鈴木愛奈さん1stシングル&TVアニメ『モンスター娘のお医者さん』ED主題歌「やさしさの名前」が9月16日リリース! 愛奈さんが語る今作で見せてくれた違う表情と「らしさ」とは?
カップリング曲「月夜見Moonlight」はシンセが効いた2000年代J-POP風サウンド。歌詞は愛奈さんの半生そのもの!?
――カップリング曲「月夜見Moonlight」は、シンセや打ち込みサウンドが印象的な2000年代J-POP風で。「Moonlight」と聞くとしっとりしたイメージがありますが、この曲はアッパーでポジティブですね。
鈴木:カッコいいですよね。私は「Moonlight」と聞いて、すぐに『セーラームーン』が浮かびました(笑)。仮歌の段階から印象が180度変わった曲で、仮歌ではしっとりした中で芯の強さが見える感じでしたが、完成版では強さを前面に出した楽曲になっています。
――歌詞の「願いを歌に変えて」や「もがいて掴んだ 真っ直ぐな未来」など愛奈さんの道のりを歌っているような。
鈴木:自分の弱さを認めつつも、夢に向かって突き進んでいこうという決意が感じ取れる歌詞で、昔の自分と重なる部分があります。
――サビの「叫んで 叫んだ」や「描いて 描いた」からガムシャラさや信じる心の強さを感じられるのも愛奈さんらしいなと。
鈴木:ありがとうございます。歌う時に悩んだところでもあって。サビは一連の流れで録りましたが、このフレーズは「セリフっぽく歌ったほうが良いんじゃないかな」とか、感情に任せて歌ってみたり、いろいろなテイクで試しました。ちなみに歌詞に出てくる「月夜見Moonlight」が言いにくくて苦戦しました(笑)。
――ラストの「憧れも超えて 輝きの舞台へ」は横浜アリーナですか?
鈴木:はい! 今は立たせていただくステージすべてが「輝きの舞台」と考えていますが、いつかソロで立ちたい、目標の場所ですね。『アニソングランプリ』の予選でもう一歩のところでたどり着けなかったことが私の大きな原動力になっていますから。
またここまでに「閉じた鍵をそう開けたのは信じていたから」や「選んだ道が力をくれた」や「選んだ道を歩き続けよう」という流れがあって、まさに私の人生そのものだし、歌っていても力が湧いてくるんです。
3曲目の「繋がる縁 -ring-」はウェディングソング。ファン同士の結婚がきっかけに!?
――3曲目の「繋がる縁 -ring-」は、結婚する女友達に向けたウェディングソングですが、なぜ今回収録しようと思われたのでしょうか?
鈴木:ファンの方が、私をきっかけに彼と付き合いましたとか、結婚することになりましたというご報告をラジオやイベントでいただくようになって。「はつこい」(1stアルバム『ring A ring』収録)を聴いて、共感したり、勇気をもらって告白したらOKもらいましたとか。「もしかして私って、恋のキューピッド?」と嬉しく思いながらも「こんなに私をきっかけに付き合ったり、結婚する人が多いんだったらお祝いしたいな」と。以前、1stアルバムのハイレゾ試聴会のイベントで、作詞、作曲、編曲などしてくださった鈴木歌穂さんとha-jさんとご一緒した時に「いつかウェディングソングを歌いたいんですよね」とポロっと言ったら快くOKしてくださって。でもどういう形で発表されるのかは知らなくて、この曲の歌詞を見たら「まさか!?」と。
――タイトルも愛奈さんが大切にしている「繋がる」と「縁」、そして「ring」は指輪とのダブルミーニングですね。
鈴木:素晴らしいですよね。実は私、まだ一度も結婚式に出席したことがなくて。御祝儀を渡したり(?)、お色直しがあったり(?)、おいしいご飯が食べられる(?)くらいの乏しい知識で歌ったのが申し訳ないんですけど(笑)。もし友達が結婚する時にはぜひ歌いたいです。お祝いの気持ちを歌で伝えることってなかなかないので、最高のプレゼントになるのかなと。
――アレンジもアコギやストリングスが奏でるメロディは温かくて美しく、途中に「結婚行進曲」をオマージュした部分もあり、幸福感もりだくさんです。思えば、「はつこい」で恋が始まって、この曲で結婚という流れも素敵ですよね。
鈴木:そうですね。皆さんが結婚される時に式で流してくれたり、いつかファンの方同士の結婚式で歌えたらいいですね。