この記事をかいた人
- MoA
- アニメ、VTuber、TCGが好きなアラサー男子。執筆、撮影、動画制作などやっています。
――演技において、本作ならではの工夫点などを教えてください。
榎木:異世界転生作品ということで、自分自身の生きる現代の感覚をそのまま落とし込めば(周りのキャラクターたちの中で)ちょっと浮くのではないかと思い、あえてそこを狙いました。深く考えず、「自分がその状況だったらどうするのか」を意識して毎回演じています。
元からファンタジー世界の中で産まれたキャラクターであれば、その世界の文化をもうちょっと考えなければいけないのですが、ヴェルの場合は現代から来ているので。
――異世界転生作品ならではですね。
榎木:あと本作は、要求されるアドリブが難しくて……。
――要求されるんですか?
榎木:「面白いこと言って!」みたいな(笑)。
下野:「ここでアドリブ入れるのか!」ということがちょこちょこありますね。
榎木:アフレコのテストのとき、これはカットされるだろうというアドリブを遊び半分で入れたら採用されたりもしましたね。「大丈夫か?」とツッコんでしまいそうになりました(笑)。
下野:(アドリブは)いつから始まったっけ?
榎木:第3話くらいですね。そこから遊びを入れ始めたので(笑)。多分、それをきっかけにスタッフさんが「この人たちアドリブやってくれるんだ!」と思ったのでしょうね。
下野:(笑)。
榎木:もはや台本通りにやっていないですからね。「変えて!」とすら言われます(笑)。
下野:もちろん全てではないですが、「ここで!?」というタイミングで(アドリブが)求められるんですよ! 緊迫した場面とか、「何故ここで?」となることも(笑)。
榎木:シリアスな場面でもありましたね……「やらないの?」なんて言われて、「やるんですか!?」となることも(笑)。
――アドリブ力が試される現場なんですね。改めて下野さんはエルを演じるにあたっていかがでしたか?
下野:基本的には突飛な行動をする子ではないのですが、絵自体も表情豊かなので、絶妙な変化だったりを汲み取れるよう意識しました。
榎木:アフレコの時点で、絵自体が大分出来上がっていて!
下野:ありがたいことにね! だからこそ「こういう表情になるのね」とわかったとき、そこを取り入れていくよう工夫しています。
――最初の頃のエルは、どこか切羽詰まったような、ビクビクしているような印象もあります。
下野:本編が進むと同時に(作品世界の)年月が意外と経つので、多少の変化がありますね。それこそビクビクしていたエルも少し落ち着いた雰囲気に変化していて、それは表情に出ていたりもするので、やはりそういった点は意識しましたね。
――エルを含めて、色々なキャラクターたちの変化に注目ですね。そんな、様々なキャラクターを演じる現場の様子はいかがですか?
榎木:下野さんが全体を盛り上げてくれていますね。
下野:違うよ! 盛り上げているというより、ツッコまざるを得ない状況を色々な人たちが作るから!(笑)
榎木:アフレコブースの真ん中にある扉を堺に、座席がちょうど半分に分かれてしまっていて、反対側の人とは会話をしにくいんですよ。そこで西明日香さん(エリーゼ役)たちがろくでもないことを……(笑)。
下野:ルイーゼ(三村ゆうなさん)とエリーゼがいつも元気なんですよ(笑)。特にルイーゼ!
榎木:ひどいことばっかり言っているのですが、そこに下野さんがツッコミを入れて、そこから話が広がって……。
下野:ほかの人も意外と絡んできますよ。ゲストで来た方とかね!
榎木:和気あいあいとやっています。あと、ガヤのときはひどいです(笑)。
下野:あれはひどい(笑)。
榎木:みんなふざけ始めちゃって……(笑)。
――よっぽどなんですね(笑)。
榎木:もちろん、お仕事として悪目立ちしないようにですが。
下野:最初は普通にガヤをやっているのですが、長くなるにつれてね……。楽しくなっちゃうのでしょう(笑)。あと、最近のアフレコ現場で印象的なのが、西さんが「聖女らしさを……。聖女らしさをもっと……。聖女らしさを忘れないように……」とつぶやいていて(笑)。
榎木:素の汚れた魂が出ちゃうのでしょうね(笑)。
下野:(笑)。そこをいじったりするような楽しい現場です!
榎木:盛り上がっています!
――色々とお話を伺いましたが、改めてアニメにおける本作の魅力について聞かせてください。
下野:やはりヴェルを中心に周りのキャラクターたちがどう成長していくのか。あと、絵にもすごく力が入っているので、細かな表情変化だったり、戦闘シーンやコミカルなシーン……様々なシーンをスタッフ陣が頑張って作っているので注目してもらえると!
榎木:実は毎回、食事シーンがありまして。そこが『八男』の大きなポイントだと思っています。ヴェルは最初、貧乏貴族の八男からスタートするため、めちゃくちゃ質素な料理を食べています。
ですが、段々とお金が手に入ることで、食べたい料理を作っていくグルメ要素も実は盛り込まれているんです。僕自身どんな絵になるのかまだわからないのですが、きっとそこにも力が入っているのでぜひ楽しんでもらえればと思います。
――最後に放送を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。
下野:『八男』という作品はファンタジー要素あり、ヒストリカル要素あり、そしてラブコメ要素ありと、様々な要素が詰め込まれています。その中でヴェンデリンというキャラクターがどういう風に生き抜き、そして仲間たちと関わり合い成長するのか、そういった点を観ていただけると!
