『学芸大青春』1stアルバム「HERE WE ARE !」リリース記念ロングインタビュー後編|『学芸大青春』として世界中を“青春”まみれにしたい
「2次元と3次元を行き来する、前代未聞のボーイズグループ”『学芸大青春(読み:がくげいだいじゅねす)』が2020年9月2日に1stアルバム「HERE WE ARE!」をリリース!
アニメイトタイムズは今回の本作の発売を記念し、『学芸大青春』の5人(相沢勇仁さん、内田将綺さん、仲川蓮さん、星野陽介さん、南優輝さん)にロングインタビューを実施した。
後編となる今回は南優輝さんのソロ曲「終わらない恋のリサーチ」から。容姿端麗、頭脳明晰、ダンスもラップも高水準な上に優しいと完璧超人のような南さん。
なぜ、「南優輝はどうやったらモテるようになるのか?」というテーマを置いたのか。そして、メンバーはその点についてどう思っているのか。そんな話題から全曲レビューを続けていきたい。
▼インタビュー前編はこちらから!
『学芸大青春』1stアルバムリリース記念ロングインタビュー【前編】
「終わらない恋のリサーチ」南優輝はモテる? モテない?
――さて、前回に続き6曲目「終わらない恋のリサーチ」からお聞きしていきたいと思います。これは南さんのソロ曲ですよね?
南優輝さん(以下、南):はい。俺のソロ曲でオールラップの曲です。この曲は「南優輝はどうやったらモテるようになるのか?」っていうテーマで書かれた曲になってますね。
――この楽曲の歌詞を聞いたときから思っていたのですが、そうは言っても南さんって子どものときから100%モテてますよね(ジト目)?
南:いや! そんなことないです(笑)!
――(遮って)皆さんから見て、南さんはモテていないと思いますか?
南:いやいや、みんなからしたらモテないよね?
星野陽介さん(以下、星野):そんなことないよ? 優輝はモテるよ。ずっと思ってたけどね。
内田将綺さん(以下、内田):俺もそう思ってたけど、この曲を聴いてなるほどって思ったのが「あ、ちょっと優輝はできすぎだな」って。
星野:高嶺の花ね!
内田:そうそう。ラッパーで、ブレイクダンスできて、生命理工学の勉強だって頑張ってる。さらに俺たちに料理も作ってくれたりと、なんか非の打ち所なくて女の子が構えちゃうんじゃないかなって。
全員:ああ~。
――なるほど。完璧すぎて隙がない、と。
相沢勇仁さん(以下、相沢):それはあるかも。
南:いやでも、俺はもう余裕ないからね。自分のことでいっぱいいっぱいだから。
内田:ストイックなんだよね。
星野:じゃ、あれだ。一回IQを2ぐらいにしてよ。
内田:確かに! それはあり!
一同:(笑)
南:やだよ(笑)!
星野:もう「はーい、はーい♪」って。「自由がハッピーです!」みたいな。
南:いや、なってもいいけど、それをやったらふたりを止める人がいなくなっちゃうから。なれないです。
相沢:そしたら、たぶん逆にふたり(星野さん&内田さん)が頭よくなるんじゃない?
内田:(声を張らずにちょっと渋めな声で)「ジュネスのメンタル大黒柱」ってなってるかもしれない(笑)。
相沢:まあ、でも実際は、優輝はモテると思うけどね。スペック高いし。
南:そんなことはないです。
内田:こういうとこだよな。
相沢:真面目すぎるんだね。
――あはは(笑)。失礼しました。では、「終わらない恋のリサーチ」について聞かせて下さい。歌詞の世界観がとてもユニークな楽曲でした。
南:そうですね。作詞を担当してくれたマチーデフさんとのインタビューで「優輝くんはどういうふうになりたいの?」とか「どういうのがカッコいいと思うの? なにが悩みなの?」みたいなことを聞かれたときに「俺は真っ直ぐすぎるし、もっと大人な余裕があって、色気がある、メンバーだったら勇仁みたいな人がカッコいいし、すごいなって思うんですよね」って答えていて。
内田:……俺は~?
