「アイドルマスターシンデレラガールズ 7thLIVE TOUR Special 3chord♪ Glowing Rock!」Blu-ray発売記念！ 出演キャストインタビュー｜青木瑠璃子さんと高森奈津美さんが歩んだシンデレラロード

このメンバーでライブすることは一生ない

――ライブのお話に戻りますが、今回個人的に一番頑張ったポイントは、どんなところでしょうか？

青木：最初の2曲「ガールズ・イン・ザ・フロンティア」「Unlock Starbeat」がマイクスタンドでのパフォーマンスだったんですけど、振付けのスタンスが似てたので、すごく覚えるのが大変でした。

振りを覚えるのは早い方だと思っていたんですけど、この2曲は全然覚えられなかったんです。歌い分けもけっこう大変で、「Unlock Starbeat」はレコーディングしているのにも関わらず全然。

高森：足動かさないとこんなに覚えられないのかって思った。

青木：全員でびしっと止まってるから間違えるとめちゃくちゃ目立つんですよね。ちゃんと決められないと格好がつかなくなってしまうし、すごく頑張りました。あの人数でマイクスタンドでやるなんて、『シンデレラガールズ』に限らずあまりない演出じゃないですか。

なので絶対あそこはバシっと決めないとな、と思って。

高森：私は今回、ホントに初めて「にゃん♪」みたいなとこが一切なかったんです。今までキュートかポップな振付けの曲に参加させてもらうことが多かったので、カッコいい曲に慣れていなくて。

スタンド曲も難しいと思ったし、「∀NSWER」が特に覚えられなかったんですよ。決まらないというか。

青木：煽り方ひとつで違うからね。

高森：そうそう。なんかカッコよくないって思うことが多くて、そこら辺のバランスのとり方が分からなくて。そこが一番頭使ったなって感じがします。自分の曲じゃやらないだろうな、と。

――キャラクターの属性によって、歌いやすい曲もあれば、あまり歌わない曲も出てくるわけですね。

高森：今まで触れてこなかったタイプの曲に一気に触れたんですよね。キュートが触れてなかったものに。

青木：キュートの人たちは確かにそうかもしれないね。クール勢は割と普通のスタンダードな曲はキュートな作りになっているから、キュートにも触れたりするんですけど。

高森：だって今まで、こういうのとか一回もなかったもん。「あ、いつものしてねえ！」って思いました（笑）。

青木：キュートは「お願い！シンデレラ」のようなベーシックな曲にも入っている要素なんですけど、逆はやろうと思わなければやらないからね。

高森：あとは、シルエットで見える印象はけっこう意識しました。片足を上げたりしない、みたいな。

青木：内またにしないとか。

高森：肩ちょっとキュって上がったりしない、みたいな。

青木：つま先で拍取るというよりカカトで取る、みたいな。

高森：足はちゃんと開く、みたいな（笑）。

青木：あんまり光がパーン！　というステージっていうよりはピンスポとか。

高森：そうそう。シルエットでの見え方が今回は大事なのかもしれないと思いましたね。あまり使わない頭を使いました（笑）。

――これだけ多くのライブに参加されているお二人でも、まだまだ発見があることにライブの奥の深さを感じます。

青木：ホントにそうですよね。

高森：人が増えれば可能性も広がるし、回数をこなすと見ているみなさんも食べ飽きちゃうから試行錯誤していかなきゃいけないんだなと思いますね。

――今もなお新しいアイドルが登場し、キャストの方も参加されていく、進化し続けていく作品です。初期から参加されているお二人は、他のアイドルたちをどのように見ていますか？

高森：立派。

一同：（笑）。

青木：それ、割と言ってますよね。

高森：いつも言ってるよね（笑）。誰が入ってきても「立派」って。

青木：最初から歌えて踊れるってすごくないですか？

高森：最初のメンバーの私たちって全体的に、言い方が難しいんですけど、良くも悪くもポンコツぞろいだったというか（笑）。

なんかこう、「とにかく頑張っていこう！」みたいなところがあったんです。

青木：そう。1stくらいのときね。

高森：今はもう、いきなりポンと来て、仕上がってる方が多くて。「大丈夫です！　緊張してません！」みたいな人も多いから。

青木：こっちが逆に心配してるみたいな。

高森：うん。だからもう、なにも私たちが心配することないし、「困ってたらなんか言ってね」くらい。もう立派。

一同：（笑）。

高森：立派しか言ってないよね（笑）。

青木：最初に「アニサマ（アニメロサマーライブ）」出たときとかさ、「お願い！シンデレラ」と「輝く世界の魔法」の2曲しかやらないのに、裏で何十回練習してたの？　って話じだったよね。

高森：今考えればあんなにね。振り楽だったのに。

青木：廊下でやってたよ。すごい時代だ。

高森：振りも実際、徐々に難しくしていってるんですよね。みんなの底が上がっているので。

青木：それに一番最初から付いてくるという。

高森：そう。今入ってきた人って、いきなり難しい全体曲の振付けをやっていて。私たちが「ヒイ～、なんだコレ!?」って言ってたのをいきなりやっている感じだから。

でも、着いてきてるもんね。すごいよね。着いてきてるどころか、引っ張ってくれるくらいのポテンシャルで歌って踊ってくれるから。

青木：その当時とは時代が違うからかもしれないんですけどね。もうあれから7～8年経ってるわけじゃないですか。

そうするともう、当時よりは声優になるって時点で、歌や踊りを意識している人も多いのかもしれない。

高森：だからもうなにも言うことはない。立派。

青木：入ってくるタイミングは違えど、アイドルたちは同じ年数を作品で重ねているから、あまり先輩が～とか考えていないんですけどね。

高森：あとから入ってきても芸歴的にはめちゃくちゃ先輩だったパターンとかもあるんです。だからあまり先輩とかは考えていません。

青木：ただ、新しい人が入ってくるとそれだけ雰囲気は変わるじゃないですか。それがなんだかありがたいなって思ってます。

ずっと同じメンバーでやっていくのもそれはそれで良さがあるけど、人数がどんどん増えていくコンテンツってあんまりないじゃないですか。

高森：毎回思うもん。「このメンバーでライブすることは一生ないんだな」って。

青木：あ～、そうそう。

高森：ライブごとに毎回メンバーが違うので。

青木：ずっと卒業しない学校みたいな。毎年新入生が入ってくるけど（笑）。

高森：今回だけのクラスみたいな。

青木：そうそう。

高森：「また次いつ会えるか分かんないけど！　クラス一緒になったらよろしく！」みたいな（笑）。

一同：（笑）。

青木：年に一回そういうのがあるみたいな。

高森：「来年のクラス替えは一緒になんないかもしんないけど！」って（笑）。

青木：不思議な感覚ですね。

――みなさんよく「『アイマス』は部活」とおっしゃられています。

青木：そうですね。運動部。