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音楽
『ヒプノシスマイク』新シリーズ全曲レビュー:シンジュク・ディビジョン編|危うい二人を包み込むような優しいリーダーの愛
ク○な社会に中指立てろ「BLACK OR WHITE」
スーツでラップする異色のラッパー・DOTAMAが手掛けた「BLACK OR WHITE」。DOTAMAと言えば、誰もが口にしにくいけど、誰もが思っていることを代弁してくれるような鋭いリリックが特徴です。
「BLACK OR WHITE」も例にもれず、ブラック企業に務める観音坂独歩の日頃の鬱憤がこれでもかと詰め込まれています。
リリックを読み進めていくと、わりと笑えない内容でドキッとしてしまった人も多いはず。「取引先は神様です」「酒が精神安定剤?」「ノルマ上がると気分下がるよ」と、挙げればきりがないほどで、まるで辛辣で心に突き刺さるメッセージがたんまりと詰まったゴミ箱のようです。
しかし、個人的にはそういったものは表面をすくったものでしかないのかなと思っています。
よくよくリリックを分析してみると、「誠に申し訳ありません 御社の成長と発展に貢献させろ クソッタレ」「リークしてやる クソ上司」と奴隷のように働いてはいますが、反骨精神は忘れていないのです。
ラストのフック前では「それが俺達 日本のサラリーマン タフに静かに「白黒つけます」」というのは、「いつか見てろよ。クソッタレ」という意味なのではないでしょうか?
そう思うと、観音坂独歩も頑張ってるんだから、自分も頑張らなきゃと思ってしまうのです。
「走るドブネズミ」というリリックもありますが、ザ・ブルーハーツの「リンダリンダ」よろしく、ドブネズミみたいに美しくなりたいものですね。
▼作曲・編曲担当のANIMAL HACKが手掛けた曲