『Re:ゼロから始める異世界生活』レム役 水瀬いのりさん、新編集版25話で追加されたラストシーンに「ドキドキ」と「ゾワっと」!?|アニメ第2期&第1期新編集版BD-BOX発売記念インタビュー【連載】
2016年に放送され、一大ムーブメントを巻き起こしたアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』(原作:長月達平/KADOKAWA MF文庫J刊)。その後も劇場公開されたOVA2作品も大好評! 2020年になると1月から第1期TVシリーズの新編集版もオンエア、そして第2期シリーズの制作スタートと大きく動き出しました。
その第1期シリーズの新編集版のBD-BOXが5月27日に発売、第2期シリーズのオンエアを控えた今、アニメイトタイムズでは『リゼロ』のキャストの皆さんへ連続インタビュー企画を実施中。第3弾はレム役の水瀬いのりさんです!
初登場からガラっと変わったレムは成長させてくれたキャラ
――改めてアニメ第1期シリーズを演じたり、ご覧になった感想をお聞かせください。
レム役 水瀬いのりさん(以下、水瀬):放送から4年経ちますが、オンエアされる前のアフレコの段階ではここまで大きな反響が起きるとは想像もできませんでした。
もちろん原作はおもしろいし、続きが気になる物語だったので、私も演じるのが楽しみでしたが、たくさんの方の心に響き、広がっていくことになるとは予想する余裕すらなく、ただガムシャラにレムというキャラに向き合い、演じるだけでした。
そして放送が始まって、あまりにも大きな反響が私にも届いて、「これはすごいことになっているぞ」と驚いたことを覚えています。
――レムは4話から登場して、スバル以外でここまで掘り下げられたキャラはいなかったのでは? と思うくらいでした。レムの初登場時から25話までで印象の変化や成長を感じた点は?
水瀬:最終話までスバルと一緒に駆け抜けたレムは、最初の頃とは別人と言ってもいいくらい、ガラっとキャラクター性が変わった…というか本来のレムに戻ったというイメージがあります。
過去、ラムが自分のためにツノを失ったことへの負い目や責任感を打ち明けることができる相手、スバルに出会ったことが大きくて。その後もレムの様々な感情や想いを大切に描いていただけて、私にとっても成長させてもらえたキャラクターだと思っています。
――もしかしたらスバル以外で一番死んでいるキャラではないでしょうか?
水瀬:そうかもしれませんね。それだけではなく、一度スバルの生命を奪ったこともあるので複雑な心境ではありますけど(笑)。でもスバルを救うために何度も戦って、傷ついて、命を落として。この作品では「死に戻り」が大きな要素であり、「死」が大きなテーマになっていますが、その中でレムの名場面もたくさんあった気がします。
収録当初はクールなメイドをイメージ。スバルの印象はずっと好意的
――収録当時に印象的だったことは?
水瀬:物語的にはエミリアたちがロズワール邸に戻ってきた第2章からの登場でしたが、途中からの参加だったので、私自身がまず緊張しました。重厚感やシリアスさがあって、それぞれのキャラがどんな声でしゃべるのかなと楽しみにしながら出番を待っていました。3話までで、キャストさんやスタッフさんが作り上げた世界観やチーム感がある中で飛び込む形だったのでドキドキしました。
また11話や18話など、スバルと深く関わることも知っていたので、最初の頃に接するシーンではメイドとしてクールなレムを作っていこうかと考えながら収録に臨みました。
――スバルについて、25話を終えた時点で印象や見方が変わった点はありますか?
水瀬:レムとしては、最初の頃は、過去に自分がツライ目に遭わされた魔女教と関わりがあるのではないかと警戒心や敵対心を持っていたけど、私個人としてはまっすぐで、泥臭くて、愛すべきおバカなところもあって。そうかと思えば、第3章でエミリアに対して自分勝手な想いをぶつけて、アフレコブースでは「スバル、ヤバい」とか「クズ」呼ばわりされていたり、冷たい目で見られたり(笑)。
でも人間臭さやリアルさを感じたし、やっぱりヒーローだなと思わせてくれるシーンもあって。そんな彼の人間らしさや一生懸命さをずっと好意的に見てました。