TVアニメ『フルーツバスケット』第2シーズン2nd season第2クールのOP曲「HOME」がデジタル配信スタート! シンガー・土岐麻子さんが手掛けた歌詞や楽曲に込めた想い、そして明かす意外な事実とは!?
ジャケットは、土岐さん敬愛のイラストレーターがアニメのモデル地を描く!
――今回のデジタルシングルのジャケットはイラストレーター・夏蜜柑さんの風景画ですが、なぜイラストに?
土岐:実はツイッターで偶然、夏蜜柑さんの絵を見つけて。
雨が降った日の少し路面が濡れた景色や神社の鳥居越しの風景など、人が往来する場所を描くのがとても上手で、郷愁を誘うような描き方をする方だなと思いつつ、いつか一緒に何かできたらいいなと思っていました。
今回のシングルのジャケットをどうしようかという話になった時に、風景がいいなと思っていたけど、(聴く人の)心の中にある思い出の場所を想像しながら聴いてほしかったので、写真で実際の風景を撮影するのではなく、イラストのほうがいいかなと思い、そこで夏蜜柑さんにお願いしようと。
思い出の風景は実際よりも脚色されていたり、色鮮やかだったりするので、そこも意識していただきつつ、とある橋を描いていただくことにしたけど、空や水の色は夏蜜柑さんが感じるままに描いてくれました。
現実的な描写でありつつも、どこかファンタジックで、素晴らしいジャケットになったと思います。
懐かしさと新しさがミックスしたサウンドを、いろいろな時間・場所で聴いてみて!!
――この楽曲の聴きどころや注目してほしいポイントを教えてください。
土岐:ストリングスのきれいなサウンドと打ち込みのリズムトラックで、懐かしさと新しさがマッチして、聴く時の状況によって、違う景色や感情が浮かんでくる楽曲になっていると思います。
朝・昼・夕・夜、いろいろな時間帯に、いろいろな場所で聴いていただけたら。そして皆さんにとって、この曲を聴くのにベストな時間や場所を教えていただけたら嬉しいです。
――アニメ作品のテーマ曲ですが、『みんなのうた』で流れても違和感がないですね。年齢層や性別を問わず、誰でも共感できる曲だと思います。これまで様々なタイアップ楽曲を制作したり、歌われていますが、タイアップ楽曲について感じること、意識されていることはありますか?
土岐:アニメのテーマ曲であれば、キャラクターや絵になじむようにというのは意識しています。
『グラゼニ』の時はキャラクターたちが踊り出すようなEDにしたいというオファーだったので、意外性を狙いましたが、今回はキャラクターたちの絵を見ながら、その世界観にこんな曲が流れていそうだなと思いながら作りました。
――これまで有名なCMソングもたくさん担当されているので、OP曲を聴いて「この声、聴いたことがある!」という人も多いのでは。そして音楽的な引き出しが多い方だと思うので、今後もいろいろなアニメの曲でどんな引き出しを開けてくださるのか楽しみです。
土岐:ありがとうございます。
やっぱり主役はアニメであって、音楽は物語を飾るもので、そういう在り方も好きで。普段はオリジナル曲を作っていますが、その時も音楽は聴いてくれる人のものだと思っていて、その人の日常の一部になれたらいいなと思いながら作っています。
基本的にはどちらも似ていますが、アニメの楽曲の在り方はおもしろいし、好きなので、今後ももっと歌う機会があればいいなと思っています。