ただ、所々おかしな点があります……(笑)。絵としても、セリフとしても……多々あると思うので、聴き逃さず、見逃さずに作品を楽しんでください!
――そのおかしい点は初見でも気づけそうですか?
下野:わかります! 言葉としても「おかしいだろ!」となるので。それこそ、「(八男って、)それはないでしょう!」となります(笑)。
――楽しみにしています(笑)。
榎木:アフレコはだいぶ時間をかけました。時間ギリギリまで録っていることもあります。その分、キャラクターたちが活き活きしていて、異世界での日常生活という空気感がすごく出た作品なのではないかと思います。
似た作品のない独特の空気感、あとはキャストたちのアドリブも(笑)。面白い要素の詰まった作品ですので、視聴者のみなさんにはぜひ、ヴェルたちの人生を観ていただければと思います!
[インタビュー/鳥谷部宏平 文/MoA]
「八男って、それはないでしょう!」4月2日放送開始!
— アニメイトタイムズ公式 (@animatetimes) April 2, 2020
?3週連続キャストインタビュー公開記念
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応募方法
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〆切
4/9(木)11:59#八男 https://t.co/bIgTVqMsfW pic.twitter.com/aILvakzcqc
【放送情報】
2020年4月2日(木)より放送開始
TOKYO MX 毎週木曜22:30~
BS11毎週木曜24:30~
AT-X毎週木曜21:00~
J:テレ毎週木曜26:00~
【配信情報】
<4月2日(木)22:30~>
AbemaTV
<4月7日(火)23:00~>
dアニメストア/GYAO!/NETFLIX/Amazon Prime Video/U-NEXT・アニメ放題/
J:COMオンデマンド・ビデオパス/ひかりTV/FOD/Hulu 他
<4月7日(火)24:00~>
ニコニコ生放送
※その他配信情報につきましては、アニメ公式サイトをご参照ください。
※放送・配信日時は予告なく変更になる可能性がございます。
【イントロダクション】
食品関係の商社に勤めるサラリーマン ・一宮信吾が目を覚ますと、異世界の小さな子どもになっていた。
ド田舎の貧乏貴族の八男・ヴェンデリン(5歳)となった彼は、領地も継げず、先も見えない手詰まりの境遇の中、魔法の才能に恵まれたという一点を突破口に独立を目指す。
やがて12歳となり、冒険者予備校の特待生となったヴェンデリンは、ある事件を解決した功績により、貴族として身を立てることとなる。
だがそれは、貴族社会のしがらみに振り回される人生の始まりに過ぎなかった――
【スタッフ】
原作:Y.A(MFブックス/KADOKAWA刊)
キャラクター原案:藤ちょこ
監督:三浦辰夫
シリーズ構成:宮本武史
キャラクターデザイン:田辺謙司
音響監督:菊地晃一
音響制作:グルーヴ
効果:スラワ・プロ
音楽:カテリーナ古楽合奏団 関美奈子
音楽制作:フライングドッグ
アニメーション制作:シンエイ動画 SynergySP
【主題歌情報】
OPテーマ「時空の迷い人」
デーモン閣下✕宝野アリカ(ALI PROJECT)
EDテーマ「月明かりのMonologue」
AKINO arai✕AKINO from bless4
【キャスト】
ヴェンデリン:榎木淳弥
エリーゼ:西明日香
イーナ:小松未可子
ルイーゼ:三村ゆうな
ヴィルマ:M・A・O
エルヴィン:下野紘
ローデリヒ:高塚智人
ヴェンデリン(幼年):石上静香
クルト:杉田智和
アマーリエ:ゆかな
アルフレッド:浪川大輔
ブランターク:屋良有作
アームストロング:山根雅史
他
TVアニメ「八男って、それはないでしょう!」
「八男って、それはないでしょう!」公式ツイッター(@Hachinan_PR)
■『八男って、それはないでしょう! 1・2巻スペシャルパック』
著者:Y.A イラスト:藤ちょこ
定価:977円(本体888円+税)
発売日:2020年3月14日
判型:B6判
商品形態:単行本
ページ数:616
ISBN:9784040645766
■『八男って、それはないでしょう! 19』
著者:Y.A イラスト:藤ちょこ
定価:1,320円(本体1,200円+税)
発売日:2020年3月25日
判型:B6判
商品形態:単行本
ページ数:324
ISBN:9784040645391
■『八男って、それはないでしょう! ~はじまりの物語~ 1』
著者:ばにら棒 原作:Y.A キャラクター原案:藤ちょこ
定価:693円(本体630円+税)
発売日:2020年3月23日
判型:B6判
商品形態:コミック
ページ数:162
ISBN:9784040644745
■『八男って、それはないでしょう! 公式アンソロジー』
原作:Y.A キャラクター原案:藤ちょこ
定価:748円(本体680円+税)
発売日:2020年3月23日
判型:B6判
商品形態:コミック
ページ数:144
ISBN:9784040644752