えてください。

ラヘル役・早見沙織さん（以下、早見）：「謎めいている！」と思いましたね。

一度読んだだけでは全てを理解できないくらい細かな世界観と設定なので、読んでいくうちにどんどん深堀りしたくなりました。

――ファンタジーの真骨頂のような作品ですよね。

早見：そうですね。アフレコの際、途中で混乱してしまったこともありました(笑)。市川さんは脳内で図式化をしっかりされていそうだったので、いろいろと質問をしましたね（笑）。

――熱心に研究されたのですね。

夜役・市川太一さん（以下、市川）：最初は「（アニメの収録前に）先のストーリーを見ておいたほうがいいのかな？」くらいの気持ちだったのですがシンプルに面白くて！　テンポの良さも相まってどんどん先が気になってしまい……ファンになりました！

――原作は28カ国語に翻訳されたほどの世界的人気作品ですが、出演が決まった際の率直な感想を教えてください。

早見：びっくりしましたね……！　ワールドワイドな作品ということで、そのメインキャラクターに声を当てさせていただくなんて……。驚きと喜び、そしてドキドキが混ざったような気持ちです。

市川：ワールドワイドな本作に夜という役で参加させていただくということにプレッシャーを感じつつも、それだけ多くの人々に知ってもらえる機会になると思っています。

――プレッシャーに対してどう向き合いましたか？

市川：世界から注目を集める原作に夜としてお芝居をつけさせていただく……もう認めていただけるように頑張るしかないですね。

一言では表せない複雑な人物像、そして関係性

――演じるキャラクターについて、最初の印象と魅力を教えてください。

早見：一番最初に原作、そしてアニメの台本を読んだのですが、ラヘルについては……難しいですね……。謎めいたミステリアスなところもあれば、全てをさらけ出しているようなところもあるので。欲望のまま生きているようにも見えますし、何も語らずただ寡黙にも見えるところもあって……そんな相反する要素が（彼女について）知りたくなるけど全てを知るのは怖いみたいな。

アニメでは彼女の心理描写に注目してほしいです。いい部分だったり、ほんとだったら隠しておきたい部分だったり……全てをさらけ出しているので。そこは視聴者にもどう届くのかわからなくてドキドキですが、新鮮に楽しんでもらえるのではないでしょうか。

市川：夜はずっとひとりで閉じ込められていた中、ラヘルに救われ、世界について教えてもらい……というバックボーンがあります。基本的に素直ということもあり、ラヘルの言うことが全てであり、彼女の言うことに従っていたのですが、ある日「塔を登る」と言われ……。追いかけていくうちに塔の試練に参加することとなります。

初めて外の世界に出ることによって新たなものに触れることもあるのですが、彼には「そういものだ」と受け止められる許容だったり、素直に吸収できるところがあり、とても魅力的に感じました。体は大きいのですが、知らないことが多すぎて……まるで赤ん坊のようです。ですが、物語では色々な出会いや試練を通じて、たくさんのものを吸収し、成長していきます。ですので、そんな彼の姿に注目してもらえればと思いますね。

――市川さんから見たラヘルの魅力を教えてください。

市川：ラヘルは自分に正直と言いますか……一本筋が通っていながらも、ふとした瞬間に振り切れないところもありますね。どこか人間味を帯びていて魅力的にも感じます。

もしかしたら本編では嫌な人物に見えることもあるかも……。でも節々で「情があるんだ」と思わされることがあります。

早見：夜は魅力たっぷりです（笑）。まっすぐ生きている姿がとってもかっこよく、憧れてしまいます（笑）。

ラヘルという自分にとってキラッとするものを追いかけて……普通だったら怖くなるような道をどんどん進んで行けるひたむきさが魅力的ですし、だからこそ周りの人物も動かされるのだろうな、と思いますね。