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実写映画『13月の女の子』茜屋日海夏インタビュー

茜屋日海夏、 映画『13月の女の子』公開記念インタビュー | 演技をしていなければ生きている意味がない

大切な人、誰ですか?

――『13月の女の子』の世界もそうですが、我々が住んでいる世界も大きく変化しました。茜屋さんはこの半年間どんな時間を過ごされていましたか?

茜屋:私は自分の時間がある分、色んなことを学んだり、吸収できる時間だと考えてました。なるべくポジティブな気持ちで過ごしていましたね。

例えば、仕事に直接つながる作品を見たりとか。私の父が韓国人なので改めて韓国語の勉強をはじめたりとか。イラストも好きなので、書いてみたりもしましたね。

イラストはいつか仕事で活かせないかな?ってずっと思っていたので。とにかく色んなものに手を出していた時間だったような気がします。

――なるほど。ちなみに『13月の女の子』にも通じる点があると思うのですが、茜屋さんが大切にしていることや大切にしている人についても伺ってもよろしいですか?

茜屋:大切な人だったら…。やっぱり母親ですね。大人になった今でもすぐ喧嘩になり、よく口論してるんです。お互い頑固な性格なので。

でも、最終的にいつも支えてくれたり、自分の意見を変えてでも後ろから包み込んでくれたり。結局、いつも母に背中を押してもらっている気がします。

自分のままでいると自信がない

――以前の取材で茜屋さんは自身の活動について「芝居へのこだわり」を口に出されていました。今回は女優の茜屋さんに取材ということでお聞きしたいのですが、お芝居に興味を持たれたのはいつからなのですか?

茜屋:子どもの頃から好きでしたね。家にミュージカルのビデオテープがあって。それを見てたりとか。自分じゃないものになりたい。そんな変身願望がずっとあったんだと思います。

自分のままでいると自信がないというような。今でもそれはあるんですけどね。役でいると忘れられるというか。自分の自信がない部分も芝居には活かせますし。

――ちなみに人生で初めて演じた時のことって覚えてたりしますか?

茜屋:保育園の時に行った『鶴の恩返し』が最初だと思います。私、率先して鶴役に立候補したんですよ。でも、鶴って変身して女の人になるじゃないですか?

――そうですね。

茜屋:私、本当に鶴だけの役に決まっちゃって。飛んで終わりみたいな。「そっちか...」ってなったことはよく覚えています。子供のころからちょっと空回りしてたみたいです(笑)。

そこからお芝居やりたいなって思ったのは『ラブジェネレーション』を見た時だと思います。

――木村拓哉さんと松たか子さんがご出演されていたドラマですね。

茜屋:そうです。小さい頃だったので鮮明には覚えてはいないんですけど、ドラマの間のCMにも松たか子さんが出ていて。「同じ人なのに全然違う!」って思ったんですよ。その衝撃が大きかったですかね。

――そこから芸能活動に興味を持たれたということですね。

茜屋:そうだ。私、『天才てれびくん』も大好きだったんですよ。絶対、てれび戦士になってやる!って思ってました。テレビの前で練習してたらいつかなれるかも?と思って、ずっとバラエティの練習をしてましたね。

――中々、アグレッシブな幼少期ですね。

茜屋:ええ(笑)。

――そんなお芝居にこだわりがある茜屋さんは『アニソン・ヴォーカルオーディション』を経て、声優アイドルユニット『i☆Ris』のメンバーとなったわけですが、その経緯ってお聞きしてもよろしいですか?

茜屋:はい。私、元々は女優につながるようなオーディションを受けようと思っていて、他にもオーディションを受けていたんです。

いくつかのオーディションで「面接に来て下さい」と連絡がある度に、母へ相談してたんですけど、ずっと「ダメ」と言われていて。

『アニソン・ヴォーカルオーディション』を受けた時はちょうど高校生の時でしたね。勉強を頑張らなくちゃいけない時期だったので、「このオーディションを受けて(気持ちに)ケリを付けてきなさい!」って言われたんです。その結果、『i☆Ris』に合格しました。

――そうだったんですね。声優アイドルになりたかったのか?と言われるとちょっと違ったわけですね。

茜屋:そうなんです。歌はやりたいなと思っていたんですけどね。後は、エイベックスじゃん!ポチみたいな。勢いですよ(笑)。

――軽い(笑)。

茜屋:あはは(笑)。

――そうした背景があるからお芝居を続けていたいと希望を出されていたのですね。

茜屋:そうですね。マネージャーさんにはずっと自分の仕事のスタンスについてはお話していました。実はドラマに一瞬だけ出演していたりもするんですよ。

――そうだったんですね。声優、女優両方のお仕事をご経験される中で、顔を出して全身でお芝居する魅力ってどんなところがあると感じていますか?

茜屋:映像も舞台も声優も根本は一緒なんです。ただ、アウトプットが全然違うんですよね。そこは一時期苦戦してたなぁ。

映画の中でも私、ミニシアターとか好きで。ミニシアターの方が性に合ってるというか。大きな作品でアクションもできる自信はあるんですけどね。ただ、自分はミニシアターの世界でお仕事をしたいなって思っています。

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