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『ヒプノシスマイク』新シリーズ全曲レビュー:シブヤ・ディビジョン編

『ヒプノシスマイク』新シリーズ全曲レビュー:シブヤ・ディビジョン編|チーム存続の危機に自由奔放なメンバーはどう立ち向かう?

全部賭けるぜ「SCRAMBLE GAMBLE」

有栖川帝統の「SCRAMBLE GAMBLE」はまずトラックがかっこいい! スネアとシンセの音をメインにしながら、度々入り込むベースがセクシーです。BPMもかなり早めで生き急いでいるギャンブラーらしい色合いも上手く表現されています。

前回の「3$EVEN」のときからそうでしたが、野津山幸宏さんは本当にラップのスキルが高い! 今回の「SCRAMBLE GAMBLE」はテンポが早い中でかなりの言葉が詰め込まれていますが、難なくこなしている様子。

リリックも相変わらずで、シブヤの街でギャンブルを繰り広げる有栖川帝統の姿が描かれています。さらに、「この仲間に全て賭けるぜ」「溶けて無くなるCANDYでも 夢でも幻でもない」と「Fling Posse」の仲間に言及する部分も。

こういうところが有栖川帝統のかっこいいところで、飴村乱数&夢野幻太郎という謎の多い人物がいるのにも関わらず「Fling Posse」がチームとして成り立っているのは、実は有栖川帝統の存在が大きいのではないかと個人的には考えています。

有栖川帝統には、熱い部分はもちろんありながら、なんだかんだで心を許してしまう優しさがあるので、口には出しませんが他の二人も心の拠り所にしているのでは……なんて考えています。

しかし、このブレなさは他のどのディビジョンのキャラクターの中でも随一。ストーリー、キャラクター性、野津山さんの演技、すべてが上手くハマった良いキャラクターだなと思います。

▼作詞の森心言、作曲のBENCH.、編曲のDALLJUB STEP CLUBが手掛けた曲

未だ危機にあるものの、結束力は今以上に

シブヤ・ディビジョン編をお届けしました。

「Fling Posse」は飴村乱数のまさかと思わせるストーリーがあっただけに、今回の曲はより印象に残ったものとなりました。

これは「Fling Posse」だけではないのですが、チームの結束力が高まっているのはどのチームも同じなので、なんだか少年誌のような熱い展開が楽しめそうな予感です。

しかし、飴村乱数の危機はまだ去ってはいないため、今後のチームの動きがどうなるのかが気になります……!

次回はラストのシンジュク・ディビジョン編です。優勝チームは余裕シャクシャク? 次回もお楽しみに。

[文/石橋悠]

作品情報

 
≪収録内容≫
M1.「ピンク色の愛」飴村乱数(CV.白井悠介)
作詞:Amy Ray 作曲:Amy Ray・ILLCAMP 編曲:ILLCAMP

M2.「蕚」夢野幻太郎(CV.斉藤壮馬)
作詞:basho・ESME MORI 作曲・編曲:ESME MORI

M3.「SCRAMBLE GAMBLE」有栖川帝統(CV.野津山幸宏)
作詞:森心言 作曲:BENCH. 編曲:DALLJUB STEP CLUB

M4. Drama Track

◆公式サイト
◆公式Twitter

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◆シンジュク・ディビジョン編

1989年(平成元年)生まれ、福岡県出身。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者兼ナイスガイ。アニメイトタイムズで連載中の『BL塾』の書籍版をライターの阿部裕華さんと執筆など、ジャンルを問わずに活躍中。座右の銘は「明日死ぬか、100年後に死ぬか」。好きな言葉は「俺の意見より嫁の機嫌」。

この記事をかいた人

石橋悠
1989年福岡県生まれ。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者。

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