南:いや、みんな好きよ!? 好きなんだけど(笑)。そんな話をしたら実際に(曲に)勇仁が出てきて、しかもコーラスに入ってくれたので。
相沢:すごい楽しかった。
南:そこがアツいポイントですね。
相沢:アツいね! ありがと。よく言ってくれた。
――この曲は相沢さん、そしてJunkoさんが参加されてますよね。
南:そうなんです。この曲や「JUST」「Don't leave me alone」などを作ってくださったクリエイターのJunkoさんに特別にコーラスで参加していただいたんです。
Junkoさんはニューヨーク在住ということもあって、データのやり取りで曲が作られていったんですけど、グローバルに楽曲が仕上がっていく過程が楽しかったですね(笑)。
「これは励ますしかない!」って考えて、そのまま励ましたのがこの曲です。
――続いては「Race!」についてお願いします。これは配信時から歌詞に注目が集まっていましたね。
仲川蓮さん(以下、仲川):この曲は僕たちが実際にタダ飯をかけて、お台場から寮まで競争している曲なんですけど。
南:参加してない蓮がそれを語るっていうのも面白いね(笑)。
仲川:ちょっと面白おかしいような歌詞をこんなロック調で、ここまで恰好付けて歌ってるグループってなかなかいないんじゃないかなって思います。
南:歌詞と楽曲のギャップがすごいよね。
内田:最初聴いたときビックリしたもんね。「えっ?」ってなったもん。めちゃめちゃカッコつけて「晩飯かけて」って言ってますからね。
南:そのあとのラップっぽく言ってるところも「タダ飯」って言ってるだけだからね。
星野:くだらないことだけど、俺らは本気でやるからね。それが伝わってればいいなって。
内田:それが『学芸大青春』の良さかも。ホントに小っちゃいことにもマジになれるもんな。
――ちなみに、仲川さんはなぜ参加されてないんですか?
相沢:あ、それ聞きたい。俺らも。
南:参加しないつもりではなかったんだよね?
仲川:そう。気付いたら(みんなが)いなくなってた、みたいな。
星野:いや、俺たちからすれば、いなくなったのは蓮だけどね!
南:みんなでやろうか? みたいな話をしてたとき、蓮も聞いてはいたんですよ。ただ、近くの猫とかいろんなものに気を取られてフラフラしてて。
仲川:そう。4人が迷子になってた。
星野:逆逆(笑)! 俺らが迷子になってたのかな?
南:まあ、でも実際に迷子になったのはキミだけどね?
――確かに(笑)。次は「星になれ」ですね。この楽曲の“主役”は星野さんでしたね。
相沢:ええ。この曲は、オーディションに落ちて落ち込んでる陽介を俺たちが励ますっていう曲になっています。それぞれラップで陽介を励ますということで、今までチャレンジしてきたラップとはニュアンスがまた違うものになりましたね。
仕上がりを聴いてみると、陽介に直接投げかけているということで独特なニュアンスになっていますよね。台詞とラップの中間というか。自分らしさも表現しなくちゃいけないので、ニュアンスを工夫するのに苦労しました。優輝がいろいろ練習してたよね?
南:そうだね。将綺のパートなんて台詞そのままだよね。
内田:歌ってないからな(笑)。
相沢:俺、2番のあそこめっちゃ好きなんだけど。
南:俺もめっちゃ好き。
内田:実はあのパート、ホントは歌だったんですよ。
――そうなんですね。確かにコーラスはそのまま入っているなと思っていました。
南:最初は歌だったんだよね。
内田:そう。スーさん(学芸大青春のプロデューサー兼マネージャー・杉沢)と相談して「これ、歌わなくてもいいんじゃない?」ってなって。で、陽介を思ったときに「これは励ますしかない!」と。
相沢:仕上がりを聞いたらそれぞれの個性がすごい出てるよね。サビは蓮がメインで歌ってるんですけど、綺麗な声が「星になれ」って楽曲にホント合ってるなって思って。
タイトル的に夜とか夜空をイメージして聴いてほしい楽曲じゃん? そこにやっぱり蓮の高音がマッチしてて印象的な楽曲になったなって思います。
――確かに、ハイトーンのボーカルが美しい楽曲でした。
仲川:もちろん陽介を励ます曲ではあるんですけど、ファンの方には自分が落ち込んだときに、僕たちが背中を押しているように感じてもらえたら嬉しいなって思います。
星野:個人的にだけど、このアルバムの中で一番温かい曲だなって。
南:ああ~、そうだね。
相沢:ほっこりするよね。
星野:そのほっこりさを聴いている人にも感じてもらえたらな、って思うよね。
南:悩んだり、落ち込んだり、分からなくなっちゃったときにぜひ聴いてもらいたい曲だよね。