この記事をかいた人
- 石橋悠
- 1989年福岡県生まれ。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者。
ラストは、天国獄の「One and Two, and Law」。ロカビリーなイントロから展開しての重低音が鳴り響く激渋なトラックが印象的です。
作曲・編曲を担当したのは、ZEEBRA、般若、サイプレス上野とロベルト吉野といった一流のヒップホップアーティストだけでなく、ケツメイシ、May J.、青山テルマといったアーティストにまで楽曲をプロデュースしているBUZZER BEATSのCHIVA。リリックは入間銃兎の「ベイサイド・スモーキングブルース」も担当した、言わずとしれたHOME MADE 家族のKUROです。
令和の時代に(作品はH歴ですが……)ここまでゴリゴリの昭和チックなキャラクターが登場するとは思いもしませんでした。好きなものは金とアイラウイスキー。タバコを片手に六法全書を読む。でも、酢豚のパイナップルはあかんて。
まるで『探偵物語』の松田優作のような渋さは、どこか懐かしくもあり、今の時代になってしまえば新しさすら感じます。
リリックもひたすらに渋さ全開で、天国獄の生き様が描かれています。「手羽先片手にリーゼント決めて」とかかっこよすぎますよね。ナゴヤということで、尾張の大名・織田信長の「泣かぬなら殺してしまえ!」という名言が入っているのもポイント。
ちなみに、やんちゃな波羅夷空却と手のかかる四十物十四との間に立つバランサーとしての立ち位置はまさに弁護士といったキャラクターだなと思いました。
▼作曲・編曲担当のCHIVAが手掛けた曲
▼作詞・作曲担当のKUROが手掛けた曲
今回はナゴヤ・ディビジョン編でした。いやしかし、「Bad Ass Temple」のメンバーも他に負けず劣らずキャラが濃い! いや、濃すぎる! 僧侶にヴィジュアル系バンドのボーカリストに弁護士。美味しい濃い味が集まってよくわかんないけど美味しい、という雰囲気もあります。
ラップのスキルもそうとうなものなので、他ディビジョンもうかうかしていられません。また、今のところ一番メインストーリーに遠いような気もしますが、どのような繋がり方をしていくのかが楽しみですね。
次回はイケブクロ・ディビジョン編です。お楽しみに!
[文/石橋悠]
≪収録内容≫
01. Bad Ass Temple Funky Sounds / Bad Ass Temple(CV.葉山翔太・榊原優希・竹内栄治)
作詞:Crystal Boy・ヤス一番?・ホクロマン半ライス!!!・ノリダファンキーシビレサス
作曲・編曲:DJ MITSU
02. そうぎゃらんBAM / 波羅夷空却(CV.葉山翔太)
作詞・作曲・編曲:Diggy-MO’
03. 月光陰 -Moonlight Shadow- / 四十物十四(CV.榊原優希)
作詞:Euskyss(Leetspeak monsters)
作曲・編曲:Leetspeak monsters
04. One and Two, and Law / 天国獄(CV.竹内栄治)
作詞:KURO 作曲:CHIVA, KURO
編曲:CHIVA from BUZZER BEATS for D.O.C.
05. Drama Track『不退転の心は撃ち砕けない』
≪キャスト≫
波羅夷空却(はらい くうこう):葉山翔太
四十物十四(あいもの じゅうし):榊原優希
天国獄(あまぐに ひとや):竹内栄治
◆オオサカ・ディビジョン編
◆ナゴヤ・ディビジョン編
◆イケブクロ・ディビジョン編
◆ヨコハマ・ディビジョン編
◆シブヤ・ディビジョン編
◆シンジュク・ディビジョン編
1989年(平成元年)生まれ、福岡県出身。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者兼ナイスガイ。アニメイトタイムズで連載中の『BL塾』の書籍版をライターの阿部裕華さんと執筆など、ジャンルを問わずに活躍中。座右の銘は「明日死ぬか、100年後に死ぬか」。好きな言葉は「俺の意見より嫁の機嫌」。