『Re:ゼロから始める異世界生活』2nd seasonではペトラがスバルにとって戻れる場所でありたい――スバル役 小林裕介さん×ペトラ役 高野麻里佳さん｜インタビュー後編

ペトラがもう1人のヒロインと思わせた31話。高野さんがライバルと思うキャラとは？

――エルザが現れた時もスバルを守ろうと立ち向かおうとするシーンも心が揺さぶられて。

高野：ペトラは自分の中に正義がしっかりある子なので、それに突き動かされて、瞬時に行動する、大人びた子だなとそのシーンでも思いました。

―――あと聖域からロズワール邸に戻ってきたスバルがペトラを抱きしめるシーンもいいですよね。

小林：戻って来て顔を見るまでは安否がわからなかったらすごく不安だったと思うんです。前シリーズの時もペトラの死の描写がしっかりあったので、フラッシュバックする部分もあったと思うし。だからペトラの顔を見た瞬間、心から安心したんだろうし、僕もホッとしました。

――31話「少女の福音」は、ペトラはもう1人のヒロインだなと思わせてくれるシーンが満載でした。

高野：ヒロインですか!?　では大きく出て、ヒロインの座をオットーと一緒に狙いたいと思います(笑)。

小林：『リゼロ』は女性キャラを強く、カッコよく描かれるシーンが多くて。ある意味、全員が主人公でも物語が成立するくらい、キャラが立っているので。オットー以外は。

高野：いやいや！　27話で王都から竜車で戻る車中でスバルとエミリアがいい雰囲気になった時、前の連絡口から顔を出して「今、僕のこと呼びました？」というシーンなんて最高じゃないですか!?　あれくらいペトラも割り込んでいきたいです(笑)。

高野さんのお気に入りキャラはメイド仲間のフレデリカ

――ここまでの全話通しての高野さんのお気に入りキャラを教えてください。

高野：今までペトラは1対1でおしゃべりする人がいなくて、そういう意味ではフレデリカかな。ペトラの直属の上司なので生活に寄り添った会話ができるし、頼れる人であり、『ブレイクタイム』(ミニアニメ『Re:ゼロから始める休憩時間』。YouTube KADOKAWA animeチャンネルにて毎週配信中)でも濃密に関わっているので。『ブレイクタイム』でフレデリカの過去を話すシーンもかわいくて。ペトラとフレデリカのやり取りを今後共、注目していただきたいです。

――白いハンカチのおまじないにちなんで、大切なお仕事や勝負の時に願掛けをされることはありますか？

小林：僕は一切しないです。自分のことは何もしませんけど、誰かのためにすることはあります。妹の受験の時は家族全員でお参りに行くけど、自分のことは自分でするしかないと思っているので神頼みはしません。ただうまくいった時は自分にごほうびをあげることが願掛けかも。

――カッコいいですね。きっと好感度が爆上がりでしょう。

小林：言い方、言い方(笑)。

高野：私も願掛けはしませんが、星やきれいな景色を見て心が洗われた時、自分だけこんな素敵な想いをするのは申し訳ないなと思って、誰かも幸せな気分を味わっていますようにとお祈りをします。

小林：天使じゃん！　「E・M・T」ならぬ、「麻里佳たん・マジ・天使」で「M・M・T」だね。

高野：いやそんな(笑)。でも自己完結で終わらせてしまうのって、もったいなくないですか？

小林：その考え方はなかったなあ。すごくいい子だね。