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冬アニメ『恋アス』遠藤幸役・Lynn 声優インタビュー

地学部メンバーへの想いを込めて演じた第11話の何気ないワンシーン――冬アニメ『恋する小惑星』遠藤幸役・Lynn 声優インタビュー連載第6回

先生を演じるには、とにかく楽しく自然体で

――改めて幸先生の印象についてお聞かせください。

Lynn:初めのほうはボーイッシュでサバサバした軽快な先生という印象でした。ですが、実はピュアな一面を持っていて、自分の夢を生徒に託すような、学生時代に戻った気持ちでみらたちと一緒に活動しているところもあると今は思っています。

積極的に生徒に寄り添っているわけではないけれど、ちゃんと気持ちを理解して助けてくれますし、ときにはアドバイスもしてくれます。

もともと真面目な女の子だったことが明かされたりと、そんな部分がどんどん見えてくるごとに「いい先生だな」と感じます。第一印象から好きでしたが、話が進むにつれてさらにさらに好きになっていきました。

――第11話では高校生の頃の彼女も描かれていましたよね。演じる上ではどのような点を意識したのでしょう?

Lynn:第1話のアフレコで「しっかりした大人じゃなくていいです」「先生っぽくなくていいです。むしろ精神年齢はみらたちと同じような、楽しいことが大好きな学生のように」というディレクションをいただいたので、私も「じゃあ楽しもう!」と思いました(笑)。

ちゃんと先生らしく振る舞うところもありますが、それ以外はわりとみんなと一緒に楽しんで、とにかく楽しく自然体でいることを心がけています。なので、「ちゃんと先生っぽくしよう!」と意識はせず、どちらかと言うと生徒のように楽しんでいる気持ちで演じました。

あと、独特なゆったりとした空気感を出したかったので、「〇〇だよ〜」と語尾を伸ばしてみたりもしました。

――言われてみると語尾を伸ばすようなセリフは多くありましたね。

Lynn:そもそも先生の第一声が「あぁ、それな〜」だったのですが、スタッフのみなさんが、その言い方にこだわりがあったようで。

本来なら「あぁ、それな。」と言うところを、「あぁ、それな〜」と軽めにしてほしいとディレクションをいただきました。そのディレクションから、「なるほど。そっちの方向か!」と納得して、ひょうひょうとした話し方を取り入れていきました。

――最近の別作品では厳格な教師を演じられていたものですから、同じLynnさん演じる教師という役どころでも、かなり印象が異なって演技の振り幅にとても驚きました。

Lynn:『恋アス』では教師であることをあまり意識せず、むしろ精神年齢を幼めに設定したので、それが要因なのかなと。きっと彼女の中身は高校のときから、あまり変わってないんだと思います。石垣島でもルートビアを飲んだりして満喫していたので(笑)。

――たしかに(笑)。でも学生時代にこんな先生がいたら、楽しい学校生活になるのかなと思ったり。

Lynn:大人から見たらそう思うかもしれないですが、高校生から見たらどうなんでしょう……「もうちょっとしっかりしてよ!」と思うのかもしれません(笑)。

――あー……。

Lynn:慣れてしまえば「こういう人だ」と割り切れると思いますが、新入部員からすれば、意見が分かれそうですよね。半ば強引にバーベキューを開催したり、夜は寒いからひとりだけ車で待っていたりと色々ありましたが……そう考えると本当に自由な人ですよね(笑)。

――ちなみに、みら役の高柳知葉さん、あお役の山口愛さんに先生の印象を伺った際、「本当にボケているのか、それとも空気をよくするためにわざとボケているのか」という話になりました。Lynnさんはどちらだと思いますか?

Lynn:どっちもですね。でも「やってやろう!」みたいな狙いはないかと。生徒のことを想った結果、自然とそういう行動が出ているだけなのだと思います、多分(笑)。

(C)Quro・芳文社/星咲高校地学部
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