『コクリコ坂から』と同じ高度経済成長時代の青春を描いた、「坂」のつく名作アニメとは?
素晴らしいスタッフが作る、音楽<ジャス>と眩しい青春の名作
そのアニメとは、2012年4月に放送された『坂道のアポロン』です。
舞台は、1966年の九州・長崎。長崎へ引っ越すことになった横須賀出身の高校1年の西見薫と、「札付きのワル」の川渕千太郎、そして川渕千太郎の幼馴染・迎律子、そしてモダンジャズを軸に、高校生たちの「友情」「恋心」「音楽」を描きます。
言葉で語り合うことが苦手な二人は、音楽(ジャズ)を通して、それぞれの絆を深め合うという、素晴らしい物語が展開されます。
『坂道のアポロン』のスタッフは、『カウボーイ・ビバップ』の渡辺信一郎監督と菅野よう子(音楽プロデュース)のコンビで、アニメーション制作はMAPPA(『ユーリ!!! on ICE』、『BANANA FISH』)です。また、原作の『坂道のアポロン』も多数の賞を受賞しています。
この座組だけで、みたくなりませんか?
声優陣も豪華、行間を埋める素晴らしい演技
『坂道のアポロン』は、声優も豪華です。西見薫役には木村良平さん、川渕千太郎役には細谷佳正さん、迎律子役には南里侑香さんが、キャスティングされています。
青春のもどかしさを感じさせる木村良平さんの演技と、不器用だけど優しさのある細谷佳正さんの芝居。そして、ナチュラルな長崎弁でチャーミンな魅力たっぷりの南里侑香さんと、声優さん目線でも見どころが多く、素敵な作品です。
学園祭で、薫がピアノを引くシーンと、そこからつながる場面は、知ってしまったら忘れられない名場面かと思います。
『コクリコ坂へ』で、高度経済成長というあの時代への郷愁にかられたのであれば、『坂道のアポロン』はぜひ観てほしい一本です。
『坂道のアポロン』作品情報
キャスト
西見薫:木村良平
川渕千太郎:細谷佳正
迎律子:南里侑香
深堀百合香:遠藤綾
桂木淳一:諏訪部順一
迎勉:北島善紀
松岡星児:岡本信彦
丸尾重虎:村瀬歩
西見まり子:佐藤亜美菜
スタッフ
原作:「坂道のアポロン」小玉ユキ(小学館「月刊フラワーズ」連載)
監督:渡辺信一郎
脚本:加藤綾子/柿原優子
キャラクターデザイン - 結城信輝
総作画監督:山下喜光
音楽:菅野よう子
アニメーション制作:MAPPA/手塚プロダクション