『Run Girls, Run!』1stアルバム『Run Girls, World!』への軌跡と現在地|インタビュー
2020年5月20日に1stアルバム『Run Girls, World!』をリリースする声優アーティスト『Run Girls, Run!(林鼓子さん、森嶋優花さん、厚木那奈美さん)※以下、RGR』。
デビューシングル『スライドライド』から『Share the light』までの全シングルに加え、TVアニメ『キラッとプリ☆チャン』の新オープニングテーマ『イルミナージュ・ランド』や初となるメンバーのソロ曲も収録。まさにファン待望となる豪華関連の1枚が誕生したと言っても過言ではないだろう。
今回、『Run Girls, World!』の発売を記念し、アニメイトタイムズではデビュー当時から現在までの想い出エピソードを『RGR』の3人に聞いた。
後半ではソロ曲や四季曲の最終楽章である『水着とスイカ』。そして、これからの『RGR』を代表する一曲になるだろう『ランガリング・シンガソング』についてもバッチリ聞いてみたので最後までチェックいただきたい。
※本取材は2020年5月にオンラインにて実施いたしました。
デビュー当初の想い出
――1stアルバムのリリースおめでとうございます。今回は、『RGR』の歴史を振り返りつつ、『Run Girls, World!』についてお伺いしていければと思います。まずは、デビューの年(楽曲で言えば『カケル×カケル』と『スライドライド』)から振り返っていければと思います。今、当時を振り返ってみていかがですか?
森嶋優花さん:(以下、森嶋):『カケル×カケル』の頃……。当時って、仕事もまだまだ全然スタートしていなくって。お披露目のステージやアフレコ(TVアニメ『Wake Up, Girls! 新章』)が始まってたくらい?の時期ですよね。
声優としてもアーティストとしても経験値がほぼない状態でいただいたはじめての楽曲が『カケル×カケル』だったから、その時の感動は今でもしっかりと覚えています。
「声優になりたい!アーティストになりたい!」って夢見ていたことが叶った瞬間が『カケル×カケル』をいただいた時な気がしますね。
厚木那奈美さん(以下、厚木):ね!泣いたよ〜。
森嶋:そうだよね〜。
林鼓子さん(以下、林):分かるなぁ〜。私は、ずっとアニソン歌手になることが夢だったから、これで自分の名前がCDに載るんだと思うと不思議な気持ちだった。高揚感がすごくって。うん。夢みたいな感じがしてたかも。
厚木:『ワンフェス(ワンダーフェスティバル2017)』の時とか本当に夢だと思ってたなぁ。
□TVアニメ『WUG!新章』新ユニット『RGR』結成初インタビュー※お披露目イベント直後に実施したインタビュー。彼女たちの人生初の取材がこのインタビューということもあり、非常に緊張した面持ちの3人が印象的な取材だった。
林:『ワンフェス』懐かしいね!あのステージまで二ヶ月弱くらいみんなで練習してたよね。当日のステージに歌やダンスの先生が見に来てくださってたでしょ?
森嶋:そうだ(大声)!
林:そうそう(笑)。それで先生方ってすっごく厳しかったじゃない?私、人生であんまり怒られた経験がなかったんですけど、当時すっごく怒られてたんですよ。
それでステージが終わった後に、厳しかった先生が泣きながら「頑張ったね」って言ってくださったんです。それがすっごく嬉しくて……。その時に改めてデビューするってこんなに凄いことなんだなって。改めてそう思いました。
厚木:本当に今だから言えるんですけど……。ステージが終わった後の緊張感や今まで頑張ってきた結果をお客さんの前で見せることができた達成感はあったんだけど、「これしかできないのか!」って悔しい気持ちで一杯だったんです。
林:そうだったんだ(ビックリ)!
厚木:そうなの。もっと上手にできるのに!って。あの時そんな悔しさがあったんだよね。
□『RGR』がアニサマけやき広場にてスペシャルステージを開催!※お披露目イベントから20日後に行われたスペシャルステージ。いきなりの野外イベントだったが、会場を大きく盛り上げていた。
――厚木さんの内に秘めた芯の強さが伝わるエピソードでしたね。続いては、デビューシングルの『スライドライド』についても聞かせて下さい。こちらは初MVの収録があったんですよね。
林:カレーが美味しかったです(笑)。
――あはは(笑)。
林:雪が本当にすごくって。はじめてのMVで緊張していたこともあったので、寒さと緊張で余計に美味しく感じたのかも(笑)。リップシーンに初挑戦だったので、こうやって撮影するんだ!って発見もありましたね。
森嶋:あの時、MCのために前乗りしたんだよね。私たち(森嶋さんと林さん)がまだ上京してなかったので、早朝にロケバスでロケ地に行ったんですよ……バスの中がすっごく楽しかったことは覚えてる(笑)。
――ロケバスでの移動が楽しくて、カレーが美味しかったと(笑)。
林:なんか遠足みたいになっちゃってますけど(笑)。
厚木:そうだ。リップの収録の時に吹雪いてきてて。目を開けるのに必死だった記憶がありますね。よく見ると、前髪に雪がかかってたり。
――なるほど。ちなみにリップシーンを可愛く撮影するコツを……森嶋さんにお聞きできればと思うのですが。何か準備したりとかされたりするものなのですか?
森嶋:聞いちゃいますか(ニッコリ)!
林:聞きたい(笑)。
森嶋:私、動画で自分を撮影してチェックしてるんですよ。
厚木:すごい! そこまでやってたんだ。
森嶋:そうなの。カメラを置いて曲を横で流して、お家の中で鏡を見ながらリップシーンのリハをやって、チェックを入れて。変だな?と思った箇所は動きを変えてみたりとか。
林:鏡の前で練習するのはあるけど、自分で動画まで撮ってるのはすごいね。
森嶋:私、リップ(リップシーン)が好きなのよ。本当に大好きで。全編リップで構成されててもいいくらい好きなのよ!
厚木:あはは(笑)。
林:へぇ……(笑)。でも、私も推しのリップシーンは好きだからね。
厚木:ちょっと次の撮影から私も動画撮って練習してみようかな。
□RGRデビューシングル発売記念インタビュー※この当時、林さんは中学3年生。このときからセンターとしてインタビューでも率先して喋っていたのが思い出深いです。