TVアニメ『波よ聞いてくれ』リレーインタビュー第2回|アフレコ中に大ファンになってしまったキャラや緊張感漂うアフレコ現場など、南波瑞穂 役・石見舞菜香さんが収録を振り返る
MBS/TBS/BS-TBS“アニメイズム”枠にて放送中のTVアニメ『波よ聞いてくれ』。
沙村広明氏による同名漫画(講談社『アフタヌーン』連載)が原作の本作は、スープカレー屋で働く鼓田ミナレ(CV:杉山里穂)がラジオのパーソナリティにスカウトされ、冠番組を持つことになるというストーリー。
ラジオ番組をテーマにした作品なのだが、超個性的なキャラクター同士のぶつかり合いも見どころになっている。
本稿では、キャストによるリレーインタビューを敢行!
第2回は、藻岩山ラジオ局(MRS)のアシスタントディレクターであり、ミナレをサポートしてくれる南波瑞穂を演じる石見舞菜香さん。やはり優しい、癒やされる声です。
アフレコ現場が張り詰めた空気に包まれるこの作品ならではの理由!?
――『波よ聞いてくれ』の原作のどんなところに魅力を感じましたか?
南波瑞穂役・石見舞菜香さん(以下、石見):第一に、絵が力強い漫画だなぁと感じました。
ラジオがテーマになった作品に触れたのが初めてでしたし、各キャラクターのセリフから、沙村先生の脳の中には“本当にたくさんのジャンルの知識があるのだな…!”と感動しました。
そして、ミナレさんのセリフ量がすごいことになりそうだなぁと…(笑)。
個人的に学生時代、ラジオを聞くのが好きだったので、どんな収録になるのかわくわくしていました。
――新千歳空港国際アニメーション映画祭にも参加されていましたが、そのイベントの思い出などはありますか?
石見:中原忠也役の矢野正明さんが、北海道まで手作りスイーツを持って来てくださったのが嬉しかったです!(笑)
アフレコ現場でも、休憩時間はみんなで矢野さんのスイーツを美味しくいただくのが恒例だったので、矢野さんが来てくださったことによりリラックスして臨むことができました!
本編では、沙村先生が生で絵を描いてくださったり、朗読で杉山さんがミナレさんの長文早口を完璧に魅せて下さったり、感動の連続でした!!!
――南波瑞穂は、どんなことを大切にしながら演じていますか?
石見:瑞穂ちゃんは、お仕事をしている大人の女性だったので、なるべく幼くならないよう、意識していました。
周りのキャストの皆様のお芝居が本当にカッコ良く素敵だったので、毎話勉強させていただきながらの収録でした。
難しくはありましたが、控えめながらギャグに厳しかったり、酔うと笑い上戸だったり、本当に楽しく演じさせていただきました。
――瑞穂は夢を追ってラジオ局のADになったり、几帳面だったり、個性的なキャラクターが多くいる中で、とても安心するキャラクターですが、自分と似ているな、こういうところは素敵だな、と思う部分はありますか?
石見:私はどちらかというとズボラなほうなので、瑞穂ちゃんの几帳面さは見習わないとなぁと思ってしまいます(笑)。
でも、学生時代から夢を追って職業についたところは共通点かもしれないですね! ギャグに対しても、私はつい面白くて笑ってしまうし…。
現場では雰囲気が似ていると言っていただいていたのですが、自分から見ると反対な面のほうが多い気がします!
――ミナレを演じる杉山さんを見てどう思いましたか?
石見:まず、第1話の台本を見たときに、ミナレさんのセリフ量の多さに驚愕しました…!
“自分だったらプレッシャーに押し潰されてしまいそう!”と思いながら現場でお会いすると、杉山さんは本当に明るく素敵な方で、一番大変なはずなのに、休憩中はずっと現場を盛り上げてくださりました。
集中力が凄まじく、ブース内全員の背筋がピンと伸びるような、お芝居でも常に現場を引っ張ってくださっていました。
――アフレコは、どんな雰囲気でした?
石見:初めてお会いする方が多かったので緊張しておりましたが、いい意味で緊張感はありつつ、休憩中や飲みの場等では終始和やかな、居心地のいい現場でした。
本番中では、杉山さんのセリフ量がとても多いので、自分で流れを止めてしまわないように、周りのキャストの中では「絶対に噛むものか…!」という張り詰めた空気が流れていました(笑)。刺激的な現場でしたね!