TVアニメ『波よ聞いてくれ』リレーインタビュー第3回|甲本龍丞 役・石川界人さんが「ラジオだからこそ届けられるものがある」と確信した今後の展開に注目!
MBS/TBS/BS-TBS“アニメイズム”枠にて放送中のTVアニメ『波よ聞いてくれ』。
沙村広明氏による同名漫画(講談社『アフタヌーン』連載)が原作の本作は、スープカレー屋で働く鼓田ミナレ(CV:杉山里穂)がラジオのパーソナリティにスカウトされ、冠番組を持つことになるというストーリー。
ラジオ番組をテーマにした作品なのだが、超個性的なキャラクター同士のぶつかり合いも見どころになっている。
本稿では、キャストによるリレーインタビューを敢行!
第3回は、藻岩山ラジオ局(MRS)のミキサーであり、南波瑞穂に好意を寄せている甲本龍丞を演じる石川界人さんです。
北海道での石川さんの思い出は…
――原作を読んだときに、どんなところに魅力を感じましたか?
甲本龍丞役・石川界人さん(以下、石川):自分の知らないFMラジオ業界のことをテーマに置きつつ、それ以外のキャラクターへの掘り下げが面白おかしく表現されていて、とても面白かったです。
絵の力が非常に強く、キャラクターの激情に思わず声に出して笑ってしまうシーンがたくさんありました。
――石川さんは、新千歳空港国際アニメーション映画祭にも参加されていましたが、そのイベントの思い出などはありますか?
石川:夜にスタッフさんとご飯を食べながらお話でもしようとしたのですが、行ったお店がグローバル感の強いパーティーで貸し切りになっていて、結局ホテルの部屋でコンビニの卵サンドを一人寂しく食べていました。
――(笑)。ご自身が演じる甲本龍丞について、実際に演じてみていかがでしたか?
石川:セリフが多くないので、他のキャラクターの邪魔にならないように存在感を消そうと努力しました。
原作ではフォーカスの当たる話もあるのですが、今回のアニメーションではそこまで描かれないので、いちスタッフとしての存在を意識していました。
――それとは対照的なのかもしれませんが、ミナレはとにかく喋り倒します。石川さんから見た、アフレコの雰囲気はどうでしたか?
石川:アフレコではみんながミナレ役の杉山さんを応援しているような感じでした。
とにかく台詞が長く早口なので、それを一生懸命にマイク前で演じている杉山さんに対して、全員が尊敬の気持ちを持っていたと思います。
――個性的なキャラクターが多い作品ですが、石川さん自身が「好きなキャラクター」「気になるキャラクター」「こんな人がいたら面白いなと思うキャラクター」は誰ですか? 理由も少し添えてお願いします。
石川:麻藤兼嗣さんが好きです。
彼のような面白くてダンディーで、策略を巡らせているキャラクターは憧れます。ああいう歳の取り方をしたいなと思いつつ、自分には絶対できないので憧れてしまいます。
――北海道が舞台ですが、北海道での思い出がありましたら教えてください。
石川:小さい頃に家族旅行でトマムのスキー場に行ったことがあるのですが、その時の雪が忘れられません。恐ろしいほどのパウダースノーで、初めてダイヤモンドダストを見たと感じました。
雪の結晶が結晶のまま残っていて、それを手にとれた時の衝撃は一生の思い出です。