劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」 Ⅲ.spring song 植田佳奈さん&諏訪部順一さんインタビュー|お二人にとって遠坂凛とアーチャーとは【連載第3回・後編】
[UBW]ルートを今一度振り返る!
――ここからは[UBW]ルートやこれまでシリーズに関わっての話を聞かせてください。
植田:最初は2010年に劇場版『Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS』としてやらせていただいて、その後TVシリーズの『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』をやらせて貰いました。
ひとつの作品を10年経ってリメイクするという流れではなく、たった数年で同じ作品をもう一度やらせて貰えたということで、かなり貴重な体験だったと思っています。これだけ長い間に同じ物語とそこで生きるキャラクターを再び演じられるなんて、とても光栄な経験でした。
諏訪部:やはりアーチャーの掘り下げが一番行われるのが[UBW]ルートなので、TVシリーズとしてアニメ化していただけたのは非常に嬉しかったです。今でも時々、見返すことがあります。
アーチャーが何者なのか、彼の真の目的は何なのか、バックボーンが明確に描かれることで、凛との関係性も明らかになります。もし未見の方がいらっしゃるようでしたら、ぜひとも御覧いただきたい作品です。
――諏訪部さんが[UBW]で印象に残っている場面はどのシーンなのでしょうか?
諏訪部:「全部」と言いたいとことですが、強いて言うならば、士郎との一騎打ちのシーンと、凛との別れのシーンでしょうか。どちらも心の奥深いところから彼が言葉を発していますので。
――アーチャーが一番戦うルートでもありましたよね。
諏訪部:サーヴァントは動きが速いですし手数も多かったりするので、アフレコの際に画を追いかけるのが大変でした。戦闘のアクションアドリブは台本に書かれていないものがほとんどなので、本番もですが事前のチェックもいつも難儀します(笑)。
それでも自分たちより映像を制作されている方々のほうが間違いなく大変ですからね。そのご苦労に報いるためにも、その時点での最大限の心の熱量は込めたつもりです。